monologue
夜明けに向けて
 



 *

  いましいます、ありとしありて 
  ゆめ を はむ もの 
  かいなる もの は、かい として 
 さらなる うまち を あつめむとす 
 かすたりて みすみ を しょうく し
 ほしみ は、ほし を
  ちもり は、ち を
  くうなる そは、くうへ
  あやまてる、れきし
  あやまてる、たみ を うむ

  かくや、すきさりし えいか
  なに を もとめむ

 
    **

 流河に何を見出すや?
 崩石に何を思わんや?

 轟く大地は何を生む?
 囁く風は何を置く?
 
 溶ける、溶けてゆく。
 流血の歴史。
 涙の歴史。


   ***

 月の娘は、皿を割った
 木星王は嘆いた
 赤い目をした大地の子供は笑った

 夢魔は去った
 だが夢も去った

 鎖で繋がれた巨人は
 大地の重みに堪えかねて
 自らの踵を噛んだ
 
  灰色の陰は大鷲の老いを示す
  飛び石の向こうには、
  約束された緑の大地は無い
 
  私は言葉を切り揃えはしない。
  私は音を大事にする。
  私は木の葉擦れの間で息をしよう。

  人よ、人であれ。
  他人の水晶を覗いて、
  嘆くのは止めよ。

「SOUNDとこの部屋の仲間へ」




2007年1月22日より今日2月8日まで二週間以上かかったこの詩編の解読結果を大ざっぱにまとめておく。

第一連のひらがな部分は
「居まし 居ます 在り歳在りて
夢を食む者
魁なる者はカイとして
更なる美霊を集めむとす
数足りて 三角を招来し
星見は星を
地守は地を
空なる祖は空へ
過てる歴史
過てる民を生む
かくや過ぎ去りし栄華
何を求めむ」となる。
要約すれば、新時代のためにふさわしい人々を集め統治者がれぞれの役割分担して正しい歴史認識に基づいた繁栄を築こうというものであった。
第二連は第一連で提起したことを承けて
「何」は解字して「可人」(よき人、べき人、かの人)を選び崩石轟く大地などによって試練を与え鍛えて、かれらが新時代を建設し、以前の流血の歴史、涙の歴史は溶けてゆく。
「月の娘」は「月呑む皇」、「木星王」は「太歳」、「赤い目をした大地の子供」は「大ツチノコ」としてのニギハヤヒ。かれが新たな時代の建設を始めた。
 「鎖で繋がれた巨人は」ヨーロッパのことでEUの主流となっている人道的社会民主主義政権とイタリアの対立が懸念される。
大鷲アメリカの老いがイラク戦争後の政策の失敗や自動車産業の低迷その他に顕著になってきた。日本から太平洋を臨む飛び石の向こうにあるアメリカ大陸には「約束された緑の大地は無い」。
宇宙神霊はきれいに整えられた言葉の姿形より内にこめられた精神を大事にして
日と月と音をともに自らの心として門の中に存在している。
人は神の霊を止(とど)める霊止(ヒト)として人の本性に基ずく生き方をせよ。
他人の未来や他人がなにを思ったかに拘泥するのは止めて自己を見つめその奥に秘められた魂の輝きに気づくこと。
大体以上のような内容であった。
詳細な解説についてはそれぞれの記事をあたっていただきたい
fumio





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