KOMIのブログ

金井一薫の周辺に起こった出来事や、学会、FN看護研究所関連の記事を紹介します。そして私のつぶやきをお聞きください。

北海道講演旅行

2016-08-30 11:45:40 | 日記
8月23日(火)
北海道では、道内各地でナイチンゲールKOMIケア理論を活用してくださっている施設や学校が数多くあります。
この度、4カ所の施設を周りながら講演する企画を立てましたので、その報告をいたします。

出発したのは8月23日(火)です。この時は台風9号が日本を直撃しておりましたので、飛行機の運航状況が気になりましたが、何とか無事に新千歳空港に正午に到着しました。
前日の22日でしたら、全便欠航状態でしたから、ホッと胸をなでおろしました。第1日目は「砂川市立病院看護部」でのラダー研修です。昨年も同じ研修をお引き受けしました。
旭川までの特急が午前中運休していましたが、午後から再開。札幌発14:00の特急に乗って砂川に着いたのが14:45。15:15からの講演会に間に合いました!!
砂川市立病院では、15年以上にわたってナイチンゲールKOMIケア理論を取り入れてくださっています。中間層のナースが、一段と育ってくれることを祈ります。
この写真は、講義が終わって「砂川駅」に行ったときに撮りました。台風はどうやら北海道を去っていったようです。



8月24日(水)
午後から札幌市内にある「愛全病院看護部」で講演しました。
愛全会は、病院を中心として、多くの施設を運営する大型組織です。まずは長期療養型の病院看護・介護分野からKOMIケア理論を導入しようという方針が打ち出され、KOMI推進メンバーの方々を主軸とした活動が始められていました。看護も介護も同じ目標を共有し、協働の姿勢を崩さずにKOMIケアを実現していくことは何にも増して心強いことです。3時間の講演でしたが、概略は理解していただけたのではないでしょうか。推進メンバーの方に、次回は是非、東京のセミナーに来ていただきたいと思います。講演後は看護部長、副看護部長さんも交えて、12名で楽しい懇親会が持たれました。
写真は、現在の病院の入り口ですが、目下、新病院を同じ敷地内に建設中です。2枚目の写真は、出来上がったばかりの新病院の「外来棟」です。廊下が広く、調度品も素敵で、まるでホテルのようです。完成が楽しみですね~。




8月25日(木)
この日は1日オフ。そこで、快晴のお天気にも恵まれたので、レンタカーを借りて古くからの友人を誘って小樽までドライブし、丘の上にある海が一望できるレストランで昼食をとり、そのまま積丹半島に車を向けました。「神威岬」に着いたのは夕暮れ時でしたが、素晴らしい景色を堪能しました。



8月26日(金)
3年に1度は必ず講義する…という約束ができている「滝川市立高等看護学院」で、全学生さんや教員、あるいは臨床の方がたの参加を得て、「ナイチンゲール看護論からKOMIケア理論へ」というテーマで2時間お話ししました。滝川市立看護学院も、長い間ナイチンゲールKOMIケア理論を導入した教育がなされています。
この日はちょうど、夏休み明けの第1日目とか……。3年生が実習から戻ってくるのを待って、講義が始まりました。写真の真ん中の列が3年生。左側が2年生で、右側が1年生です。これは学生さんたちの許可を得て撮影したものです。
眠っている人がいなくて、皆さん、とても真剣に、興味をもって聴講してくださったと思います。聴講生の姿に触発されて、私も話に熱が入ります。最後に質問をしてくれた3年生、
とっても印象に残りました。KOMIケアでの実習が素晴らしいものになりますように!




この日の夕刻に「北見市」に入る予定でしたが、「石北線」が台風の影響で全線運休とわかり、今回は「道立北見病院」での講演は中止となりました。日を改めてお邪魔したいと思います。
さて、目下台風10号が大きな被害をもたらそうとしています。
今年の台風は、東北、北海道に向かうものが多く、大雨がもたらす被害が心配です。該当地区の皆さま、どうぞ安全にお過ごしください。

愛知県看護教育研究会・夏期研修会での講演

2016-08-13 09:27:28 | 日記
8月3日(水)

愛知県看護教育研究会夏期研修会に講師として参加しました。
愛知県は、看護専門学校が全国でも多い県として知られていますが、そこでの教員研究会が活発に開催されていると伺いました。
いただいたテーマは、「看護観の伝承-ナイチンゲールに学べることは何なのか-」でした。

この写真は、開講前の会場の様子です。
当日は370名ほどの教員が参加され、大きな公会堂のホールは一杯になりました。



看護専門学校における教育は、今後4年制への移行が議論されるなか、日本の看護教育の軸となる要の役割を持っています。
私は、看護大学教育も必要不可欠だとは思いつつ、その実態を知ると、伝統ある専門学校教育の価値を軽んじることはできません。いえ、真の実践者を育てる……という点においては、専門学校のシステムはかなり機能していると思います。
ナイチンゲール方式の教育スタイルは、まだ専門学校教育に色濃く残っています。教育内容は戦後のアメリカ看護に大きな影響を受けていますが、その精神は、ナイチンゲールの教えを汲んでいるように思います。
もっと、もっと、ナイチンゲール思想を教育の根幹に取り込入れてほしいと願います。ナイチンゲールの精神は、科学的(生理学的)であり、合理的であり、進歩的です。

この写真は、会場となった「名古屋市公会堂」です。ここ鶴舞の地は「ポケモンの聖地」とのこと。建物の前の広場には、スマホを持った人たちが大勢集まっていました。