グラフィックディレクター 大里早苗 ブログ

東京港区のデザイン会社、グラフィックメイトの代表を務める大里早苗のブログです。

『みんなのミュシャ』 みんなも見なきゃ

2019-07-17 10:43:18 | デザインいろいろ
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
7月13日から、渋谷Bunkamuraザ・ミュージアムで『みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ    線の魔術』という展覧会が開催されています。
美術史的に紹介すると、アルフォンス・ミュシャはアール・ヌーヴォーを代表する芸術家ということになります。多くの方が、どこかでミュシャ自身の作品をご覧になったことがあるではないでしょうか。
ですが、それだけではなく、その後のグラフィック・アートへ残した多大な影響にグラフィックデザインに携わるものとして深い感銘を受けます。この展覧会でもミュシャの作品の他に、その影響を受けた作品が多数展示されているそうです。「あっ、こんな作品も影響を受けていたんだ」という発見が必ずあると思います。
新しさが求められるグラフィック・アートの“表現”の中に潜む、ミュシャの“線”を探してみてはいかがでしょう。面白いと思います。



『みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ    線の魔術』は2019年9月29日まで渋谷Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中です。

ちなみに、角川新書から、『ミュシャから少女まんがへ 幻の画家・一条成美と明治のアール・ヌーヴォー』という本も最近出版されています。


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漢字は絵。「平野甲賀の文字群」展

2019-06-11 11:07:08 | デザインいろいろ
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
「平野甲賀」というグラフィックデザイナーをご存知でしょうか。装幀家、ブックデザイナーと表されることもあります。名前は知らない、という方も、きっとその作品のいくつかは目にしたことがあることでしょう。


▲平野甲賀氏の描き文字による装丁。我が家の本棚にもありました。


独特な描き文字による平野氏の装丁は、半世紀にわたって出版界を牽引し続け、氏が手がけた装丁は7000冊以上にも上るそうです。また、舞台やコンサートのちらしやポスターも多数手がけてこられました。
そんな平野氏の100作品が収められた電子書籍『平野甲賀100作』が出版されました。その収録作品の中から選ばれた作品が展示されているのが「平野甲賀の文字群」展 です。


▲「平野甲賀の文字群」展のチラシ


展示されているのは収録作品の一部ですが、これまで書店で見たことのある装丁がいくつもあり、「あ、これも?!」と改めて思いました。
展示作品のひとつに般若心経を描き文字で表現したものがありました。般若心経では「空」とか「無」などいくつかの文字が何度も登場するけれど、造形が重複しないようひとつの文字をそれぞれ違う形で表現しているそうです。
漢字は絵。それぞれがもつ意味をデザインし表現するーーー。
写真やイラストに頼らずとも文字のデザインで見せる。そんな表現について改めて教えられました。

「平野甲賀の文字群」展は下北沢「本屋B&B」で6/2〜6/16の開催です。

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タイムカプセルでした

2019-05-31 16:48:46 | 小さな会社のひとりごと
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
上野の東京国立博物館で開催中の特別展「国宝 東寺−空海の仏像曼荼羅」を拝見しました。
拝見などと、常ならず畏まってしまいましたが、なんだかそれがふさわしく感じる威容の展示でした。実際、展示されている仏像、曼荼羅に手をあわせている年配の方も少なからず。
私の年代ですと『明王』『八部衆』『曼荼羅』という単語は、マンガやアニメなどのサブカルチャーに直結していて、夫などに少し聞くと驚くほどペラペラと関連したことをしゃべりはじめます。種字のサンスクリット読みなんかして、まったくオタクです。
そんな世代なのですが、実物の威容には息をのむものがありました。巨大な曼荼羅をじっくりと見ていたら少しめまいがしてくるぐらいです。この曼荼羅もいいのですが、やはり塊としてのパワーを感じたのは仏像群でした。いわゆる仏様である如来像は、「金ピカだなぁ」と思っただけですが、多面多臂の明王は、どんな想像力が彼らの姿を生み出したのだろうと、混在の中、しばし見とれてしまいました。ところで、増長天像が持っている刀はどう見ても日本刀を模したものだと思うのですが、他の武器類がインド的という印象の中、なぜなのでしょう。
千年以上の刻を超えて、人間のイマジネーションの力を今に伝えてくれるタイムカプセルを見た思いでした。いつか東寺(救王護国寺)も訪ねてみたいと思います。



特別展「国宝 東寺−空海の仏像曼荼羅」は6月2日まで、会期終了間際で混んでます。

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萬画家・石ノ森章太郎展

2019-05-19 11:15:00 | 小さな会社のひとりごと
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
現在、世田谷文学館で『萬画家・石ノ森章太郎』展が開催されています。
私の世代には馴染みの深いマンガ家さんです。原作が多数TV番組になり、男女を問わず見ていた方も多いのではないでしょうか。私の妹も当時、仮面ライダーの変身ベルトを買ってもらっていました。仮面ライダーシリーズは今でも毎年新作が作られていて、夫は今でもよく見ています。娘も付き合いで見つつ「今年のは面白い」「去年のはカッコ悪かった」など論評しています。
展示の中心は、『サイボーグ009』と『ファンタジーワールド ジュン』の2作品でした。『サイボーグ009』は有名なタイトルなのでもちろん知っていたのですが、展示されていた原画、複製原画には初めて見るエピソードもたくさんありました。
背景の描き込みが細かい最近のコミックと比べると、整理された線で省略された描き方の作品という印象を持っていたのですが、『雪の女は愛で死ぬ』という作品の原画を見たらその印象は一転してしまいました。驚愕の描写力と書き込み!長年、第一線を走られた方の実力かくの如しということでしょうか。


▲左は世田谷文学館で開催中の『萬画家・石ノ森章太郎』展チラシ
 右は昨年訪れた『石ノ森萬画館』のチラシと入場券


展示を見ながら、昨年家族で訪れた石巻の『石ノ森萬画館』と、隣接する東日本大震災からの石巻市の復興の軌跡を記録している『水辺の復興・みらい館』のことを思い出しました。
世田谷文学館の展示でも少しだけ復興までの道のりを見ることができますが、もしお時間があれば石巻市の『石ノ森萬画館』に行かれることをお勧めします。街中のキャラクター像を探すのも面白いですよ。近くの『いしのまき元気いちば』2階の食堂も美味しかったです。

世田谷文学館『萬画家・石ノ森章太郎』展は2019年6月30日まで開催中です。世田谷美術館と間違えやすいので、お気をつけください。
世田谷文学館へのアクセスなどはこちら → >世田谷文学館

【追記】
生誕80周年プロジェクトとして「石ノ森章太郎 ART TOY FES. in IKEBUKURO」が西武池袋本店にて5月22日(水)~2019年5月28日(火)に開催されるそうです!

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「ガラスの茶室 - 光庵」特別公開

2019-04-19 11:37:30 | 六本木探訪
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
当社向かいの国立新美術館では吉岡徳仁氏の「ガラスの茶室 - 光庵」が特別公開されています。


▲国立新美術館の正面に展示された「吉岡徳仁 ガラスの茶室 - 光庵」


▲ガラスのベンチ「Water Block」とともに


本作品は屋外に設置されていて<自然光のもとで変化する表情>を見られます。「ガラスの茶室」は「ガラスの壁の美術館」にも負けない存在感があり、周囲の木々や花々とのコラボレーションも美しいです。季節や時間、あるいは天候により印象を変えるであろうこの作品、何度でも見たくなります。


▲この季節は木々の緑や花々とのコラボレーションも美しい

観覧料は無料、2021年5月10日までの公開です。


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港区 障害者アート展【語り合う色 よりそう形】

2019-03-04 11:39:26 | 六本木探訪
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
当社向かいの国立新美術館の1階ロビーでは、「地域で共に生きる障害児・障害者アート展」として、【語り合う色 よりそう形】という展示会が行われています。これは港区主催で「重度障害児を対象とした事業や区内の障害者施設等で制作した作品」を展示しています。
障害者アート展 チラシはこちら(PDF:3,117KB)


▲1階ロビーで開催の障害者アート展【語り合う色 よりそう形】


▲ダンボールを使って立体的に作られた「夜のレインボーブリッジ」


▲左「指で描く春」  右「シマウマ」


ここ港区では定期的に「障害者アート展」が開催されていて私も何度か足を運んでいますが、全国でも各地で同様の展示会が開催されているようです。
2020年のパラリンピックを控え、パラスポーツを体験・紹介しているCMや番組を見る機会も増えましたが、文化面でもこういう展示会が催され作品を鑑賞できるのは素晴らしいことだと思います。
会期は3月11日の月曜日まで、どうぞご覧になってみてください。

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もしかする未来 工学×デザイン

2018-12-10 10:48:25 | デザインいろいろ
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
12月9日までお向かいの国立新美術館で、<東京大学生産技術研究所70周年記念『もしかする未来 工学×デザイン』> という展示会が開催されていました。解説には「工学とデザインが一緒になり、人と技術のもっと豊かな関わりを探る試みで」「研究から生まれた数々のプロトタイプを、背景に秘められた技術とともにご紹介します」とあります。
「工学研究の最先端を社会へと接続するためのプロトタイプをデザイナーと一緒になって考えてみたから、ちょっと見てみて」という感じの展示会です。
ちょっとラフにまとめてしまいましたが、生産研の中にデザインの研究室が設立されていて、恒常的な活動として取り組まれているそうです。デザイナーが研究室を訪ねて、社会に展開可能なイノベーションの種(seeds)を見出していく行為が「トレジャー・ハンティング」などと名付けられていて、この命名は男性に違いないと、偏見混じりですが思わず笑ってしまいました。

気になったのは、分子細胞工学による神経細胞の培養研究とコラボレーションによる、「バイオ人工知能」を使った生化学的シグナルを読み取るヘルスモニタリングデバイスのコンセプトモデル。ここで紹介されている機能は健康状態の継続的なモニタリングですが、生化学的シグナルを検知できるならば、たぶん心の状態までモニタリング可能ということではないのかなと思いました。今何を考えているかということまでは難しいと思いますが、悲しんでいたり怒っていたり喜んでいたり、その感情がまだその人の中にだけある段階でも、そのマシーンは気付いてくれるようになるのかもしれません。コンセプトモデルは、コネクトした人の周囲をフワフワと漂っているようなデザインでした。遠い将来もっともっと小型化した機械が全ての人の周りを漂っている世界を想像してしまいました。


▲生化学モニタリングデバイスのコンセプトモデル「AURA」


でも、いかにも最先端な研究とのコラボレーションよりももっと気になったのは、「3Dプリンタを使って作られる、柔らかい構造」を研究中に偶然作られてオブジェ化された写真のコレ。


▲「3Dプリンタを使って作られる、柔らかい構造」を研究中に偶然作られたオブジェ

竹細工のランプシェードかなにかのようなコレ、一定のタイミングで膨らんだりすぼまったり、呼吸でもしているかのように動くのです。コレをアマゾンエコーやグーグルエコーなどのスマートスピーカーに付けてくれたらいいのに。何か答えるたびにムーミン谷のニョロニョロのように踊って(?)くれるスマートスピーカーなんて、ちょっといいデザインだと思いませんか。明かりが明滅するより気が効いていると思うのですが。


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デザインは遍く潜む?! #2

2018-11-28 10:52:12 | デザインいろいろ
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
先日、東京国立博物館で開催されている特別展『京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ』を観てまいりました。日頃、仏教にも仏像にもあまり興味のない不信心者なのですが、今回の展示は鎌倉期の彫刻の中でも名品と名高い(もちろんこれも受け売りです)「釈迦如来坐像」「十大弟子立像」「六観音菩薩像」が全方位360°から観ることができると聞いてミーハー心が刺激されてしまいました。 実際、これほど近くで観られるとは。しかも周回360°。ここまで近くで、しかも360°ぐるっと観た人は歴史上何人いることか。十大弟子立像などは一通り観た後に背中の表情だけ見比べてしまいました。

会期後半に入った現在では「六観音菩薩像」の光背が取り外された状態で展示されています。更にレアな後ろ姿が拝見できます。とはいえ今回一番の衝撃を受けたのは、展示会場の照明!
博物館、美術館での展示には、どのように作品を並べ、どのように観せるかという配置や照明の空間デザインをする専門家がいらっしゃるそうです。いわれてみれば当たり前のことなのかもしれませんが、今まで全く考えたことがありませんでした。今回の特別展は池田英雄さんという方が担当されていて、博物館展示の空間デザイン、会場造形、展示のアイデア、グラフィックについてラジオで話されていたのを聴いていたので、自ずと関心はそちらの方へ。中でもぜひそれを確認したいと思っていたのが照明でした。

短冊状の光って、想像することができますか。360°どこからでもライトの光で眩しく感じることなく鑑賞することができるためには、照明を当てた対象の後ろまで余分な光が飛んでいかないように、幾つものライトで光を細かく切りながら仏像を照らしているのが、短冊状の光だそうなのですが…。
すごい!としか言いようがありませんでした。 確かにどこから観ても眩しくて観づらいということがありません。木彫の照明は元々それほど強くできないので、くっきりはっきりというわけではありませんが、どの位置からでもじっくり鑑賞することができました。 どれだけのライトで構成されているのか、もちろん全てを数え上げることはできませんでしたが、この空間全体を把握した構成力に感動しました。
『京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ』の会期は12月9日までです。興味を持たれた方は、足を運んでみられてはいかがでしょうか。


▲撮影可能だった「聖観音菩薩立像」


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デザイン=カッコイイもの?

2018-10-25 14:18:23 | デザインいろいろ
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
ある博物館の企画展に行きました。貴重な書物なども展示されていて、展示物保護の観点から館内の照明は暗めに設定されていました。それだけでも「見やすい」という状況ではないのですが、展示物の説明文がこれまた黒地に白い明朝体の文字。「説明が全然読めない」とおっしゃっている年配の方もいらっしゃいました。
この展示会の関係者の方によると、ある有名デザイン事務所の若手スタッフの手によるものだとか。「私も読めないんですよ。格好はいいんですけどね…」と言葉を濁していらっしゃいました。


▲同じフォント(文字)サイズでも、フォントの種類や太さによって視認性が変わります


「デザイン=カッコイイもの」という捉え方をされることが多いように思いますが、必ずしもそうとばかりは言えないと思います。ユーザーにとって見やすいもの、使いやすいものということも重要なデザイン要素だと思います。特に年配の方がユーザーである場合は、文字の大きさや背景とのコントラストなどによる視認性、ときにはシンプルさ、などにも配慮が必要だと感じました。
これからの高齢化社会に求められるデザインについても勉強していきたいと思います。


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[世界を変えた書物]展

2018-09-21 10:36:49 | 小さな会社のひとりごと
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
上野の森美術館で『[世界を変えた書物]展』が開催されています。書籍の造本設計、デザイン、レイアウトを仕事としている身としては、以前から気になっていた展示会なのですがなかなか足を運べずにいました。土曜、日曜は大変混雑しているとのことだったので、近くで打ち合わせの予定があったのをこれ幸いと、その帰りに思い切って寄ってみました。


▲[世界を変えた書物]展。上野の森美術館で開催中。

金沢工業大学ライブラリセンターの『工学の曙文庫』に収蔵されているコレクションから選りすぐりの稀覯本が展示されていました。『工学の曙文庫』の名が示す通り、その後の世界に変革をもたらした理学、工学の発展に寄与した名高き書物(しかも初版)が並んでいました。
「古代の知の伝承」「ニュートン宇宙」「解析幾何」「力・重さ」「光」「物質・元素」「電気・磁気」「無線・電話」「飛行」「電磁場」「原子・核」「非ユークリッド幾何学」「アインシュタイン宇宙」の12の系統に分けられかつ、それぞれのゆるやかなつながりが示唆された展示となっていました。
展示された書物の一例をあげると、ユークリッド(エウクレイデス)「原論」、コペルニクス「天球の回転について」、デカルト「方法序説」など。湯川秀樹さんのノーベル物理学賞受賞の元となった論文「素粒子の相互作用について」が製本されたものもありました。


▲ユークリッド(エウクレイデス)「原論」


▲デカルト「方法序説」


▲湯川秀樹さんのノーベル物理学賞受賞の元となった論文「素粒子の相互作用について」


ありがちな印象ですが、オリジナルの原書には“モノ”としてのまとったオーラを発しているようで、本という形に改めて好ましいものを感じてしまいました。ただ、そんな中にもふと思うことがありました。
展示された初版本は活版で印刷されているので、どんなに遡っても、グーテンベルグが活版印刷を実用化した15世紀以降に作られたものです。ユークリッドなどは紀元前の人ですから、それ以前の手稿本が残っていて、それを元に目の前の書物ができあがったということでしょう。となれば、オーラを放っているのは“モノ”ではなく、著者の知的営為なのかもしれません。そのエッセンスをいかに伝えていくかということなのでしょう。
印刷という技術によって、それが多くの人の手に届きやすくなったという歴史が今回の展示のテーマだったのですね。
この文章を読んでいただいているインターネットも、多くの人の手に様々なものを届きやすくした技術です。印刷物という物体から電子的な書物への変化も当然の流れなのでしょうね。
とは言え、人間の英知の集積は感動的なものでした。(それぞれの内容はほとんど理解していないのですが)

『世界を変えた書物』展の会期は9月24日までです。入場無料ですので、お時間をある方は足を運ばれてはいかがでしょう。

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「ルーヴル美術館展」特別夜間開館

2018-08-27 12:10:10 | 六本木探訪
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
当社向かいの国立新美術館で開催中の「ルーヴル美術館展」に行ってきました。「ルーブル美術館展」はこれまでにも何度か開催されていますが、今回は「肖像芸術——人は人をどう表現してきたか」と題して、時代もさまざまな肖像がテーマ別に展示されています。


▲向かいの国立新美術館では「ルーブル美術館展」が開催中です。


数々の肖像には、権力のあるさま、強さ、美しさなど「自分をこう見せたい」「こういう自分を残したい」という人々の思いが見られました。が、《ブルボン侯爵夫人、次いでブローニュおよびオーヴェルニュ伯爵夫人ジャンヌ・ド・ブルボン=ヴァンドーム(1465~1511)》は全く異質なものでした。
この作品の女性は、顔も体も肉が削げ落ち、腹部にはウジがわき大腸が出ています。このような姿を残したのはなぜか。女性ならなおさらこのような姿を残したくないだろうになぜ?

今回私は高橋一生さんによる音声ガイドを借りたのですが、このガイドではその疑問に答えてくれました。《戴冠式の正装のナポレオン1世》の像のところでは、ベートーヴェンがナポレオンに "捧げようとした" 交響曲第3番「英雄」をBGMに、その時の逸話を聞くこともでき一層興味を惹かれました。

本展示会は他にも、27年ぶりの来日となる《美しきナーニ》、大理石で作られたとは思えないほど繊細な表現の《トガをまとったティベリウス帝の彫像》、1世紀にイタリアで制作された見事なカメオなど、たくさんの見どころがあります。
今日から9月2日までは「特別夜間開館」もされるようです。昼間は待ち時間がかなりあるようですが、夜は比較的空いているようなので足を運んでみてはいかがですか。




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Love展:さまざまな表現

2013-08-16 13:41:00 | デザインいろいろ
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六本木ヒルズ・森美術館で開催されている「LOVE展:アートにみる愛のかたち―シャガールから草間彌生、初音ミクまで」に行ってきました。

「愛ってなに?」「恋するふたり」「愛を失うとき」「家族と愛」「広がる愛」という5つのセクションからなるこの展示会。絵画、写真、映像、彫刻…とさまざまな形で「愛」が表現されています。鑑賞者がマイクにしゃべった言葉をその場で歌にするロボット(装置?)や、ボーカロイド『初音ミク』の展示もあり、表現の手法も興味深いものでした。

愛の形もさまざまで、中年の母親が、離れて住む社会人の息子のビデオを見ながら画面の息子の頬をなでる『英雄ちゃん、ママよ』。
また年老いたアルツハイマー病の母親との写真『アート・ママ+息子』の作者・折元立身氏は、映像の中で、母親の頭をぐちゃぐちゃになでながらベートーベンを歌う。
それぞれ形は違うけれど表現されているのは親子の「愛」なのでしょう。

草間彌生氏の『愛が呼んでいる』は、鏡の壁の効果もあって、水玉の角のようなものの迷路に迷い込むような気がしました。


草間彌生『愛が呼んでいる』
クリエイティブ・コモンズ・ライセンスこの 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 2.1 日本 ライセンスの下に提供されています。

会期は9月1日まで。愛の形を観てみませんか。




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たばこと塩の博物館

2012-08-26 23:01:59 | 親子つれづれ
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
「たばこと塩の博物館」に行きました。
夏休み中は「塩の学習室」として、子ども向けの展示やワークショップになっています。体験コーナーや塩を使った実験もあり、なかなか楽しめます。

我が娘は今夏2回目の入場。何が気に入ったのかと思えば「買い物ゲームで塩さがし」というコーナーです。
まるで街のスーパーのように、さまざまな品物が並んでいて、塩を使っている品物を探します。


5点選んで「レジ」に持っていきバーコードを読み取ると、塩の使い方によってポイントが表示されます。明らかに塩を使っていると分かるものより、一見塩を使っていないようでも製造工程で塩を使っている、というもののほうが高ポイントが付きます。


娘は10回やると言っていた言葉どおり10回トライし、最高得点は5000ポイントを越えました。でもある程度ポイントのとれる品物が分かってくると、ポイントをとることだけが目的になり、そういう品物ばかりを選んできます。「塩を使っていないと思うものを選んでみて、ほんとに塩を使っていないかどうか調べてみたら?」とアドバイス。新たな目的にそって選んだ品物も、革製品や紙・ノートなど、まさかと思うものに製造工程で塩が使われていて大人もびっくりでした。

楽しみながら勉強にもなる展示会、夏休みには最適ですね!




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