1928年、パリ。作曲家モーリス・ラベルは、著名なダンサーのイダ・ルビンシュタインからバレエの音楽を依頼されるが、スランプに苦しんでいた。試行錯誤の日々を経てついに傑作「ボレロ」を完成させるが、自身のすべてを注ぎ込んで作り上げたこの曲に、彼の人生は侵食されていく…
不朽の名曲「ボレロ」の誕生秘話を描いた音楽映画ということですが、非常に不親切な作品です。
登場人物の立ち位置の説明はまるでなし、突然戦争に従軍したり、母を亡くしたり、時系列もぐっちゃぐちゃ。
晩年、脳に病気を抱えて記憶障害などを起こしたラベルは手術を受けるのですが、術後頭に包帯を巻いたまま、眠ったままで目を覚ますことはない。
最後に、指揮者を囲んでオーケストラが何層もの円を作り、あの「ボレロ」が情感たっぷりに演奏されて、幕は閉じます。
観終わってから調べたら、ラベルの脳の疾患は今も明確にはされておらず(若年性認知症だったのではという説もあるらしい)、脳手術を受けて62歳で亡くなったのだそうです。
彼が5回も落ちたローマ賞というのは、芸術を専攻する学生に対してフランス国家が授与した奨学金付留学制度であり、著名な芸術家を輩出しているらしい。
分かりにくくてイライラもしましたが、同じ旋律を17回繰り返したあの「ボレロ」を産み出すのにいかにラベルが苦心をしたか、そしてあの曲が世に出た時にいかに斬新で喝采を浴びたのかがよくわかりました。
冒頭の、ジャズ風、ラテン風、ロック風、ボサノバ風など、世界中で様々な楽器を使って「ボレロ」が演奏されるシーンが好きでした。
いつまでもいつまでも聴いていたい気になりました。
「ボレロ」公式HP
クリンもボレロは好きです🌻フィギュアスケートでたまにこの曲を使う人がいるんですよね🎶
帝国ホテルのひまわり・・なんとすばらしい🌻✨✨
ボレロの大フアンにとって、これは観た方がいいのか悪いのか?
悩ましいところですが…
少なくともあの曲がこのようにして生まれたということは、よく分かると思います。
観終わって暫くは、脳内にあのメロディが鳴り響いていました。
機会をみてぜひ観ておきたいです。
私はジャン・コクトーが好きでして…あの辺でかかわりあった人は全部もっとよく知りたい。
中々周りにこれを観たという人がいません。
ジャン・コクトー、同時代の人ですね。
裕福な家に生まれ、非常に感性が鋭かったという点、共通するかもしれませんね。