物欲、冬の陣?

2009-11-22 23:55:15 | 独り言&拾いもの


 寄る年波に勝てず? それとも週に2回夜勤があるせいか?(この勤務体制になって一年経ちました)昨日はバッテリー切れのため早々ベッドへ直行しました。ふと目を覚ますとネコが隣で寝ていて、まだ暗い早朝、前日買ったばかりの「CAPA」や「鉄道ファン」(今月は「ファン」にした)を眺めていたところ、いつの間にか熟睡してしまい、最後は「お腹が空いた」ネコの目覚まし(棚から物落とし)で起こされました。
 時刻は7時42分。ヒトもネコも朝食を取ってから、あまりに寒いので再び布団に潜りこみ、ネコはごろごろ喉を鳴らしていたのですが、そのうち静かになったかと思うと、人の腕枕でぬくぬく寝てしまいました。そして昼食後も・・・。
 せっかくの休日を一日中寝て過ごしてしまいましたが、そろそろ「物欲」にケリをつけなければなりません。ボーナスは当然期待できないので、単に貯金がなくなるだけだけど、思い切って散財することにしました。

 まずデジタル一眼レフですが、DXフォーマット(APS-C)機に関しては、生産中止になったα700の後継機種が出るまではお預け。というか、以下のスペックを満たすボディ(自分が考えるデジタル一眼レフの完成形)が出るまでは買い換えないことにしました。

価格=単体で20万円前後まで
重量=850g以下(できたらα700と同じ690gぐらいが・・・)
画素数=不問。1200万以下が望ましい
AF性能=ニコンD300Sのトラッキング性能+EOS7Dのスポット1点AF
連写数=7~8コマ/秒。RAW+JPEGで連続20枚
高感度特性=ISO12800常用
ファインダー視野率=100%
その他あれば欲しい機能(優先順位順)=倍率色収差補正。ファインダー内電子水準器。多彩なアスペクト比。アートフィルターないしは色空間設定。カメラ内RAW現像。フルHD動画撮影。ダブルスロット(CFカード+SDカード。動画も撮るとき優位)。ライブビュー。乾電池使用可。

 常用ISO感度12800など、ニコン&キャノンから発売されたばかりのプロ機の性能も、1年半後にはミドルクラスに降りてくるので、現行デジタル一眼レフの「いいとこどり」も決して夢物語ではない? ソニーにはハードルが高すぎるかもしれないけれど、魅力的なレンズ群を持っているのだから頑張ってほしい・・・。現行モデルで理想に一番近いのが、FXフォーマット(フルサイズ)のニコンD700。しいて欠点を挙げるなら、+10万円の価格とファインダー視野率だけ。D700にシグマの50mm F1.4(「CAPA」のレンズ大賞受賞)といった単焦点レンズや、タムロンの28-75mm F2.8といった大口径ズームレンズと組み合わせても面白そう。


 競馬方式で考えると、本命=リコーGXR。対抗=オリンパスE-P2。抑え=ニコンD700。穴=ニコンD300S。大穴(やけっぱち)=キャノンEOS7Dになりました。
 つい先日まで大本命だったEOS7Dが大穴に変わってしまいましたが、待たされっぱなしの「手持ちのレンズを試したい!」という願望を叶えるため、(おそらく)1年後に陳腐化するEOS7Dを買う可能性が絶対ないとはいえない? 
 どうせ大枚はたくなら、現行モデルでは理想に一番近く末永く使えるFXフォーマットのD700に限るのですが、どう考えても予算オーバーなので、DXフォーマットのD300Sに最も安い(3万円を切る)AFSニッコール35mm F1.8G(35mm換算52.5mm)を装着すれば予算オーバーも最小で済み、次のレンズを買うまで標準レンズ1本で腕も磨くのもいいかもしれません。いずれにしても、ニコンを買うならキャノンに見切りをつけて、手持ちのレンズを売るしかない?

 写真専門誌はフラッグシップ機で盛り上がっていますが、そんな矢先に、日常的に持ち歩ける上に拡張性の高いマイクロフォーサーズ(オリンパス、パナソニック)や、ユニット交換という「コロンブスの卵」発想をしたリコーGXRシリーズが非常に魅力的に思えてきました。個人的には、一眼レフを持ち歩くことに抵抗感はなく、重さにも慣れてしまったので、コンデジと同じように使っているけれど、コンデジのように常時携帯するわけにはいかず(逆にいうと、一眼レフを使うようになって、それまで日常的に持ち歩いていたコンデジを持ち歩かなくなった)、そのへんを補完できるモデルがあればいいなあ~と考えていました。

 E-P2に専用ビューファインダーをつけると結構なボリュームになるけれど、鞄に入れて持ち歩く分には無理がなく、日常的なスナップ写真を撮るにはちょうどいい大きさともいえ、豊富なアートフィルターを駆使すれば、複数のカメラの描写と複数のプリントが楽しめます。アートフィルターなんか必要ないと言う人もいますが、ポラロイド、レトロカメラ、トイカメラ(ホルガ)風の描写や、新たに追加されたミニチュアライズ、クロスプロセスなどの妙を、遊びがてら徹底して使ってみると「使いどころ」や「効かせどころ」がわかってきて、その先の楽しみが生じる可能性が大です。無限に近いレンズの組み合わせを楽しめるのもマイクロフォーサーズの強みで、ベストセラーとなったE-P1を買った人にはE-P2の早すぎる登場は本当に酷な話で、フォーサーズのオーナーにも「この先、フォーサーズはどうなるのか?」不安な気持ちを抱かせているようですが、今のところ新規格のマイクロフォーサーズの売れ行きは非常に好調で、交換レンズ群も来年多数発売されるようですし、1台持っておく必要があるかもしれません。

 GXRにはひと目ぼれというか、やられました。最初に発売される2本のレンズユニットだけでも充分ですが(70-300mm Gレンズを付けたα700をサブに持っていくので)、来春にはCX-2に使われている28-300mmズームレンズのユニットが発売されることが決定しており、今後の展開から目が離せません。
 レンズユニットでは、ピンフォールカメラとか、魚眼ズームとか、超高感度ユニットとか、出してくれると面白いですね。レンズ以外にスキャナー、プリンター、プロジェクターなどの交換ユニットも検討しているそうで、EOS7Dや同社のGRデジタルⅢを蹴落として大本命になりました。明日、時間が出来たら量販店に行くつもりで、場合によってはGXRを予約してしまうかもしれません。

 最後に急浮上したのが、可能な限りα700を持ち歩くことにして、DT30mm F2.8マクロを購入するだけの案。2万円で標準レンズが手に入るのだから最もコストパフォーマンスが高い?
 α以外は使わないなら、同価格帯のDT50mm F1.8や、値段は3倍近くになってしまうけれど、タムロンの60mm F2.0 マクロ、はたまた定評ある100mm F2.8 マクロか、伝説のタムロン90mm F2.8 マクロという選択肢もあり、前にも書いたけれど思い切って、珠玉の35mm F1.4G レンズとか、何に使うかよくわからないけれど、世界一ボケ味が美しいと言われている135mm F2.8STF レンズを勇み足で買う手があったり、妄想が膨らんでゆく・・・「物欲」の正念場にいよいよ差しかかった?