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4月26日(日)
盛岡で開催されました「第17回・日本在宅医学会もりおか大会」に参加してきました。
本学会は、名前のとおり全国各地から在宅医学・在宅医療に従事する医師、歯科医師、看護師、リハビリ専門職、薬剤師などが参集して開催される学術集会です。
今回私は「パネルディスカッション」-地域の“生き抜く力”を引き出す訪問看護の役割ーに、パネラーとして参加しました。
盛岡市は良く晴れた1日となりました。会場に向かう車から北上川の雄大な流れと、その先に雪をかぶった岩手山がきれいに見えました。桜はすでに葉桜になっていましたが、新緑がとても美しく、のどかな景色を楽しみました。
さて、パネルディスカッションですが、私の持ち時間は15~20分。「ナイチンゲール思想と地域包括ケアへの期待」と題してお話ししました。
地域ケアの出発点は、これもまたナイチンゲールの提案と活動によるところが大きく、19世紀の半ばから進められて、20世紀の初頭には英国全体にケアが行き届けられてきました。今では国民保健サービス法(HHS)によって、全国をカバーするプライマリーケアが定着しています。
日本でも、地域包括ケアシステムが稼働し始めていますね。このシステムを担う重要な職種が看護師です。
私の後にお二人、現場で日本のがんケアの最前線に立つマギーズケアを展開中の「秋山正子さん」と、浅草の地をホスピスに・・・というテーマで取り組んでおられる「倉持雅代さん」のお話しがありました。多くの職種と連動しながら行われている実践は、素晴らしいものがあります。こういう方向でこれからの日本の在宅ケアが進んでいけば、この国の高齢者や患者は、みな、幸せな暮らし方ができると確信しました。
この日本での質の高いケアを、どこでも、誰でも受けられるようになることが、目指す方向だろうと思います。
ナイチンゲール思想が、彼女の提案から80年後のイギリスでNHSという法律として形作られていったように、本質を見極めた理念を形にしていく努力と人材が必要であることを、あらためて想った1日でした。