画期的な出来事が起こりました。
それは北海道・南檜山地域で、地域連携を目指した会が発足したのです。
中核となるのは「道立江差病院」看護部ですが、12日には管内の病院・診療所・介護施設・役場などから、保健師・助産師・看護師・介護士・社会福祉士などの多職種の方々が、180名も集まったのです。
この地方での講演会では、かつてこんなに人が集まったのは初めてとか・・・。医師会のバックアップもとれ、さらに道の支援も取り付けての出発です。
講演会のテーマは、「ケアの理念を共有した地域連携をめざしてーKOMIケア理論の展開ー」です。やはり連携の中核になるのは、理念です。KOMIケア理論が相互のケアを結び付け、ケアシステムが相互のケアを分かち合うでしょう。
講演会が終わった後で開かれた「懇親会」で、役場の保健師さんが「まずは退院サマリーをKOMIで共有し、事例を検討するところから始めましょう」という力強い発言をしてくださいました。そのとおりですね。サマリーが病院から在宅に向けて発信され、その後のケアを担う担当者が退院時における状態を把握し、個別の条件に合わせて在宅のプランを描きます。次々と新しいケアが提供されるでしょうけれど、その都度、KOMIケアシステムで状況を確認し合い、情報を共有しながら進むのです。家族との話し合いも、同じ情報用紙を活用してなされていくといいですね。
問題は、関係者がパソコンを使いこなすようになること、だそうです。
少し時間がかかるかもしれませんが、広域に及ぶ地域ネットワークを作り、医療連携や医介連携を推し進めていくのは、パソコン使用は必然ですから、みなさん頑張ってほしいです。
南檜山地区が、日本における一つのモデルになれるよう、私も応援したいと思います。