我が家の大切なHalf of the sky・・・つまりパートナーである愛犬レオン
よりによって温泉deビートルズ音楽祭とジョンレノン特別絵画展のさなか、多忙を極めている、まさにその時に精巣癌の摘出手術を受けたのである。
鹿島市にある動物病院で早朝から出かけて行き手術を受けて、その日は勿論、入院の洗礼
彼がヨロヨロとした足取りで我が家に帰ってきたのは翌日の夕方のことであった。
私は終日ジョンレノン絵画展の受付に居て、定刻に会場を閉めると一目散に我が家に駆けつけた。
「老犬で心臓が弱っているので、そのまま死んでしまうというリスクも10%はありますが、このまま放っておくと癌が全身に転移してとても苦しがってこの世を去らねばならなくなります。」
という獣医さんの見立てであった。
こう云われれば前向きな道を選択するしかないという、苦渋の決断での手術であった。
手術は見事成功したのだが、はたしてレオンは息も絶え絶えという状態で重病人ではない重病犬の様相。
帰ってきた私に昨日の手術の恐怖と、独りぼっちの夜の辛さ、麻酔の切れた後の患部の痛みと苦しみの夜を切々と目で訴えるのであった。
老犬だから鎮痛剤は体に障るから出せないというオマケつきの帰宅。
夜になるとさすがに術後のキズが激しく痛むらしく、体を歪めて声を出して泣き苦しがるのである。
それはそうであろう。体をメスで刻まれたのだ。まだ一日しかたっていないのだからね。
さらには首の周りに大きなエリザベスという傷口を舐めないための覆いをつけられていて、振り向くのも不便な様子。
胸を締め付けられるような夜であった。
思い余って赤子をあやすように抱っこしたまま、部屋の中をオロオロしながらウロウロする。
連日の温泉deビートルズ音楽祭関連イベントで疲れている私なのだが、深夜に及んでもレオンの苦しみは治まる気配すらなかった。
自分の疲労困憊はさておき、彼の苦しみは飼い主の苦しみへと直結
思い余って知り合いのヒーラーコスモライト石橋先生へメッセージを送ることにした。
今の状況をメールで送ると・・・・。
数分後に「判りました・・・・。」と嬉しい返答が返ってきた。
そして五分後レオンは痛みを忘れ、スヤスヤと眠ったのである。
このジョンレノンに似た人は、長い付き合いの老犬が脊髄の痛みで体中が痛くて歩けないのを、水中では傷みが軽減するということで毎日湖に連れて行って黙って抱いてやっているという。
傷みから解放された犬は優しい飼い主の手の中で安堵の表情で眠っているという感動の写真。
こんな心優しい飼い主にならねばと、私もレオンから試されているのかも知れない。
手術から6日が経ち、レオンは少しづつではあるが、傷口が塞がり元気を取り戻しつつある。
また一緒に散歩に出かけられる日は近いように思えるのだが。