LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

第15回ミーティングを行ないました。

2007年12月12日 | ミーティング
今日は第15回ミーティングのご報告です。

17名の参加者でした。まずNPO法人になったご報告とこれからの「決意!」を述べさせていただいたところで、自己紹介に入りました。初めての方がお二人来てくださいました。それぞれakaboshiさんのサイトで見て・・、東京のパレードでの発表を聞いて・・・ということで参加してくださいました。新しい方が来てくださると輪が少しずつでも広がっていることを実感できてとてもうれしいです。ありがとうございました。

10月の講演会に引き続き参加してくださったある大学生の方。彼女は大学で論文を書くために勉強しようと講演会に参加してくださったのですが、そこで当事者の方々とお友達になったとのことでした。それ以来、他のお友達と話している時にLGBTに対しての偏見が見えることがあり、それを指摘したいと思うのだけれどどう対処していいかわからないときがある、と話してくださいました。そこで悩んでくださることもうれしいことです。

また同じく講演会から2回目の参加となったあるお母様は、じつは当事者の子どもを持つお母様ではなく、ボランティアで日本語を教えているある台湾の留学生から「お母さん」と呼ばれているそうで、2年前その方からゲイであることをカミングアウトされたとのことでした。はじめは理解できなかったけれど、いろいろと勉強するうちに応援したいと思うようになったとのこと。彼が台湾に帰ったら一族の長男として結婚しなければならず、親にはとてもカミングアウトできないということを聞いて、自分らしく生きるためにも勇気を出して親にカミングアウトしてほしいと思い、親が開いている講演会ということで彼を連れてきてくださったとのことでした。そのお母様はあちこちでLGBTの問題をアピールしてくださっていて、勉強会をしてくださいとか、チラシを置いてくださいとか、とっても精力的に動いてくださっています。留学生の彼からのカミングアウトはそのお母様への深い信頼の証であり、それを感じられてのことなのでしょう。わたしたちも千の味方を得たような気がしています。ほんとうに心強いです。

そして『BASE KOBE』の繁内さんも来てくださり、11月に大阪府茨木市立北陵中学校でセクシュアルマイノリティについての公開授業をされたというご報告をしてくださいました。この中学校については詳しくは是非『BASE KOBE』のホームページでお読みいただきたいです。とにかくすばらしい内容です。すばらしい中学校です。この講演会のあと、ある保護者の方は「このような講演会をしてくださる学校で学べるわが子は幸せだと思う」とアンケートに書いておられたそうです。どうして他の学校ではしないのでしょうか? このような教育こそ今の子どもたちには絶対に必要だと思えてならないのに・・。すべての学校の先生方、そして文科省にこの学校の取り組みを知ってほしいと思います。

またある方からはカミングアウトした中学校の先生が関西のパレードに来てくださったというご報告や、AGPの平田さんからは東京で開院された「しらかば診療所」のご報告もありました。

もうひとつ心に残ったのはある大学生の方のお話です。社会に何を望むか・・ということについて。「もしセクシュアルマイノリティであることを気持ち悪いと言う人がいたとしても、マジョリティどうしの間でもそのようなことを言い合うことはあるので平気だけれど、法的に同性婚などが認められていないのは存在が認められていないことを意味するわけで、それは嫌なことだ」と。なるほどその通りです。法の整備、一日も早くなされなければなりませんね。

他にもいろいろと話が弾みました。来年はもっともっと親や家族や友人の輪を広げ、社会への啓発をしたい!!と思わずにはいられない、そんな会でした。


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