『わ鐡』秋の旅 ~珍客万来

2009-11-26 23:17:29 | 鉄道紀行&乗り物

 
 『わ鐡』の記事に戻ります。かつて多くの人々が暮らしていた痕跡すら殆ど残していない足尾本山までの街道沿いを歩いていたら、月日というのは無常だけれど優しさもあると思った。足尾製錬所と同じようにゴーストタウンと化した町中を歩いていたら、廃虚に興奮するどころか殺伐とした気持ちになって、寒々としたすきま風が胸の中を駆け抜けていったかもしれません。
 「さあ、あとは砂防ダムに着くだけだ」と、少し早足になったところ、待避路にごろりと横たわって日向ぼっこをしているネコを見かけました。黒い部分が少し多いけれど、クルミさんの二年後といってもいい感じのネコでした。
 通り過ぎる際に、試しに声をかけてみたら、起き上がりトコトコ駆け寄ってきて、喉をゴロゴロ鳴らしながら足に体をこすりつけてきました。少し遊んでから、ネコが自然に寝そべっているところを撮ろうとしたのですが、そばを離れるとネコも立ち上がって自分の後を追いかけてきます。「じゃあ、行くからね」と声をかけて歩き出すと、さすがに後を追いかけてはこないので、ころ合いを見て現場に戻ると、「あっ、戻ってきた!」と言わんばかりに駆け寄ってきます。
 何度試しても同じことの繰り返しで、とうとう最後まで、ネコが自然にくつろいでいる姿を撮ることができませんでした。上の写真は、ノーファインダーで撮りました(α700には、ライブビューがついていない)。


    

(左)ネコに気づかれないようにそっと戻ったつもりでも、さっと起き上がって・・・
(右)「そのまま動かないで」と声をかける撮影者だったが・・・


     

(左)そのうち腿の上に乗ってくつろいでしまいました。これもノーファイイダー。
(右)ネコばかりか雀も人なつこく、多くの雀が民家の屋根の上や雨どいで歌を歌っていました。1秒前には3羽が並んでいたのですが・・・

 ここで一度切ります。火曜の朝から水曜の夜まで、(休憩時間もあったけど)36時間働き、さすがに昨日の晩は速攻で布団にもぐりこみ、はっと気づいたときは朝になっていました。今日は午後から3時間ほどの勤務だったのでほっとしたのも束の間、金曜の昼から土曜にかけて30時間勤務だと・・・。