奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2002)

2022-02-15 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「量子力学10講(谷村省吾著・名大出版会2021刊)」を読んだ。谷村省吾(たにむらしょうご1967生れ)氏は、1990名大(工学部)卒、1995同大学院(理学研究科)博士課程修了、博士(理学)。現在は名大(情報学研究科)教授。-------

この本「量子力学10講」の目次は次の通り。“量子力学の考え方(ミクロの世界の構成要素/確立振幅)”、“状態を表わすベクトル(古典力学と量子力学の共通点/相違点/ヒルベルト空間/コーシーシュワルツの不等式/基底/展開公式の幾何学的意味)”、“物理量を表わす演算子(エルミート共役/自己共役演算子/自己共役演算子の固有値/固有ベクトル/射影演算子とスペクトル分解)”、“行列表示とユニタリ変換と対角化(抽象ベクトルの数ベクトル表示/抽象演算子の行列表示)”、“位置と運動量(無限次元ヒルベルト空間の必要性/円周上の粒子/直線上の粒子)”、“可換物理量と結合確立(縮退がある場合)”、“非可換物理量の量子効果(同時確定状態の非存在/波束の収縮/干渉項としての非対角項/物理量の和と値の和の不一致/ロバートソンの不確定性関係)”、“複合系とエンタングルメント(ヒルベルト空間のテンソル積)”、“運動方程式(シュレーディンガー方程式/ハイゼンベルク方程式)”、“調和振動子(バネとおもり/量子力学の調和振動子/調和振動子の波動関数)”、“数学記号の書き方/複素数の性質”-------

この本「量子力学10講」の内容紹介文は次の通り。肝心な筋道だけをコンパクトに纏めた待望の教科書。古典力学との対応に拘(こだわ)ることなく、量子力学をそれ自身で完結したものとして捉え、確立振幅からエンタングルメントや調和振動子まで、明快に記述。線形代数が分かれば、量子力学も分かる。-------

谷村省吾氏は、工学部卒だが大学院から理学に転向しており、理論物理を目指されたに違いない。でも本丸に残ることはできず、情報学教授に甘んじて居られる。自身と同様の理論物理オタクに向けて、この本「量子力学10講」を執筆されたようだ。さて役立つだろうか、ファインマンに比肩できるかどうか。

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