奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その1449)

2020-08-11 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「安倍晋三と社会主義~アベノミクスは日本に何をもたらしたか(鯨岡仁著・朝日新書2020刊)」を読んだ。鯨岡仁(くじらおかひとし1976生れ)氏は、1999早大卒、日経新聞入社、2003朝日新聞に移籍した。現在は同/北海道報道センターに勤めている。-----

この本の章立ては次の通り。“統制経済と福祉のDNA”、“社労族から小泉首相の後継者に”、“瑞穂の国の資本主義”、“アベノミクスの変節”、“アベノミクスとは何だったのか”、“ポスト安倍の行方”------

扉の抜き刷り文は次の通り。異次元の金融緩和から賃上げ要請/携帯の値下げまで、最長宰相はなぜ小さな政府と決別して大きな政府の復権に走ったのか。その経済思想はどこからきたのか。満州国の計画経済を主導し社会主義者と親交のあった岸信介からの歴史文脈、そして社労族/安倍晋三の変節から読み解く。------

政治部記者として務めてきた鯨岡仁氏の見る安倍政権の内実を、主に経済面から読み解いている。新聞記者として記事にされてきた安倍晋三のある種/寄せ集め記事のような本となっているのだ。------

大部分は新聞で読んで知っていることだが、一つだけ、安倍晋三の政治は、外交/安全保障は右翼的だが、経済政策は全くの左翼だとこの本で彼是(あれこれ)と、書き連ねている。------

知ってか知らずか、安倍晋三の祖父/岸信介の政治を引き継いでいると見えるそうだ。そして岸信介自身が計画経済の雄であったのだからと結論付けている。しかしながら、アベノミクスは成功の日の目を見ずに、安倍政権は早晩崩れると予測しているようだ。日本経済が浮揚しないのは何処か政策/施策が間違っているのだろうが、鯨岡仁氏もその辺りはよくわからないようで、何か彼自身の意見を書くべきだと思うがお茶を濁してしまっている。

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