monologue
夜明けに向けて
 



ザ・ビートルズのレコードの音はわたしたちミュージシャンはいつも注目して聴いていたが英国盤と米国盤と日本盤では大きく音質が違っていた。「エイト・ディズ・ア・ウィーク」 などは日本盤では始めのギターのイントロがフェィドインで始まるが米国盤は迫力あるコード弾きで始まっていかにもヒットチャートのトップに駆け昇る雰囲気があった。米国盤「アイ・フィール・ファイン」 のイントロのギターの音のすごい迫力と深みは日本盤では全く消えていてがっかりした。日本盤は聴くのが辛かった。日本中の人にアメリカの音を聴いてほしかった。マスターリングするエンジニアの感覚によって音質は大きく変わる。英国盤は原音に近く米国盤はヒットさせるために迫力を重視していたようだった。わたしは輸入盤、特にアメリカの音を目指してギターの音を出そうとした。

 今回のザ・ビートルズのデジタル・リマスター化全オリジナル・アルバムCDの音もやはり現在のEMIのアビイ・ロード・スタジオのエンジニアの年代と好みの音によって左右されるのだろうが発売される国によって音質は変わるのだろうか。
fumio

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