KOMIのブログ

金井一薫の周辺に起こった出来事や、学会、FN看護研究所関連の記事を紹介します。そして私のつぶやきをお聞きください。

第32回日本看護歴史学会が、呉市にある広島文化学園大学で開催されました!

2018-08-26 11:57:18 | 日記
8月24日(金)~25日(土)

今年の日本看護歴史学会は、呉市にある広島文化学園大学で開催されました。
広島、ことに呉市は7月の豪雨で多大な被害を受けました。かなり復興が進んではいましたが、まだ鉄道や道路などが完全に復旧されておらず、併せて新たに台風20号の到来とあって、開催は当日まで危ぶまれました。事務局の方々はさぞやご心配されたこととお察しいたします。
前日に無事に広島空港に着き、会場近くのホテルにチェックインした時には、心からホッとしました。翌日の「テーマセッション」の担当になっていたからです。

さて、当日は良く晴れた朝を迎え、無事に開催の運びとなりました。オープニングのプログラムが用意されており、音楽学科の学生さんたちによる木管五重奏が演奏されました。きれいな音色が会場に響き渡り、気持ちが和みました。



そして、市長さん、理事長さん、看護協会長さんのご挨拶のあと、集会長の佐々木秀美先生の登壇となりました。ご講演のテーマは「ナイチンゲール看護の心今に伝える-看護・福祉思想と教育」です。先生はナイチンゲールとの出会いから説き起こし、ナイチンゲール思想を土台にした看護の実現を叫ばれました。社会学者デェルケムの言葉「我々は過去から受け継いだ遺産でしか未来を建設し得ない」をご紹介されましたが、この言葉が胸に響きました。真実の言葉の重みを受け止めましょう。



私は午後3:40からの「テーマセッション:直筆をとおしてこそわかるナイチンゲールの実像ーナイチンゲールの8つの顔」を担当しました。当初予定されていた90分から、持ち時間が60分に短縮されてしまい、少し消化不良気味でしたが、何とかまとめました。



17:00に第一日目は終了し、その後市内のホテルで「懇親会」が開かれました。和やかな雰囲気のなか、2つのアトラクションが用意されていました。市内の中学生と高校生で編成される「YAMATO‐くれ」による明るいダンスが披露されました。若いエネルギーで会場は満たされました。



来年は東京・日赤看護大学が主催校となりますが、翌年の2020年には私が所属します「徳島文理大学」が開催校に決定しました。さあ大変です! 早速にプログラムなど、
様々なことが頭の中を駆け巡っています。
今回は、呉の地で多くの方々と親交を温めることができ、また新たな知見を多く得ることができて、充実した2日間でした。

徳島県看護連盟のリーダー研修で講演

2018-08-17 10:32:17 | 日記
8月4日(土)

徳島の阿波踊りが真近に迫るこの日、徳島県看護連盟主催のリーダー研修会が、看護協会の建物の中で開かれました。





看護連盟の活動は主に政治関係!と考える会員が多い中、会長の小島泰代さんの熱意で、若いナース、そしてリーダーとなるナースに向けての研修会が実現しました。
是非看護の原点を再確認してほしい、そして看護の面白さを共有したい・・・、という小島さんの想いは、当日大きなうねりとなって会場全体に表現されました。



ナイチンゲールの名言を中心にお話ししましたが、終了後には80歳近い元ナースが涙顔で話しかけてくれました。「こういう話が聴けて嬉しい。ナイチンゲールの話と言うから聞きに来た。今は地域でボランティアをしている」と。多くの方に元気を提供できたとしたら、心から喜びを感じます。
また、徳島のナースたちと交流を図りたいと願っています。

ナイチンゲール展が、徳島文理大学看護学科主催で開催されています!

2018-08-06 10:27:24 | 日記
8月3日(金)

「ナイチンゲール展」が、日本では初めて徳島文理大学内にて開催されています。
看護学科10周年を記念する行事として、ナイチンゲール看護研究所が全面的に資料を提供する形で、19日まで開かれています。
このような規模での開催は、日本では初めてでしょう。
二号館・地域連携センター2階が会場です。


入りますと、順路に沿って廊下に「ナイチンゲールの生涯」が一望できるように写真が飾られています。
ナイチンゲール9歳と63歳の時の筆跡も見ることができます。


教室に入りますと、「ナイチンゲールの8つの顔」と「名言集」が書かれたパネルがあります。
これまでは「7つの顔」をご紹介し続けてきましたが、今回はそれに「教育者としてのナイチンゲールの顔」を追加して、8つの顔(業績)を紹介しています。


教室の真ん中には、ナイチンゲール直筆の『看護覚え書』第1版、第2版、第3版がガラスケースの中に納まっています。また、ケースの中段には『病院覚え書』第3版もあります。これは極めて貴重な本で世界中を探しても、ほとんど目に触れることはできないものです。さらにエドワード・クックのナイチンゲール伝(1913年刊)やウーダム・スミスの伝記(1950年刊)、そして下段には「ナイチンゲール看護学校の校章を形どって作られた皿」「1970年代に実際に流通していた10ポンド紙幣(この紙幣の裏にはナイチンゲールが描かれています。)」「ナイチンゲール没後100周年の年に作られたキーホルダーやコイン」が展示されています。
このガラスケースの中にあるものが、今回の展示会での見物となっています。


奥には「ナイチンゲールの史跡を訪ねて」のコーナーや、日本語で出版されているナイチンゲールの著作の翻訳本などが展示されています。


3日の午後には、金井一薫による講演会がアカンサススタジオで開かれました。テーマは「科学者としてのナイチンゲール」です。
知られざるナイチンゲールの業績と生涯を広く知っていただくための講演会です。多くの方々の参加があり大成功でした!




この展覧会は、19日まで開かれています。お時間のある方は、是非ご覧になってください。
(休館日は12日~15日です)