奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その1467)

2020-08-29 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「患者よ医者から逃げろ~その手術本当に必要ですか(夏井睦著・光文社新書2019刊)」を読んだ。夏井睦(なついまこと1957生れ)氏は、東北大学(医学部)卒、東北大付属病院/相澤病院/石岡第一病院/練馬光が丘病院勤務を経て、現在は“夏井/傷と火傷のクリニック”院長である。------

この本の章立ては次の通り。“熱傷湿潤治療の夜明け/なつい式湿潤療法”、“標準的熱傷治療の問題点(熱傷特殊神話は熱傷標準治療の賜物/熱傷疼痛が諸悪の根源/皮膚移植術という前世紀の遺物/創感染という迷宮/合成界面活性剤の闇)”、“湿潤療法の実際”-------

相当に変わり者のお医者様がお書きになった火傷治療の最新事情の本である。新書なのに医学書のように症例写真が豊富に掲載されており、素人には驚いてしまう人もいるに違いない。------

“あとがき”のラストには、自身の変人振りを次のように書いている。スポーツはしないしスポーツ観戦もしない。ゴルフ/スキー/釣りもしない。海/山にも行かない。酒は好きだがきれいなお姉さんのいる店には興味がない。カラオケが嫌いでスナックも苦手。旅行に行こうという発想がないし、行きたい場所もない。行ってみたい海外の国もない。買い物に興味はなく、いつも同じような格好で歩いている。温泉の楽しみ方が分からず、湯船に入っても2分で飽きて出てしまう。映画も観ないし、小説も読まない。仕事をしながら音楽を流しているが真剣に聞いているわけではない。ピアノコンサートもオーケストラの演奏会にも興味がない。観劇/演劇にも興味がない。美術館にも行かない。ギャンブルに興味はないし、麻雀/将棋/囲碁/チェスもルールを知らない。宝くじも買わなければ、投資信託/節税/仮想通貨にも興味がない。過去の人間関係には思い入れも興味もないため同窓会に出席したこともない。自分に出来る僅かな事をする。それ以外は何もしない。嫉妬深く貪欲で移り気な暴君に仕えるために。-------

セザールフランク(1822~1890ベルギー生れの作曲家)の人生をリスペクトし、人類社会に本当に役立つ活動をしようと心底、真面目に生き、自身の仕事に真摯に向き合ってこられている。とても常人では真似のできない生き方である。小1でピアノ教本“黄バイエル”を独力でこなしてしまった力量の持ち主であり、丁度テレビで見る天才子役と同じ印象を抱いてしまうのだ。

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