日曜日の夜はBSプレミアムで、「軍師官兵衛」を観てから鹿島の旭ヶ丘公園に夜桜見物に出かけた。
かねてから妻に約束していたんである。
我が母校鹿島高校は元の鹿島城跡地にある。その正門は通称赤門と呼ばれ、高校のシンボルというよりかは鹿島の代名詞にもなっている。
武雄温泉楼門みたいなメルクマールなんである。
そして、その鹿島城を取り囲むように旭ヶ丘公園は広々と鹿島城下を見下ろして存在しているのだ。
大手門から車で赤門の前までたどり着けた。
一昔前ならば考えられないこと。
大手門から400メートル位、花のトンネルを登っていくのだが、昔はこの両脇にテキヤのお店がずらりと並んだものだ。
花見シーズンに車で登っていくなんて、とても考えられないほど人が多かった。
公園の中は、そこかしこに花見の宴が繰り広げられていて、鹿島中の人がこの公園に集まっているような賑わいであった。
見世物小屋やサーカスも来たこともあった。
テキヤは的屋と書くのだろうか、
コルクの弾で的を打ち抜くと景品を貰える店や、
金魚すくいは勿論のこと、
ヒヨコ売りや、バナナの叩き売り、
ヘビ使いの薬売り、色んな面白い人が商売をしていた。
あの頃と桜の花はひとつも変わらないのに、花見客はまばら
何故か哀しくなってしまった。
あの頃の賑やかだった「まつかげさん」は、一体どこに行ってしまったのだろう。
どれだけ桜が綺麗だって???
ではお見せいたしましょうか・・・・。
松陰神社の境内の桜はライトアップされていた。
えもいわれぬ美しさであった。
嫁さんもレオンも大満足の豪華な桜の乱舞であった。
まだ肌寒いので、1時間ほど散策して帰途につく。
テキヤさんのテントが夜汽車のように見えた。
この夜汽車に乗れれば、昔の大賑わいしていたあの頃の花見にもどれるだろうか。