monologue
夜明けに向けて
 



 
        *赤い月の形としての物語*

         2
      ジャンヌはもはやフランスから来ないだろう。
      黒い旗はむしろカリブの方向から来るだろう。
         「さて」と娘は話す。
      「私は何処に着くのでしょう」
      そう、娘の舟は月の影を回り、そしてヴィナスの夢を見る。
      大いなる「海王」と、大いなる「眠りの王」との
      楕円の舞踏会では、「火の王」と「木の王」とが密談を交わす。
      ひとり外れて「土の王」が嘆く。
      「水の王」は娘のために舟を出す。



この場合「ジャンヌ」は世界をリードして闘う義士ということのようだ。
カリブの方向とは南はベネズエラ、コロンビア、パナマに、西はコスタリカ、ニカラグア、ホンジュラス、グアテマラ、ベリーズ、そしてメキシコのユカタン半島に、北はキューバ、イスパニョーラ島のハイチとドミニカ共和国、ジャマイカ、プエルトリコといった国々が考えられる。
2007年1月10日、2期目に就任したベネズエラ大統領ウーゴー・チャベスはシモン・ボリバルの南米連合自由平等思想とキリスト教の精神にのっとった「21世紀の社会主義」を掲げ米国のブッシュ大統領と対決する姿勢をとり人々から新しい救世主として英雄視されたり、反対派からペテン師として敵視されたりしている。
fumio


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )