monologue
夜明けに向けて
 



クラスメイトのオルガはわたしもゴングショーに出たいといってリタ・クーリッジがカヴァーしてヒットしたボズ・スキャッグスの 名曲We are all aloneを選んで一生懸命稽古した。わたしはギターの伴奏でつきあった。それでオーディションにも付き合ってギターの伴奏してほしいという。しかし、本番ではオーケストラがついてもオーディションは厳しくて他者のサポートは許されない。みんな伴奏なしで素で歌って実力を評価されていた。
その日、わたしはサンセット通りのNBCのオーディション会場にオルガを連れて行ったが残念ながらオルガは落ちてしまった。南米系の出場者は多いのでなにか特別なことがないと歌がうまいだけではむづかしいようだった。わたしの場合は日本人が英語の歌をテレビのコンテスト番組でソウルミュージックを歌うのは珍しいので面白いからオーデションに受かって出場できたらしい。
fumio

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