奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2014)

2022-02-27 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「汚染水との闘い~福島第一原発危機の深層(空本誠喜著・ちくま新書2014刊)」を読んだ。空本誠喜(そらもとせいき1964生れ)氏は、早大(理工学部)卒、1992東大大学院(原子力工学専攻)博士課程修了、工学博士。1993東芝/原子力エンジニアを経て、2009初当選/政界入りした。原発事故時は衆議院議員。菅政権で、福島第一原子力発電所事故“官邸助言チーム”事務局長を務めた。------

この本「汚染水との闘い」の目次は次の通り。“はじめに(大津波から始まった汚染水/官邸助言チーム/海洋放出)”、“東京オリンピックと汚染水(安倍総理発言/遅すぎた政府主導/厄介な汚染水/失敗に終わった水棺/手強い放射性物質/増え続ける汚染水と建屋からの漏洩/海洋汚染と水産物への影響/トリチウム処理への厳しい道程/深刻な作業員不足)”、“緊急対策から抜本対策へ(東京電力と政府の取り組み/東京電力のロードマップと政府東電の中長期ロードマップ/先行き不透明な汚染水処理/アレバ社とキュリオン社/第二セシウム吸着装置サリー/多核種除去設備ALPS/増え続ける貯蔵タンク/高濃度の放射性廃棄物/先送りされた対策/東京電力と政府の綱引き/陸側遮水壁の先送り)”、“低レベル汚染水の海洋放出(汚染水の予言/メルトダウンとメルトスルー/高レベル汚染水と低レベル汚染水/人為的な海洋放出は悪いことだったのか)”、“水産物への影響(福島県の水産物の状況/放射能検査/水産物の安全性確保/白鳳丸の出動/海洋と湖沼河川の汚染レベル/海底の汚染度/水産物の安全性/食物連鎖への影響)”、“困難を乗り越えて(現場作業員の長期の安定確保/現場技術力の蓄積と継承を/食の安全を守るために/試験操業/消費者からの理解)”--------

空本誠喜氏は、東日本大震災に伴う福島第一原発事故の政府危機対策に深く関与されていたようであり、2011.3.11~2014.5.11の汚染水対策の深層/内実が詳しく分かる。今も続く汚染水問題の歴史を知るには打って付けの本であると思った。

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