KOMIのブログ

金井一薫の周辺に起こった出来事や、学会、FN看護研究所関連の記事を紹介します。そして私のつぶやきをお聞きください。

平成21年度日本看護系大学協議会総会

2009-05-24 23:29:11 | インポート

P1030745 5月22日 平成21年度日本看護系大学協議会総会参加

会長校(福島県立医科大学)で行われた日本看護系大学協議会の総会に参加してきました。私が所属する東京有明医療大学は、21年度の新設校であり、議事に入る前に紹介されました。

本年度の新設大学は6校、看護学科新設校は7大学でした。

つまり11大学に新たに看護学科が創られたことになります。そして全国で看護学科を持つ大学は、今年でなんと180大学にもなったそうです。40年前には数校しかなかったのですから、看護界の進歩には目を見張るものがあります。

インフルエンザを警戒して開催されましたが、関西方面からの代表者は参加されず、参加者はマスクをつけて臨みました。

協議会組織の中で、今最も大きな課題となっているのは、ナースプラクティッショナーの日本における教育をどうするか・・・というものでした。NPはそもそもアメリカで養成され、アメリカではごく普通に使われる資格で、医師に代わって必要に応じて「診断」や「処方箋」を出せるといういわば「准医師」のことをいいます。日本においても医師不足が深刻となる中、ナースの権限の拡大をどこまで行えるか、という点において論議が巻き起こりそうです。

時代の流れの中で、ナースの資格のあり方が変化するのは当然としても、ここで「看護とは何か」という肝心な視点を置き去りにしたまま論議が進むことになると、現場は大きな混乱を引き起こし、ますます看護の働きが見えなくなるでしょう。KOMI理論で主張しているように、「看護とは生活の処方箋を描き、生活過程を整える実践である。」という視点に立たなければ、医師に限りなく近い資格になってしまいます。もちろん、身体状況を的確に把握できる力は、ナースにも必要です。これはKOMI理論でいうところの「病気を見つめるケアの視点」が定められていれば十分にできることです。

日本の医師会は、日本のナースがミニ医師免許を持つことは反対でしょうし、法改正をしなければナースが医療行為を行うことはできませんから、アメリカのようにいくとは思えませんが、日本の看護界における十分にして本質的な討議が待たれます。


看護の日・講演会

2009-05-10 21:58:52 | インポート

Img_0006_3 Img_0021_4 5月9日(日)

看護の日・講演会と内覧会

東京有明医療大学では、看護の日にちなんで、看護学部・看護学科の記念講演が行われました。

教員がチームを組んで、江東区内の病院・高校・区役所などを訪問して、大学の開設と記念講演の宣伝をしました。

当日は、高校生を含めて70名の参加があり、新1年生や大学関係者を合わせて140名を超える方々がご参集くださいました。

テーマは「ナチンゲイールの5つの顔」です。アンケートから、皆様たいへん楽しく聴いていただいたようで、主催者としては、満足のいくものとなりました。看護教員のチームワークも良く、初めての事業を通して、学科内のまとまりは一段と密なのもになりました。

講演会の後は、学内をご覧いただいたり、ナイチンゲールが書いた原文の展覧会会場を廻っていただいたりしましたが、大学の建物も、実習室も、たいへん好評でした。

多くの受験生が来てくれることを期待して、第二段の催しを考えていきたいと思います。

ご参加くださった皆様に、心からお礼を申し上げます。


5月のカレンダーの花:モッコウバラ

2009-05-01 22:24:04 | インポート

Photo_3 5月1日(金) 新緑の候、若葉の緑が目に染み入る季節です。

お隣の塀越し一杯に、黄色のモッコウバラが咲き乱れています。小さな花びらがみっしりと重なり合い、それは美しい景色です。

バラを丹精こめて咲かせるには、細やかな神経が必要のようです。毎年、初夏を告げるように咲くバラたちに、我が家の窓越しに拍手を送っています。今年もありがとう!