Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

快感のお値段

2011年09月06日 | 香港旅行2011
私は昔から肩凝りがひどいのです。
なのでそれを緩和させるべく、スポーツクラブで長年踊っているのですが
ここ数年は踊っても踊っても、肩凝りと腰痛が取れない。
なのでジムで踊った後、整体や整骨院でマッサージをして貰うという情けなさ。
旅行中でも事情は同じで
遊んでいるだけなのに肩は凝る、腰は痛い。
香港ではマッサージが安いだろうと、ひそかに楽しみにしていたのです。



一晩目。
泊ったハーバー・グランド・カオルーンのスパ。
中国式マッサージ、60分800香港ドル(1香港ドル=約10円)。
21階の部屋からヴィクトリア湾を見渡しながら
アロマ・キャンドルに囲まれて身体中揉みほぐしてもらい、極上の思い。
次の日。
香港の街なかを一日中うろついていると(一日15Kmくらい歩いた)
格安足ツボマッサージという看板をあちこちで見かける。
60分198ドル、ホテルの料金の四分の一じゃないの!
絶対気持ちいいよ、休んでいきましょうよと嫌がる夫を誘い込む。



夫は、普段から肩凝りも腰痛もまったくないという体質なのです。
でもさすがに歩き廻って疲れたようで
とにかく休みたいと足ツボサロンへ。
ホテルのスパとは打って変わって、雑居ビルの小さな暗い一室。
白いポロシャツを着た若い女性に導かれ、
夫と並んで黒いリクライニングの椅子に腰かける。
温湯に10分くらい足を浸してから、マッサージが始まる。




い、痛い、でも気持ちいい、でも痛い…
私が思わずギャ!とかウワ!とかアア!とか小さく呻いている横で
夫、平然としている。


ね、痛くないの?
別に。
気持ちよくもないの?
ちょっとはいいけど、たいしたことないな。


結局夫は、感動はまったくなかったようです。
つまんないヤツ…
私はついでに肩も揉んでもらい(別料金だけどやはり安い)、至福の気分。


(ホテルのプールから)


ガチガチに凝るのもつらいけど
それを揉みほぐして貰う、とろけるような快感も知らないなんて。
どっちがいいかと訊かれても困りますが。
その次の日には、さらに安い足ツボマッサージ屋(45分99ドル)発見。
雰囲気はさらに怪しくなっていきましたが…
歩き疲れた足をちょっと揉みほぐしてもらうには十分だったのでした。


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香港の断面

2011年09月04日 | 香港旅行2011
私が昔読んだ澤木耕太郎の「深夜特急」や森瑤子の「浅水湾の月」や
映画「慕情」などからイメージしていた香港と
現実のそれは、まるで違うものでした。
ヴィクトリア湾には夥しい数の水上生活者もいないし、
カオルーンには巨大なお化け屋敷のような貧民窟、九龍城砦もない。
考えてみれば「深夜特急」は1986年、「慕情」に至っては55年の作品なのだから
当り前の話なのですけど。

高層ビルに囲まれたヴィクトリア湾はとても美しかったけれど
百万ドルの夜景は確かにすばらしかったけれど
でも路地を一歩入れば数え切れない屋台があり、
香菜とナンプラーと干物の匂いが立ち込めている。
そのギャップが凄い。
屋台村の中で、四肢が不自由な男性が道路に寝転がって物乞いをしていたこと、
やはり障害を持つ子供の物乞いを見たときはショックでした。
例えばインドあたりに行けばそれは当り前の光景なのでしょうけど
あの表向きは綺麗に整えられた香港で…
海外に行けば、物乞いは何処ででも見られるのですけど。
そういえば、日本はホームレスはいるけれども物乞いは殆どいない、
希有な国だと聞いたことがあります。


ネイザン通りをどんどん北上して
ジェイド・マーケット(翡翠の屋台村)、男人街(男性向きの屋台村)、女人街(女性向き)、
スニーカー街、金魚街、小鳥街、フラワー・マーケット・ロードなど、
めぼしいところは一通り歩いて来ました。
蒸し暑い中、何処に行っても排気ガスと人混みが凄い。
こんな平日の昼間に、なんでこんなにいるの?と思うくらいの人混み。
(香港は東京の半分の面積に人口700万人だそうです)
欧米人が東京に来たら、同じような感慨を持つのかなあと思ってみたり。
アメリカ人の友人は、渋谷のスクランブル交差点に初めて行った時、
足が竦んで動けなかったと言っていたなあ…

例えば金魚街というところは、夥しい数の金魚の問屋が集まっているのです。
金魚が一匹ずつビニール袋に入れられて、ずらりと並べられている。
それはもう、風流という言葉はまるで当てはまらなくて
生臭くて、むんむんとして、生活臭紛々として…
涼しげな金魚鉢に、一~二匹の金魚がちょろちょろと泳いでいるのを見るのは
好きなのですが、あれだけの数と匂いでは、私はもう駄目です。


小鳥街然り。
何百という狭い籠に入れられた小鳥が、びっしりと並んで売られている。
その金魚や小鳥に同情しているようでは
香港は楽しめない、ということなのでしょう…


コメント (4)
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なんで今頃マッカーサー!?

2011年09月02日 | 社会

今日の朝日新聞を見て驚きました。
真ん中20~21面、宝島社の見開き広告(30段広告というらしい)。
「いい国つくろう、何度でも。」
敗戦国日本に、コーンパイプをくわえて降り立ったマッカーサー元帥の写真。

なんで今頃マッカーサー!?
日本はこんな惨めだったのに立ち直ったって言いたいの?
それにしても趣味が悪い…
単に話題を作りたかったのか?

宝島社のHPには
”敗戦や災害など、これまで幾度となく苦境に直面してきた日本。
日本人はそのつど、不屈の精神と協調性を武器に国を建て直してきた歴史があります。
世界のどこを見ても、これほどしぶとく、強い生命力を秘めた国民は存在しないのではないか。
そんな気さえするのです。
「いい国つくろう、何度でも。」
この投げかけを通じて、
日本人が本来持っている力を呼び覚ましてみたいと考えました。”
http://tkj.jp/company/ad/2011/index.html

ちょっと調べてみたら
66年前の今日9月2日は、戦争終結のための調印式が東京湾上の戦艦ミズーリで連合国を
相手に行なわれ、降伏占領に入った日なのだそうです。


私はどうにも好きになれない。
HPによるとこの広告、朝日・読売・毎日・産経・日本経済・日刊ゲンダイに出したらしい。
6紙の見開き広告、一体いくらかかったのか!?
こんな広告に巨額を投じるのだったら
復興のための他の使い方があるのじゃないかと思ってしまいます。

コメント (6)
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一生分のフォアグラ

2011年09月01日 | 中欧旅行2011
フォアグラというものを食べる時、
私はなんとなく罪悪感のようなものを感じていました。
必要以上に餌を与えて太らせたガチョウの脂肪肝を食べるなんて
人間の果てしないエゴのような思いがしたのです。
そんなものを食べる機会は滅多にないし、食べたとしてもほんの少量なので
心配する必要もないのですけど。
ところがハンガリーはフォアグラの産地であった!

ブダペストで入った、ツアー抜け出しレストランその①。
karpatia(カルパティア)http://www.karpatia.hu/en/karpatia-restaurant


古いお城の中の一室のような、奥深く天井高く広い店内。
フォアグラのパテ、フォアグラのソテーをたっぷりと。
チキンのパプリカ煮込みというのは、食べ慣れない私にはちょっとぼやけた味でしたが
フォアグラは美味しかった。
なんというか、日本で食べたのよりも健康的な味がするのです。
(そんなこと言ったって、肥満体のガチョウの脂肪肝には違いないのですが)
ここは、ロマ(ジプシー)の民族楽器のもの哀しい生演奏付き。
客の近くに来て、切々と愛の歌を奏でてくれます。




ブダペストの二晩目は、Spoonという船上レストランへ。
http://www.eventparadise.com/showcase/budapest-issue-2-20/spoon-cafe-and-lounge-ship-restaurant-40.html



ドナウ河に浮かぶ豪華な船の上で、ブダ王宮、くさり橋のライトアップを眺めながら、
最後の晩餐にシャンパンで乾杯したのでした。
二晩ともフォアグラを堪能したので、私もう、これは当分いいや…
丁度その晩は結婚式のパーティも開かれており、華やかなことこの上ない。
もっとも私は旅の最後の晩ということで、中々複雑な思いだったのですが。
眩しい夜景はどんなに味わっても只とばかりに、胸にしっかり焼き付けたのでした。



(お店の写真はHPから頂きました)
コメント (7)
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