日本人の平均寿命(平成28年度)は女性が87.14歳で、男性は80.98歳、この数値は世界でも一、二を争う長寿国家だそうです。しかしこれが自立した生活ができる健康寿命になると、女性74.79歳、男性72.14歳と一気に年齢が低下します。この統計からすれば、私の年齢は既に健康寿命のボーダーラインを越えてしまった事になる。
私の母親は私が小学生の時に病没し、父親と弟も平均寿命に達する遥か以前に無くなってしまい、直系の身内は誰も居なくなってしまった。どうも私は長生きできない血筋の家系に生まれたような気がします。
私は53歳の時に偶然受けた検査で胃ガンが見つかり、手術を受けた。幸いにも現代医学の力で生還できたけれど、今思えばあの時が天の定めた私の寿命だったのかも知れません。
短命なはずの私が健康寿命を越えて今でも元気でいられるのは、何が良かったのかと考えないではない。その一つは山歩きやジョギング、テニスなど適度な運動を続けてきたからではないかと思う。
それからもう一つは、身体に良い食生活があったからではないだろうか。健康に拘りを持つ妻は、贅沢では無いけれど魚介類や野菜を中心としたヘルシーな料理を心がけて毎日の食卓に並べてくれる。
その手料理が、私の健康を維持してくれたのではないだろうか。気恥ずかしいので今まで感謝の言葉など口にした事は無いが、言葉に出さねど妻には心の底から深く感謝している。