奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その1992)

2022-02-05 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「認知症そのままでいい(上田諭著・ちくま新書2021刊/医療と介護Next記事2015.2~2019.12の新書化)」を読んだ。上田諭(うえださとし)氏は、1981関西学院大学(社会学部)卒、朝日新聞に9年間勤務後、1996北大(医学部)卒、東京都老人医療センター/日本医科大学/東京医療学院大学を経て、現在は戸田中央総合病院(メンタルヘルス科)部長。日本精神神経学会の専門医/指導医、医学博士。-------

この本「認知症そのままでいい」の目次は次の通り。“認知症を喜んで受け入れること(認知症は特別な病気ではない)”、“認知症の大誤解(認知症は予防できない治らない/良くしようという発想は無用/アミロイド撃退薬への過剰な期待は禁物/早期発見しても治す薬はない/抗認知症薬を保険適用外にしたフランス/注意することで記憶は良くならない/助け支えるが自然な人の情/認知症の人は明るく元気である)”、“認知症の人の行動を読み解く(行動心理症状/BPSDとは何か/問題行動/困った人と決めつける前に/一日中の物探し/此処は私の家じゃない/物盗られ妄想/孤立孤独が妄想を招く/近しい人を間違える/自分を叱る夫を認めたくない/当てもなく歩き回る徘徊/頼る人の冷たさが外へ出たいに繋がる”、“認知症の人を受け入れ向き合うために(本人の話を聴く/理解が悪くとも向き合い話す/認知症のレッテルを貼らない/人として尊重すること/当たり前の介護ユマニチュード)”、“認知症を巡る難題を解きほぐす(監視身体拘束をどう考えるか/認知症への捉われと誤診/恍惚は認知症ではなかった/医者にどう頼るべきか/医者は脳と心の両方をみる/医師の意識が一番遅れている)”--------

上田諭氏は、37歳で医師となり、25年間高齢者専門の精神科医として働いて来られた。ご自身も既に60歳を越えて、これまでの医師生活の知見を纏めておこうと考えられたのだろう。メスを持たない医師/特に精神科医の場合は、患者のカウンセリングをする中で、医師自身が鬱になるとも云う。認知症専門医なら尚(なお)のこと、自身の正常を保つのは至難となるのだろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする