名古屋市ガスビルホールにおいて、第13回KOMI理論学会が開催されました。
1年に及ぶ中部支部の方々の準備と、全国の会員の精進の賜物であり結晶が、そこにはありました。
KOMI理論学会は、年々進化していきます。若い人たちの顔ぶれ、リーダーたちの姿、KOMI理論研究会は、今や2世代同居の研究会に育ってきています。
今年のテーマは、第一級の看護・介護を届けるために・・・というものですが、そのためには本質をしっかりとつかんだ頭作りが、まずは必要になります。KOMI理論はその第一級のケアを根底から支える理論です。一般演題においては、KOMIケアがいかにして患者・利用者に届けられているかを、事例を通して目の当たりに見せていただきました。
そしてシンポジウムにおける「連携のあり方」というテーマや、特別講演演者による「地域医療の姿」の紹介などを通して、今とこれからの日本の看護・医療のあり方を学びました。正にキーワードは“地域連携”なのです。この点においてもKOMI理論は貢献しています。
連携と協働というテーマ、その中でも「看護と介護の連携と協働」というテーマは、KOMI理論なしでは語れません。実践現場からの具体的報告を通して、着実にこのテーマが形をなしてきていることを実感しました。
これからのKOMI理論学会・研究会における課題も見えてきました。
まずは「看護・介護基礎教育にどう向き合っていくのか」という課題には、早急に対応しなければなりません。それからKOMI理論を取り巻く諸学問の動向とそれへの対応も迫られています。さらに「急性期医療へのKOMI理論の対応」、そして新しいメディアの取り込み、発信の方法など、解決すべき課題がクリアになりました。
これらの課題に迫るべく開催が期待される次年度の学会は、2010年11月27日(土)~28日(日)、東京有明医療大学において行なわれます。
皆さま、この1年を有効に活用し、来年もまたさらなる進歩を遂げましょう。
また来年、東京でお会いしましょう!!