Zooey's Diary

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ロシア旅行⑨処刑された鐘

2017年08月21日 | ロシア旅行2017


「黄金の輪」というのは、モスクワの北北東に位置する、
「首飾りが円を描くようにいくつもの古い都市が点在するエリア」のことです。
スズダリに一泊して、4日目、5日目、こちらを廻りました。
教会や修道院を中心にした、中世のおとぎの国のような世界が今も残っていました。


セルギエフ・ポサートのトロイツェ・セルギエフ大修道院。



スズダリのスパソ・エフフィミエフ修道院。
ここに行った時、丁度、鐘楼の鐘が鳴り出しました。
9日間のロシア旅行中、あちこちで鐘の音を聞きましたが
日本のお寺の鐘のように「ゴ~ン、ゴ~ン」と単調なのではなく、
時として重低音が加わったり、なんだか複雑なのです。
どうやって鳴らしているのだろう?と不思議だったのですが
こちらで、その様子を子細に見ることができました。


(この右側の建物が鐘楼です)

大きな鐘の前に幾つもの大きさの違う鐘が並び、一人の男性が鳴らすのですが、
両手両足を使って紐を引っ張ったり、ペダルを踏んだり、まあ忙しそうなこと。
動画を撮ればよかったな…
ロシアの鐘は、ロシア人の生活に深く密着しているようで
色々な絵や小説や、歴史的シーンに出てくるようです。
16世紀末、イワン雷帝の息子ドミトリーが死んだ時、
それは殺人ではなくナイフ遊びでの事故だったと時の体制側は発表。
ドミトリーが殺されたと偽情報を流したとして、ウーグリチ教会の鐘が「処刑」されたのだそうです。
哀れな鐘は群衆が見守る中、鐘楼から落とされ、12回鞭打たれ、舌を抜かれ、
耳(吊り下げ用のでっぱり)を片方切断されて、シベリヤ送りになったのですと。
(「ロマノフ家12の物語」中野京子著より)
そんなこと、本気でしたのかロシア人…

コメント (4)
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