Zooey's Diary

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「エリザベス・ゴールデン・エイジ」

2008年03月06日 | 映画
前作の「エリザベス」の公開は1998年ですから、もう10年近く前なのですね。
あの時は悩める娘であったエリザベスが、ラストシーンで顔を真っ白に塗りたくって、自分は国家と結婚するのだと宣言したところが印象的でした。
そしてあれから経験と齢を重ねて、暗殺未遂やスペインの急襲を乗り越え、
大英帝国の黄金時代(golden age)を築くまでが今回のお話です。
本年度のアカデミー衣装デザイン賞を取っただけあって、そりゃあ豪華絢爛な衣装です。 ケイト・ブランシェットの迫力ある演技も、鬼気迫るようです。

作品中エリザベスが何度も「妾腹の子」と呼ばれていたのが気になって、ちょっと調べてみたら、彼女はヘンリー8世と第2妃アンの娘であったのですね。

”エリザベスの母は1536年、彼女がまだ幼い頃、姦通の罪で処刑され、議会は決議を行ってアンの結婚の無効を宣言した。
エリザベスは私生児とされ、(中略)法律上は嫡出子として認められなかったが、1544年、議会は異母弟エドワードと異母姉メアリーの後に彼女が王位を継承する権利を認めた。”

”エリザベスが受けた正式の教育はおびただしいものだった。神学的教養や雄弁術、ギリシャ、ラテンの古典を学び、ラテン、フランス、イタリアなどの外国語に通じ、歴史、音楽、神学に親しんだ。彼女は一生を独身で過ごし「処女女王」と呼ばれたが、それはまた外交的な武器でもあった。彼女はその特権を利用して多くの国王や貴族をあやつり、困難な状況を乗り切っていったのである。デンマーク王、スエーデン王など、そして当時のキリスト社会でもっとも偉大な君主スペインのフェリペ2世も求婚したが、「イングランドと結婚した」と言って断った。”
情報元http://www.geocities.com/Heartland/Acres/7288/England/elizabeth.htm

女王とはいっても、一人の女であることには変わりはない。
恋心を抱いたり、恋敵に激しい嫉妬を抱いたり、相手の男を憎悪したり…
しかし、最後には彼女は国家を選び、凛として生きていく。
その姿は実に天晴れでした。

ただ気になったことは…
一生独身を貫いたエリザベスは「バージン・クィーン」と呼ばれ、世の賞賛と尊敬を一身に集めたといいます。
しかし実際には公認のような愛人もおり、本当にバージンだったとは誰も信じていなかったという説もあります。
それなのに、何故「バージン・クィーン」がそんなにありがたいのか…?
新大陸にその名から「バージニア」という地名までつけるほどに。
このダブル・スタンダードは一体何なのでしょうか?

エリザベスhttp://www.elizabeth-goldenage.jp/
コメント (8)
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