風竿の「人生の達人」烈伝

愛すべき友、仕事・趣味の磯釣り・ゴルフ・音楽、少しの読書などにまつわるあくまで「ヒト」に重点をおいたブログです

鉄橋下

2010年07月30日 23時51分25秒 | 風竿日記

夏休みは本当に愉しいものでしたね。

中でも、近くの中川へ泳ぎに行くのは最高の楽しみでありました。

東町という小の悪がき仲間と泳ぎに行くのですが、6年生は全体を掌握して、旗を持って整然と、団体行動らしきものを自然と学ばされたものでありました。

焼けた石の上を裸足でピョンピョンと飛び跳ねながら、準備体操をして、ドボンと飛び込むのが常でした。

今と違って清流そのもの・・・・。

      

学校にプールが出来たのは、私が卒業してずっと後のことのように思います。

僕らの水泳場所はずっと中川でしたし、中学になると横田堤でありました。

小学校も高学年になるとどうしても通らねばならない、洗礼を受けねばならない水泳ポイントが「鉄橋下」でした。

ここは水深が4メートルと深く、ここで泳ぐ勇気を試されるのです。そして鉄橋の欄干から5メートルほど下の水面まで飛び込む勇気も試されるのでした。

             

ここで泳ぎきらねば仲間から認められないという、一種の割礼の儀式の場所でもありました。

4年生の夏だったでしょうか・・・・。

その関門を何とかクリアした私は、何か大人の入り口に立ったような妙な興奮を覚えたことを思い出します。

目を瞑って、エイとばかりに足から飛び込むのですが、それでも小さい私たちは水底まで足がつきませんでした。

深く潜ると表層とは違い、水がとても冷たく、その分恐怖心もあったように思い出されます。

     

慣れてくると汽車が通るその瞬間に飛び込むというような、今考えると、ゾッとするような無謀なこともやっておりました。

教育者の息子だというのに・・・・・。

まあ48年ほども前の話ですから、すっかり時効成立なんであります。

鉄橋下・・・・男の勇気の証

その時の思いが後々逆境に遭遇した時にも、

妙に腹が坐って対処できたことのベースになっているような、

そんな不思議な、禁断の水泳禁止区域でありました。

     

現在みたいに快適なプールで、大勢の監視付きで泳ぐ子供たちとは違い、危険そのものの夏休みでありましたが、不思議と水の事故はありませんでした。

生きた教育・・・実学というところでしょうか・・・。


行列のできる信用金庫

2010年07月29日 23時59分59秒 | 風竿の信用金庫は頑張るのだ

「週刊ポスト」の8月6日号に

もう大銀行はあてにできない……日本復活は「信金」から

行列のできる信用金庫

という、うれしい特集記事が・・・・・小学館もなかなかやるじゃんと、早速380円をはたいて一冊購入したんである。

東京の巣鴨信用金庫さんと大阪信用金庫さんの顧客志向ぶりが紹介してあった。

信用金庫はサービス業であるという発想のもと、それぞれ中小企業の育成支援のユニークな取組みぶりが取材されている。

金庫内の多目的ホールで、毎月4のつく日に月に三回、「おもてなし処」として様々なイベントを開催、多い時には一日に3000人が来店されるというんである。

そのイベントの中で年に2、3回は、お取引のあるお客様の商談会・ビジネスフェアを「四の市」として行っている巣鴨信用金庫さんの例が、詳しく掲載されている。

凄い・・・・都市部の信用金庫の集客力は本当に凄いのである。

私たちも田舎の信用金庫だからと羨ましく思いつつも、対岸の大手の信金のやることと考える前に、何かやれることからやってみる価値はありそうなんである。

また大阪信用金庫では悩みの多い中小企業の経営相談にキメ細かに応じるために。「出前経営相談」を行っているというのだ。

 

そうなんです。信用金庫はちょっと違うんであります。

私たちは生物に例えるならば「植物」なんであります。

餌場がなくなると、餌のあるところに異動していく、株式会社の大銀行さんとはちょっと違う。

かって武雄でも鹿島でも名のある地銀が、この地域を見捨てて撤退して行った事実がありましたが・・・・・、

私たちはそういう訳にはいかない。

どんなに景気が悪かろうと、どんなに地域が疲弊しようと、この地域に植えられた植物なんであります。

だから必死になってこの地域に根を張り、ここで踏ん張っていくしかない。それが地域金融機関の宿命なのです。

だから金融の「町医者」だと考えて、地元の経済発展のために色んな仕掛けを行っているんであります。

そんなことで、週刊ポストには紹介されなかったけど、「九州ひぜん信用金庫」も九州内の金融機関として唯一、やり続けていることがあります。

6年掛かりで取組んでいる「ひぜしんビジネス・クラブ」もその一環・・・・・・。

地元にはないビジネスの情報を東京ビジネスサミットに見つけに行こうと、視察ツアーを繰り出していまして、毎年100人近い皆さんで情報収集の大ツアーを行っています。

何せ二日間で3万人もの来場者があり、全国から選りすぐりの新しいビジネスや技術、販路拡大の募集、ビジネスノウハウの提供やFC展開、珍しい食材など1000にも及ぶ小間が立ち並ぶ日本最大のビジネス見本市にご案内しているのであります。

今年も120名規模で現在ツアー参加者を募集している真最中

お台場東京ベイ有明ワシントンホテルの一泊・往復航空券付37,600円と格安ツアーでご案内いたします。

どうか9月2日、3日東京ビッグサイトにご一緒致しましょう。

私がご案内致します。夜は六本木のビートルズライブハウスもお連れ致します。

新たな挑戦のステージが貴方を待っています。

 

求めよ、さらば与えられん・・・・なんであります。

一緒に是非、是非行きましょうよ・・・・東京へ。

 

 

 


ちょっとドジなことだけど・・・

2010年07月28日 23時56分24秒 | 風竿日記

世の中には充分に判りきっていても、通らなくてはいけない道がある。

たとえそれが、ちょっとだけ愚かなことであっても・・・・。

その関所を通らないと、けして一人前の人間になれないというような・・・。

人生「山また山」とでもいうような・・・・。

前向きでちょっと先を歩けば、足を引っ張られたり

若くして政治を志せば、生意気だと揶揄されたり

でもそれはそれ、その人の選択した人生なんだものね。

杭を打たれれば、打たれただけ

失えば失っただけ、与えられるものなのかも知れない。

確信的に云えるのは逆境に遭った人は、

逆境に遭った人の心の痛みや苦しさが判るということである。

沈んだ時が悟りを開くチャンス、だから神様は試練をお与えになるのだろうか。

 

今夜も遠い昔の歌「Something Stupid」今夜の表題なんであります。

今聴いても実にいい歌なんであります。

<!-- Something Stupid - Frank & Nancy Sinatra -->

このハーモニー・・・・とても好きなんです。

愚かな私ですが・・・・・、

誰か一緒に歌ってくれる人いないでしょうか。


ほおずき色の季節

2010年07月28日 06時23分10秒 | 風竿日記

お盆が近づくと、ほおずきは

いたたまれなくなって

体を赤く染める

黄泉の国へ旅立った

とても愛しく、会いたい人が帰ってくるのが

そんなにも 嬉しいのだろう

         

そういえば幼い頃

母のことを想いながら

ほおずきの実を 用心深く空洞にして

風船をこさえたものだ

かって 不器用な私に 母が教えてくれた

孤独な作業

手のひらの上で ふっと吹いて

小さく飛ばした

   

お盆の仏壇の前に飾られたほおずきは

赤い実の味と共に

母のいない子供の

苦い記憶の小箱の中に

そっとしまっておいたもの

灯りの灯った提灯みたいに

帰ってくる魂を

待ち遠しく 軒先で迎えるのか

ほおずきの赤い色は

そんな不思議な色である

 

体が小さかった分、

テレビの怪談がとても怖かった夏の夜

トイレにも行けないほどだったのに

一大決心をして

たとえ 幽霊でもいいから

母に会いたいと思ったものだった

    

ほおずきの赤い色は

そんな幼い頃の 

ささやかなお盆の 薄れ往く記憶

そして微かな母の色なんである


それぞれの心の中の・・・ビートルズで町おこしを

2010年07月27日 22時31分25秒 | 風竿日記

稲富県議の副議長就任祝賀会の二次会で、石丸博先生とご一緒させて頂きました。

酒の勢いもあって、石丸先生にこの町おこしイベントのあらましをお話したところ、

「俺ゃ、あいどんばよう知っとるとばい・・・。」   とのたまうではないか。

何と来日当時ピカピカの大学生だった石丸県議は、武道館でビートルズの実物を見たんだと・・・。

確かに1966年6月30日から7月2日にかけて、ビートルズは日本武道館で5回公演を行っているのだ。

僕は中学三年生だったけれど、学校から早引けして帰り、テレビにかじりつくようにして、日本公演の中継を見たのであった。

番組の始めの羽田空港から迎えのキャデラックに乗り込み、朝もやの中の首都高速を走るビートルズの車と、バックに流れる「Mr.Moonlight」の歌は今でも頭の中にこびりついているのだ・・・。

<!-- The Beatles - Nowhere Man (Live In Japan  -->

二次会では6人ほどのいい大人が石丸先生を取り囲んでいたのであるが、

全員思わず絶句・・・・・・・。

「ほおーっ・・・。そりゃたいしたもんばい。」

「武雄で見たとは、石丸先生だけかも判らんバイ・・・。」

ご本人はいたくご満悦で・・・「うん、多分俺だけやろうて思うバイ。」

大学の先輩から「絶対に見とった方がいいから」と強く勧められて、渋々出かけたそうなんであるが・・・・・。

あの演歌の帝王みたいな石丸先生が、ビートルズの洗礼を受けていたとは・・・・。

石丸先生は勿論ビートルズでの町おこしに大賛成をなされ、協力は惜しまないと仰ったのでありますよ・・・・・。

そのほか会場でお会いした

カミソリ啓祐市長さんも、

商工会議所の役員さんも前向きに検討するとの嬉しいご返事。

武雄旅館組合の会長さんも、ご承諾。JCの力のあるOBさんも。

ある大きな車会社の社長さんもサポート宣言・・・・。

そして、「なるせ味噌の日常」の角洋一郎君は

ビートルズをモチーフにした小説コンペのアイデアを・・・・・。

それぞれの立ち位置から、それぞれのビートルズが演奏を始めた夜でありました。

           

さて前にも申し上げた、団塊の世代の人口動態のグラフがありましたので、貼り付けておきたいと思います。

いかに高齢化が進行していくのか。

これからシルバーマーケットがいかに有望なのか・・・。

その世代の象徴として、ビートルズがいかに有効なのかを見て取って頂きたいと思います。

武雄温泉を柱としたわが町の街興しに、団塊の世代をターゲットに据えねばならないんであります。

だからビートルズの街、タケオ・ビートルズ・アベニューなんでございますよ・・・。

只今協力者50名突破、皆さん、どうかご協力下さいませ。

なおビートルズをパロディ・モチーフとした画像は山光さまから借用しました。無断でごめんね・・・。

 

 


管理者マネジメントセミナーの長い夜

2010年07月25日 23時38分38秒 | 風竿の信用金庫は頑張るのだ

今年も暑い夏に熱い研修の、地獄の日がとうとうやってきたんである。

この24日土曜日と25日日曜日にかけて、わが九州ひぜん信用金庫のCPUともいえる、上級管理者だけの研修を二日間に亘って行った。

宿泊型で寝食を共にする集合研修スタイル。

自分たちで研修を創り上げるという全員参加型の手造りプログラム。

店長、次長、代理さん達と本部の部課長さんなど、経営の中枢を司るエラーイ役付き職員さん方80名余りが集結。

土曜日の朝から日曜日の午前中にかけて、みっちりと「ひぜしんの経営戦略」、「マネジメントの必要性と具体策」、そして今年は外の風を吹かせようと、県信用保証協会の利用法や、農商工連携の実際など現場からのご講演を賜った。

これは大正解であった・・・。

また資金会計理論に基づく、フリーキャッシュフローを駆使した経営改善のコンサルティングなども外部講師を招いて勉強したのであった。

わが信用金庫セミナーの特色は徹底的に自主性を重んじるということ。

セルフモチベーションを自由に駆使できる人材を、いかに養成するかということに、とても拘ってやってきた。

だから「ああしろ、こうしろ」と口うるさいことは一切云わないのが、わが信金の管理スタイルとなっている。

その分徹底して自分達で考えさせることにしている。

上司の命令に忠実ではあろうが、いわゆる指示待ちサラリーマンを極力無くしたいと考えて、これまで6年間継続してやってきた真夏の名物研修なんである。

 

自主性を尊重することにより、人は色々と指図されなくてもちゃんと自分で道を切り拓いて行くものなのだ。

当金庫ではこういう職員を「目覚めた職員」と呼んでいる。

一度目覚めさせると次々に自分で問題解決を図るべく、次々と前向きで積極的な解決策を講じてくるから嬉しい限りなのだ。

地方都市の小さな信用金庫では、どこから切っても金太郎飴みたいなロボット職員を何人作っても絶対にうまくはいかない。

どんな風雨にも耐え、どんな荒波でも乗り切る職員を養成するためには、多少時間はかかるものの、目覚めた職員を何人養成できるかが、勝敗の分かれ目だと思う。

 

スケジュールは文字通りびっしり・・・・・。食事もそこそこに基調講演、実戦セミナー、共同研究と次々とカルチャーショックが彼らを容赦せずに鍛え育む内容。

それでも夜10時を過ぎれば寮長は関知せず・・・ということにしているので、各、部屋部屋ではお酒の力を借りて、仕事にまつわる議論が百出する。

基本的に何を云っても無礼講としているので、酒と共に色んな熱っぽい意見が飛び出してくる。つい議論に身を乗り出すことになる。

この瞬間がたまらないんである。

セクションの垣根を超えた本気の議論の何と熱く愉しいものか・・・・。

目覚めさせる一助となればということで、毎年私は各部屋をまわり徹底的にお付き合いをすることにしているのだが、お陰さまでいつもペッドに入るのは夜が明ける頃となってしまう。

問題意識こそが企業発展の母なんである。

今回も寝たのは午前4時半であった。

 

そして日曜日は午後から永島会のゴルフ・・・猛烈な暑さの中、二日酔いと寝不足に苛まれながら、地獄のゴルフのお付き合いを果たし、

夜はそのまま友達の還暦祝賀会へ

 

極度に疲労困憊していて、目を閉じたらいつでも眠る状態、

昔からこの極限状態を愉しむ傾向がある私なんです・・・。

今夜はこの辺で寝ます。

おやすみなさい。

 


ぬっかぁ!

2010年07月23日 23時49分32秒 | 風竿日記

梅雨が明けたら其処は真夏だった

なんでこんなに暑いのだろう・・・。

幼い頃は暑くても31度か32度くらいであった。

今日は本州では38度を記録した地域もあるという・・・。

ヒートアイランド現象・・・暑いからガンガン、エアコンで冷やす

すると室外機はヒステリックに熱い空気を撒き散らす

すると・・・また暑くなる

いつからこんなになってしまったのか・・・・。

    

打ち水をして花を愛でる

そんな余裕のサマーライフを愉しむ、ステテコおじさんにはまだなれないし・・・。

  

外に1時間も立っていれば、頭がボーッとなってしまう。

道路工事人さん、交通整理のガードマンさん大変だろうなぁ。

 

  

それにしても暑い、暑い

暑いから夏なのだが、最近は異常な暑さである。

沸騰したヤカンを頭の上に乗っけているような・・・。

朝から、うだるような暑さ・・・。

こんな時、一番しっくりくる言葉はやはり方言である・・・・

「ぬっかぁー・・・・」

 


郵政民営化改革法案について

2010年07月22日 23時59分59秒 | 風竿日記

はじめに私はもう26年ほども複写ハガキを書き続けていることもあり、郵便サービスの恩恵に浴していることから、ユニバーサル・サービスを否定するものではないことを予めお断りしつつ・・・

それは、ある政治家の個人的私怨と・・・・

全国郵便局長会から8億円にも及ぶ政治献金を受けている、ゲタのようなお顔の亀井国民新党は・・・・

コメカミに絆創膏を貼ったような福島党首の社会民主党と野合を繰り返し、このほど郵政民営化改革法案の早期成立に向けて一致することとした。

国民新党が先の参議院選挙で一議席も取れなかったという

民意が意味するものは何かということを

亀井さんも福島さんも考えたことはあるのだろうか・・・・。

              

民主党は事業仕訳を通じて、官から民へと厳しく追及してきた経緯があるくせに、郵政に関しては国営化しようとする暴挙に打って出た。

公務員削減などといわれている時代に、10万人もの準公務員的な職員を雇用しようとしているのだから、

それだけで2000億円とも3000億円ともいわれる人件費が増加することから

お国がバックについたまま、貯金の預入限度額を2000万円に増やして貯金を殖やして、民間を国が圧迫してでもなりふり構わず郵便貯金を、稼ぎの手段としようというのが郵政民営化改革法案なんである。

前回の預入限度額が700万円から1000万円に引き上げられた時ですら短期間に郵便貯金は14%も残高を伸ばしているのだ。

今回は倍になるというのだから、それは恐ろしい結果を招くことになる。

民間金融機関は預入限度額はない。

しかしペイオフという金融機関が万が一破たんした時には、1000万円までは預金者が保護されるという一種のしばりがあるのだ。

ところが郵便局を国が株式を保有して管理下に置くというのだから、

預金者はまさか国が潰れることはなかろうと思ってしまうのは自然の理であろう。

これを官業の民業に対する圧迫と言わずして何というのだろうか・・・。

民主党もねじれ国会の勢力構造の中で、国民新党のいうがままに腰砕けの状態なんである。菅さんももう少し良識のある政治家だと思っていたが・・・。

       

日本の中小企業99.7%の社会構造の中で、ともすれば自己資本力に弱いそれらの企業群を体を張って守ってきた地方の金融機関から、郵政民営化改悪法によって預金が郵便局にシフトされるとしたら、それはそのまま中小企業に融資する原資が無くなることを意味するのである。

郵貯は集めた膨大な貯金の自主運用能力に欠けており、これまで財政投融資により、悪名高き天下り法人の特殊法人の資金源となっていた。

その道が断たれた今、民間融資のノウハウはなく、ただやみくもに国債を引き受けるしかないのである。

原口大臣は外国債券などの運用を考えていくとのたまわったが、もってのほか

預金者から集めた大切な財産を投機マネーゲーム的な運用をされたんじゃ、それこそとんでもないことになる。元本が保証された安全な運用をはかるべきだ。

それにしても、民主党にも国民新党にも社会党にも大いに失望した。

 

 

 


温泉DEビートルズ

2010年07月21日 23時59分59秒 | 風竿日記

戦後敗戦のどさくさの中で、多くの種の保存衝動があった。

いわゆる戦後の第一次ベビーブームである。

戦争が終わり戦地から次々と帰還した人たちは、青春を取り戻すべく、競って結婚し、そして当然のごとく、多くの出生をもたらしたのである。

何せ330万人もの日本人が先の太平洋戦争で命を落としたのである。

当時の日本の人口は72百万人だったから、なんと4.6%の国民が戦争で亡くなったのだ。いかに先の大戦が狂気の沙汰であったのかが偲ばれる統計ではないか。

そして国家存亡の危機の中で、1950年までは産めよ増やせよ政策ではなかろうが、法律により避妊と堕胎は禁止されていたのだそうな・・・。

そんなこともあってか、一時期に「ワッ」とたくさんの同胞が誕生することになったのであった。

1947年から1949年の間に生まれた約800万人を、堺屋太一氏はその著書の中で「団塊の世代」と名付け、以降その呼称が定着したのだという。

そんな中で戦後生まれの団塊の世代は独特の価値観を保有して、それまでの戦前教育世代の共通の価値観である「せめて人並みに」というものから

戦後の民主化教育の洗礼を受けて「自分なりに」という個を優先する価値観に変わったのだという。

良くも悪くも戦後の我が国の社会構造を牽引し、その役目を終えようとする現在、今度は社会保障の面においても団塊の世代は大きな問題となっている。

かって高度成長期においては「金の卵」ともてはやされ、戦後の日本経済の牽引役を担い、多くの仕事命型のモーレツ社員を輩出し世界に冠たる日本経済を確立するに至った団塊の世代は、まるでボロ雑巾のように働くだけ働かされて、やっと一息つこうかという時期になると、年金は減らされ、まだ働けるのに仕事もなく、といった老後を迎えようとしているのである。

所謂2007年問題である。かっては競争の世界の中で、切磋琢磨してニューファミリーなどと揶揄されながらも必死で子育てを成し遂げ、やっと優雅な老後を過ごす段取りになったというのに、社会構造上でいえば、やっかいもの扱いといえなくもない。

   

そんな団塊の世代の象徴はビートルズなんである。

そして年老いて暇を持て余すと身近なレジャーが温泉ということになる。

ビートルズと温泉を結びつけた今回の街おこしイベントで、武雄市をぐんぐんとイメージアップして、全国からお客様を誘致できないものか・・・・。

みんなで考えようではありませんか・・・・。

現在発起人賛同者12名・・・JCにも旅館組合飲食店組合にも、商工会議所にも働きかけをせねばなりません。

8月のお盆過ぎに発起人のための発起人会を開催して、骨格を決めたいと思っております。

どうかあなたのお力を街おこしにお貸しください。

 

 

 


ビートルズで街おこしを2

2010年07月20日 23時59分59秒 | 風竿日記

とても大きな反響を頂きました。

ビートルズでの街興し。

何か仕掛けねば田舎の疲弊度は進行するばかり。

温泉観光地ってのは今時何も珍しいことはないんですね。

だから隣人であり、ご縁も深く、当然共同戦線をはるべき嬉野温泉で、色んな街おこしをやっておられることにも素直に学ばねばならないんですね。

全国区から見れば武雄も嬉野も、あるいは佐賀も長崎も一緒なんですからね。

スリッパで温泉ピンポンとか、まち音、とかの実に地道なイベントを

根気強くやっておられる。

接客における真のホスピタリティ・トレーニングも修練を重ねて徹底しておられる。

出すぎず、邪魔にならず、かといっていつも目配り気配りが出来ている。

そんな接客が定着しているのが嬉野温泉、わが武雄は接客においてまだまだ学ばねばならない点が多し・・・・・。

だから、単なるイベントによる集客効果を狙う、浅はかで見え透いた観光キャンペーンではなく、

市民総参加型の、本気印での、

どっしりしたコンセプトでの街おこしとしての

タケオ・ビートルズ・アベニューを提唱したいのであります。

そんなグランドデザインを、夢を形にするロードマップを

気の合う仲間たちと作れればいいなあと思っています。

現在同志が三人ぽっち・・・・

あなたのご参加をお待ち申し上げております。