KOMIのブログ

金井一薫の周辺に起こった出来事や、学会、FN看護研究所関連の記事を紹介します。そして私のつぶやきをお聞きください。

信越研修会in信州が、佐久大学で開催されました

2015-11-27 06:56:52 | 日記




11月22日(日)

信州・佐久大学において、1Dayセミナーが開催されました。
午前中は4題の事例報告がありました。
統一テーマは「地域包括ケアを考える」です。
急性期病院から在宅への取組みの現状報告、リハビリ病院から在宅への具体的事例、複合介護施設での具体的事例展開、そして老人保健施設から在宅に戻るための取組み事例の4題が発表されました。
どの事例も興味深く、特に4施設は日頃から相互に患者さんを通して交流があり、各施設の内情が見えたことは収穫だったようです。
今回は、全国規模でない、身近な地域の中での事例を報告し合うことの意義や面白さを感じました。そしてそれは「地域包括ケアシステム」が稼働し始めた今だからこそ、感じる面白さだと思います。さらに、KOMIケアの良さを知っている実践現場の方々による報告ですから、互いに共通語を使える安心が、共感を呼ぶようです。

この日、地域の民生委員をされている男性の参加があり、その方からのご発言に一同ハッとさせられました。その方がおっしゃるには「地域包括ケアを成功させるには、担当者会議に自分たち民生委員も参加できるようにしてほしい。そうでないと地域で暮らすことにかかわっている自分たちの意見を反映できない。」と。
そのとおりだと思います。民生委員さんたちは、地域の暮らしを維持するのに欠かせない存在です。その方々の貴重なご意見を反映させないのはもったいないと思うのです。関係者の皆さま、是非ご一考くださいませ。

午後は「ナイチンゲールの思想とこれからの看護」という題での、私の講演でした。

写真はセミナー終了後に撮った夕暮れの佐久大学正門付近です。佐久大学には看護学部があり、学部開設前からある信州短期大学部が併設されています。短大では介護福祉士養成が行われています。

企画・運営をしてくださった皆様に心からお礼を申し上げます。

家族看護セミナーで講演

2015-11-21 12:01:14 | 日記



11月14日(土)

岡山市・社会福祉法人旭川荘において、「家族看護セミナー」の一環としての特別講演会が開かれました。
セミナーⅢにあたる当日は、まず旭川荘の理事長・末光茂先生によるご講演がありました。「重症心身障害児・者の尊厳と家族支援への取り組み」と題されたお話しでは、重症心身障害児者が置かれた歴史的事実からのご説明があり、日本においていかに彼らの尊厳を守り、温かいケアが展開されてきたかという点を明らかになさいました。生活の中に本来のケアがあるという視点は、ナイチンゲール思想と通じるものがあります。
私の講演では、ナイチンゲール思想の真髄について語りました。この内容は、末光先生のご講演内容と重複するものがあり、また、知られざるナイチンゲールの業績も理解していただけたのではないかと思います。
遠方から、看護学生さんも大勢参加してくださっていました。
岡山の地に、新たなご縁ができましたこと、心から感謝しております。

北海道・砂川と札幌で講演会

2015-11-12 11:35:28 | 日記




11月10日(火)~11日(水)

北海道・砂川市立病院と札幌:愛全病院看護部の研修会に行ってきました!

北海道はそろそろ本格的な冬支度。
10日の夕刻に行われた「ラダー研修会」の日は、冷たい雨が降っていました。当日、旭川は雪だったとか。
「ラダー研修会」では、西東社から出版された『ナイチンゲールの「看護覚え書」-イラストと図解でよくわかる』をテキストに、3年目の方々を中心とした授業を行いました。KOMIケア理論を実践に映すためには、ナイチンゲール思想を理解するのが最も近道です。この本を2時間で解説しましたが、あらためて看護の本質が受講生たちには伝わったと思います。
このポスターは、どなたが描いたものでしょうか? ナイチンゲールがとても魅力的なスタイルで描かれていますね。こういうセンス、私は好きです!

翌日の11日には、定山渓にいく途中に位置する愛全病院看護部にお邪魔しました。
新たなKOMIケア推進病院の1つです。長谷川副院長さんの元、看護部の面々はがっちり1つになってKOMIケアに取り組もうとしています。愛全病院の今後の発展が楽しみです。

愛全病院を訪問する日の午前中、時間があったので道庁付近を散策しました。道庁は赤レンガの建築物で有名です。雨上がりの道庁……。しっとりとした佇まいです。近くの大イチョウが見事に色づいて枝を茂らせていました。この銀杏もそろそろ休眠の時期ですね……。