KOMIのブログ

金井一薫の周辺に起こった出来事や、学会、FN看護研究所関連の記事を紹介します。そして私のつぶやきをお聞きください。

神戸あさんて訪問ステーションにて研修会

2014-03-28 09:37:31 | インポート

Photo3月25日(火)~27日(木)

夏に自己研修で訪れた神戸にある「あさんて訪問看護ステーション」に行ってきました。「あさんて」とは、スワヒリ語で“ありがとう”の意味だそうです。

かつてクリニックだった建物を使い、訪問看護だけでなく、訪問介護、ディサービス、居宅介護支援事業が1つのチームとなって活動しています。

「あさんて」では、年間60名くらいの方の看取りをされているそうですが、所長の松本京子さんは、関連の施設として兵庫県では初めての「ホームホスピス」を2軒も運営しておられます。

その人が人生の最期を自分らしく、豊かに、そして納得のいく生活を送ることを支援する中で、豊かな人と人の輪が生まれ、築かれ、発展していっている様を、今回の研修を通して、あらためて目の当たりにすることができました。

私は、関連するスタッフや地域の訪問看護ステーションの管理者の方々に講義を行い、あさんてのスタッフと個別の事例検討をしました。

「KOMIチャートシステム」を上手に活用すれば、日ごろの看護がみえるようになりますし、実践の裏付けを説明できるようになりますが、それを実感をもって理解していただたように思います。彼女たちは素晴らしいケアをしています。日本の看護の姿が病院看護から在宅看護に変化していこうとしている昨今にあって、「あさんて」の取り組みが、1つのモデルとなり、日本の隅々まで広がっていくことを祈ります。

「あさんて」が訪問している有田さんという利用者さんとその娘さんが書き綴った本が出版されています。『ひだまりの介護日誌(神経難病のははと私の四季)』(木星舎)です。辛く、厳しい現実を受け入れつつ、明るく、ユーモラスに生きる母娘の介護の日常が、温かい眼差しを通して描かれています。是非、ご覧ください。地域ケアのすごさと確かさと有難さがわかる本です。

 


平成25年度第二回理事会開催

2014-03-24 21:24:09 | インポート

20101243月21日(金)

25年度の第二回理事会が開催されました。

本理事会の主な議題は、①会費の値上げについて、②平成27年度の学術集会の事務局と開催地についてです。その他、定例の議題が話し合われました。

ナイチンゲールKOMIケア学会の会費は、KOMI理論研究会から引き継いだ段階で、4000円という低額のまま据え置いてきましたが、会の運営にかかる経費分は会費で賄いたいこと、さらに新規の事業を立ち上げて、会の質の充実を図りたいことなどが値上げ検討の主な理由です。6月の総会でおはかりしますので、どうぞご理解のほどお願い申し上げます。

また、27年度の第6回学術集会は、飯田大輔理事のもと、千葉県で行われることになりました。地域ケアをテーマとした斬新な内容になるものと期待が集まっています。

さて、理事会の翌日(22日)に、ツアーを組んで、飯田大輔理事が経営する「恋する豚研究所」を見学しました。詳細は、追ってKOMIケア通信でご紹介できると思いますが、素晴らしい発想で運営される研究所でした。

単純に「豚肉」「ハム・ソーセージ」を作っているところ・・・、をイメージしますと間違いです。養豚への深い理念と情熱、障害者雇用の新しいシステム、地域全体で取り組むコミュニティケアの実際を、この目でしかと確かめることができました。日本の新しい地域福祉、地域ケアの形を目の当たりにした感じでした。

「恋する豚研究所」というネーミングもいいですね。建物の2階はレストランになっており、モダンな雰囲気の建物のなかで、おいしい「しゃぶしゃぶコース」をいただきました。こんなにおいしい豚肉はこれまで食べたことがありません。食後も口とお腹がさわやかで、何とも言えない後味の良さでした。

皆さま、ホームページを開いて、一度ドライブを兼ねてお出かけになってはいかがでしょう。成田空港までは15分くらいの距離です。

また、このページの写真は、東京有明医療大学の島田将夫先生が撮ったものをお借りしました。夕暮れのレインボーブリッジと富士山です。大学の8階から映したものです。拡大してご覧ください! 癒される写真の1枚です。

ようやく春到来ですね。新学期・新年度の幕明けです。皆さま、どうぞお元気で新しい1年を創り上げてください。