うたがひのうたかたの宴に毒を盛るこころ寂しい春待ち月に
余裕無き新し月の春の宵街へ飛び出したるいたたまれずに
過去の傷掘り返したる春の酔いこほろぎのごとくに道端に捨てる
耐へしのび一輪の花を咲かす寒梅の春は来たりし隣人の庭に
月はいでし春の海に今宵は漕ぎ出そうか自己解放の旅へ
うたがひのうたかたの宴に毒を盛るこころ寂しい春待ち月に
余裕無き新し月の春の宵街へ飛び出したるいたたまれずに
過去の傷掘り返したる春の酔いこほろぎのごとくに道端に捨てる
耐へしのび一輪の花を咲かす寒梅の春は来たりし隣人の庭に
月はいでし春の海に今宵は漕ぎ出そうか自己解放の旅へ
襟を立て下を向いては足早に歩く朝どうせコバルト色だよ師走の空は
喧騒をば離れて暮らす海の底の貝になって尖ったナイフをしまおうか
狂想曲(ジングルベル)が後から追いかけてくる街角に千鳥橋で歩くそんなに呑んでどうするのと
バス停でああ今年も暮れにけり色々あったねジングルベルに耳を塞いで
来年は来年こそはあたたかき南の島で優雅なるヴァカンスをともオーバーザレインボウ