Zooey's Diary

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暴力的なエッセイ

2015年03月14日 | 社会
川崎リンチ殺人事件についての林真理子氏のエッセイを批判したという
武田砂鉄氏の文章をネットで読んで驚きました。



”『週刊文春』(3月12日発売号)の林真理子氏の連載エッセイ「夜ふけのなわとび」を読んで卒倒した。
「お母さん、お願い」と題されたエッセイは、被害者の母親をひたすら責め立てる内容だった。
「お母さんがもっとしっかりしていたら、みすみす少年は死ぬことはなかったはず」
「ふだんから子どものことはかまってやらず、うちの中はぐちゃぐちゃ。そして恋人がいたという」
「私はやはりお母さんにちゃんとしてもらわなければと心から思う」
(中略)そういう境遇にある人に向かってなぜ、こういう乱暴な言葉を投げられるのだろう。
「そして恋人がいたという」、恋人がいて何が悪いのだ。
 まさか、シングルマザーは24時間子育てに終始するべきで、新たなパートナーなど
 探してはならぬというのか。”

この筆者は日本のシングルマザーの貧困率について触れ、
「母子世帯のうち、収入が125万円に満たない『貧困層』の割合は、およそ半数の48.2%に
のぼる、先進国で最悪のレベル」と具体的に数字を出し、
”働き詰めのその先に、もし林氏が言うような悲しい事件が起こったとしたら、
 それは母親が「女を優先させた結果」などではない。”と言い切っている。



”林氏はエッセイの締めに、
「そういうことをするお母さんが、この『週刊文春』を読んでいるとは到底思えない」
「雑誌を読む習慣を持つ人というのは、恵まれた層の人たちだということを私は実感しているのだ」
「本ももちろん読まない、雑誌も読まない。そういうお母さんは、想像力が抜け落ちて
 いるのではなかろうか」と書く。
(中略)とりわけ影響力の強い雑誌でこのようなことを自覚的に書くのは、明確な暴力である。”と
武田氏は断罪しているのです。

驚いて、件の週刊文春を読んでみました。
確かにこのままの文章がそこにありました。
敢えて付け加えるなら、最後に、だから自分を含めたお節介なオバサンが
こうしたシングルマザーに助けの手を差しのべなくてはならないという文がありましたが
いずれ上から目線であることには変わりありません。
これでは反感を買いこそすれ、共感を得ることは難しいでしょう。



写真はFBから。
このゴールデン・レトリバーは、母猫に育児拒否された子猫を
片時も離れずに育てているのだそうです。

川崎リンチ殺人、被害者の母を責め立てた林真理子氏のエッセイの暴力性
http://bylines.news.yahoo.co.jp/takedasatetsu/20150313-00043794/

This Kitten’s Mom Rejected Her. What Happened After She Met This Golden Retriever Stole My Heart.
http://www.reshareworthy.com/rejected-kitten-loves-golden-retriever/#S9aP5o7qESAuRWRt.99
コメント (6)
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