お盆が近づくと、ほおずきは
いたたまれなくなって
体を赤く染める
黄泉の国へ旅立った
とても愛しく、会いたい人が帰ってくるのが
そんなにも 嬉しいのだろう
そういえば幼い頃
母のことを想いながら
ほおずきの実を 用心深く空洞にして
風船をこさえたものだ
かって 不器用な私に 母が教えてくれた
孤独な作業
手のひらの上で ふっと吹いて
小さく飛ばした
お盆の仏壇の前に飾られたほおずきは
赤い実の味と共に
母のいない子供の
苦い記憶の小箱の中に
そっとしまっておいたもの
灯りの灯った提灯みたいに
帰ってくる魂を
待ち遠しく 軒先で迎えるのか
ほおずきの赤い色は
そんな不思議な色である
体が小さかった分、
テレビの怪談がとても怖かった夏の夜
トイレにも行けないほどだったのに
一大決心をして
たとえ 幽霊でもいいから
母に会いたいと思ったものだった
ほおずきの赤い色は
そんな幼い頃の
ささやかなお盆の 薄れ往く記憶
そして微かな母の色なんである
今年も、お盆の季節。。。。。。。
風竿さ~ん、お母さまが帰り支度をされていますよ。
確かに子どものころの夏の夜のトイレ、とっても怖かったことを懐かしく想い出しました。
決して、トイレが家の奥の方にあったからではない、なにかがあったのでしょう・・・。
トイレが怖くなくなってしまった自分にさみしさを覚える夏の夜です。
細木和子氏曰く、六星占術で言う私の「健弱」年の「健弱」月の「健弱」日にあたる7年前の7月10日(木)に、「膵臓に浸潤した悪性で進行性の末期ガン」って告知され、異常に興奮した意識と異常にクリアに成った意識とが複雑に交叉し、脳裏に幾種類もの回り灯篭と蓮の花がオーバーラップしながらグルグルと回ってましたよ。でも、何故かホウズキは出て来なかったナ~。
他にも裏話が沢山ありますが、また長く成りますから何れ・・・(笑)。
嬉しい限りです。
心鎮かに、母の魂の帰りを待ちたいと思います。
コメント心に染みました。
昭和の涼しい時代は遠くなりにけりです。
それだけ怖かったんですが、
幽霊でもいいから母に会いたいと思った幼いころの記憶でした。
だから男性の二人に一人がガンにかかるのに、
けして珍しいことではない
最もポピュラーな病なんだというTVのコメントが欲しかったなぁ。