Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

ロシア旅行⑰マトリョーシカと春樹

2017年09月08日 | ロシア旅行2017


マトリョーシカも変化するようです。
上は友人からお土産に貰った、20年ほど前のもの。
下は、今年版。
パッと見は、下の方がゴージャスで華やかなのですが
SNSにこの写真を出してみたら、素朴な上の方が意外に評判よかったようです。
ちなみに上のは古すぎて顔が剥げてしまい、
四女と五女の顔は私が描きました。



モスクワの空港の小さな本屋で
村上春樹の本はないかと大学生風の男の子に訊いたら
教えてくれたのが、これ。
上の大きな赤い字が「HARUKI MURAKAMI」らしいのですが
一体どのタイトルだろう?
とSNSでつぶやいたら、博識な人が教えてくれました。
「女のいない男たち」だそうです。
近年出た、初期の春樹の匂いがちょっとする、私が好きな短編集。
しかしキリル文字、読めないよ…
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「ヒトラーの忘れもの」

2017年09月04日 | 映画


参りました。
戦闘シーンは一つもなくても、ここまで戦争の残酷さを訴えることができるのかと。
第二次大戦ドイツ降伏直後の、史実に基づいた物語。

1945年5月、デンマークはナチスドイツの占領から解放されるが
その海岸線には、200万個もの地雷がドイツ軍によって埋められていた。
その膨大な数の地雷を撤去させられたのが、現地で捕虜となっていたドイツ兵。
しかもその殆どが、戦争末期に徴兵された、兵役年齢に達していない少年兵たち。



彼らがどうやって地雷を撤去するのかというと
何の防御装置もなく、浜辺に腹這いになって、細長い棒で砂をつついて探すのです。
棒が地雷に当たったら、それを素手でそっと掘り出し、信管を外す。
ちょっと強く当ててしまったら爆発するし、処理を間違えても爆発する。
静かな砂浜に少年たちの心臓の音が聞こえるようで
こちら側も、手に汗を握って観ることになります。
そして実際、少年たちは次々と被曝して行く。



画面には青い海、白い砂浜、腹這いになって必死に探す少年たち。
いきなり凄まじい爆音がして巨大な炎が吹き上がり、そこに大きな穴が開く。
穴の中には、或いはその周りには、五体を吹き飛ばされた少年が。
手足を吹き飛ばされ、家に帰りたいと泣く少年。
或いは燃え上がって、黒焦げの塊になってしまった少年。
当初14人いた少年たちは、4人になってしまうのです。

彼らを監督するのは、デンマークの鬼軍曹。
作品冒頭、何の落ち度もない若いドイツ兵を情け容赦なく殴りつけ、
その暴力性に唖然とさせられます。
ドイツ軍に家族を殺されでもしたのか、或いは職業軍人としての矜持なのか、
そこは何も語られない。
地雷撤去の少年兵たちにも、最初はこれでもかと厳しく当たる。
しかし一緒に過ごすうちに、鬼軍曹にも父性が目覚めて来る。
軍曹の中の、憎しみと赦しと、どちらが最後に勝つのか?



実際にこの作業に当たった2千人の歳若い捕虜の、
半数近くが命を落としたのだそうです。
そしてこの史実は、デンマークでも殆ど知られていなかったのだと。
自国の暗部を明るみに出して、冷静に描き切ったデンマークの新鋭、
マーチン・サントフリート監督に拍手を。

地雷というものは、非常に安く作ることができるのだと
以前、読んだことがあります。
安いものは1個2~3ドルでできるのだと。
しかしその除去には、気が遠くなるような手間と費用がかかる。
1999年3月1日に発効した対人地雷全面禁止条約(オタワ条約)に
アメリカ、ロシア、中国といった地雷生産大国は加盟していないのだそうです。
そして今も作り続けているのですね。

英語題は「Land of Mine」(地雷の国)
「ヒトラーの忘れもの」 http://hitler-wasuremono.jp/
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ロシア旅行⑯地下鉄

2017年09月03日 | ロシア旅行2017


モスクワの地下鉄は、その利用客の数において、東京に次ぐ世界第二位なのだそうです。
ツアーを抜け出して、地下鉄に何度か乗ってみました。



エスカレーターが長くて速い!
これに乗るには、ちょっと勇気が要ります。
こちらの地下鉄のホームは、有事の時の核シェルターも兼ねているのだそうで
もっとも深い駅は地下84mなのだとか。
ちなみに日本で最も深い駅は、大江戸線六本木駅の42mだそうです。



噂には聞いていましたが、駅名の英語表記がない。
キリル語は我々には読むことも中々できなくて、自分が乗った駅、
行きたい駅の名前をスマホで撮って、それに頼るしかない。
例えばこの、革命戦士の銅像がいっぱいある駅の名前は
Площадь революции(プローシャディ・レヴォリューツィ)といい、
革命広場駅という意味なのだそうです。
ほら、読みにくいでしょう?



駅毎に内装も雰囲気もまるで違い、確かに美術館のようでした。
薄暗くて、写真に綺麗に撮れなかったことが残念です。
こちらの「モスクワの豪華な駅10選」というサイト、見応えがあります。

モスクワの地下鉄が豪華すぎてヤバい!特に豪華な駅10選
http://tinyurl.com/ydgv7y83
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ロシア旅行⑮ダーチャとバケツ

2017年09月02日 | ロシア旅行2017

ロシアの外務省

「世界の日本人妻は見た」というテレビ番組で、先日ロシアが取り上げられていました。
丁度、旅行から帰って来たばかりだったので興味深く見たのですが
笑えたり、驚いたりするところ多々。
嘘はついていないけれども、必ずしも真実ではないというところか。

例えば、ロシアのマヨネーズ。
モスクワ在住という日本人妻の紹介で番組スタッフが巨大なスーパーに行き、
そこのマヨネーズ売り場を紹介していました。
ロシアではバケツでマヨネーズを売っていると。
画面には、10ℓの巨大なバケツ入りマヨネーズが棚にズラリ。



ロシアのマヨネーズ消費量は、世界一なのだそうです。
確かにバケツ入りのマヨネーズが売られているのを、私も見ました。
でもその横には、もっと小さな瓶やチューブ入りのマヨネーズも売られている。
そこは映さないのね。


芸術家のアパート

或いは「ダーチヤ」の紹介。
ダーチャというのは郊外の別荘のようなもので、モスクワ市民の6割が所有しており、
週末毎に家族でそこに移動するのだそうです。
それは本にも書いてあったし、ローカルガイドからも聞きました。
テレビでは、また別の日本人妻がロシアの友人から招待されたという、
立派なダーチャを写していました。
2階建ての贅沢な別荘、広い農園付き。


郊外でよく見かけた、小さなダーチャ

確かにソ連時代、政府が国民にダーチャ用の土地を無償で提供したのだそうです。
ただ、そこにどんな建物を建てるかは個人の勝手で、建築法も殆ど適用されないらしい。
長距離をバスで揺られている間、郊外にかなりの数のダーチャを見ましたが
別荘というよりは、小屋に近いものが多かったような…
丸太を積み上げた上に、トタンをかぶせたようなものも。
そこの小さな菜園で、野菜を育てて食料にするのだそうです。
立派な二階建てのダーチャは、少数の金持ちのものなのでしょうね。



そりゃ、バケツ入りのマヨネーズや立派なダーチャを写した方が
絵としては面白いものねえ。
写真は、赤の広場の近くで見かけた新婚さん。
旅行中、幾組もの新婚カップルを見かけましたが、断トツに美しかった花嫁さん。
でもあんなにマヨネーズ食べてたら数十年後には間違いなく、
ビア樽みたいな体型になっちゃうんだからね。
ロシアでは、若い頃はため息が出るほどのスタイルの女性も
経年と共に体型が変わってしまうことも多いようですから(はい、ヒガミです)。
コメント (2)
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