Zooey's Diary

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「マンデラの名もなき看守」

2008年05月22日 | 映画
アパルトヘイト政策による人種差別が行われていた1968年の南アフリカの刑務所を舞台に、人種差別主義者の看守ジェームズ・グレゴリーが、反政府運動の首謀者、ネルソン・マンデラに出逢ったことで美しい魂を取り戻していく様子を描いた感動作。(シネマスクランブルより)

マンデラといえば、長年投獄され、その後初の黒人大統領となり、ノーベル平和賞を受賞した人というくらいの知識しか私にはなかったのです。
この映画も、彼がロベン島の獄に入れられて以降の人生しか描いていなかったので
改めて調べてみたら、1918年7月18日にテンブ人の首長の子として生まれ、ウィトワーテルスランド大学法学部を卒業、ヨハネスバーグで弁護士として働いていたのですね。(Wikより)

看守グレゴリーの妻グロリアは、夫の昇進だけを望む、しかし家族愛に溢れた妻なのですが、黒人が虐待されるのを目の当たりにしてしまった幼い娘に
「どうして黒人と白人は違うの?」と問われて
「黒人と白人が区別されるのは、神様がお決めになったことなの。
スズメとツバメが違うように。それはどうしようもないことなの。」
と言ってきかせるシーンがあります。
彼女は、黒人は貧しく邪悪なものである、と頭から思い込んでいる。
それは、当時の白人全体の考えであったのでしょうね。

グレゴリーは幼い頃黒人の親友がいたせいで、彼らの言葉も話せる。
獄中のマンデラに接するうちに少しずつ彼に魅かれていくのですが、おかげで白人社会からは徹底的に苛められることになる。
彼のみならず、彼の家族も。
出る釘は打たれる、この辺りは、世界中何処でも同じようです。

しかし27年間!
そんなにも長い間投獄され虐待されて、発狂もせず、信念を曲げることもなく、最後まで孤高の自分を貫く…
本当に凄いことです。

ロビン島での監獄生活は本当に劣悪なものです。
ブタの餌のような食事、白人看守による虐待も凄まじいものです。
(国際情勢、国際世論に後押しされて、最後の方は改善されていくのですが)
そういうシーンをもっと前面に出してもいいと思うのですが
あくまでも静かな、淡々とした映画でした。
なので期待した程にはは感動しなかったのですが…
誠実な映画だと思います。

☆3

「マンデラの名もなき看守」
コメント (10)
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