奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その1998)

2022-02-11 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「決闘のヨーロッパ史(浜本隆志&菅野瑞治也共著・河出書房新社2021刊)」を読んだ。浜本隆志(はまもとたかし1944生れ)氏は、関西大学名誉教授。専攻はヨーロッパ文化論/比較文化史。菅野瑞治也(すがのみちなり)氏は、京都外大教授。専攻はドイツ文化史/文学。ドイツ留学中に学生結社“コートレノニカーリア”の一員となり決闘を体験。-------

この本「決闘のヨーロッパ史」の目次は次の通り。“ドイツにおける決闘体験記”、“決闘のヨーロッパ史”、“ヨーロッパの決闘禁止令”、“ドイツの学生と将校の決闘”、“決闘からスポーツへ”、“劇場型スポーツと観客”、“決闘の美学/スポーツの美学”--------

この本「決闘のヨーロッパ史」の内容紹介文は次の通り。決闘/如何に生れ/何故衰退したのか。ルール/社会背景/使われた武器など、あらゆる角度から決闘の奥深い歴史を追う。男も女も、ゲーテもニーチェもマルクスも、何故あれ程に熱狂したのか。命がけの一騎打ちは如何にして、スポーツに変わったのか。ヨーロッパ精神の根底を流れる決闘の歴史を辿る。初めての書。-------

ヨーロッパ社会では、近代化に至る過程では、決闘のような、私怨(しえん)に絡(から)む問題の解決法として決闘が長らく認められていたようだ。共著者の菅野瑞治也氏は、ご丁寧に自らも現在のドイツ社会の片隅/裏側に残る“決闘”を体験しておられるのだ。法治国家なら、私闘/敵討は禁止されている筈だが、今も残ると云う言説がロマンを誘って面白い本となっている。

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