LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

晴子から伝えたいこと(パート22)

2011年10月08日 | Weblog

☆介護のお仕事に就きながらキャリアアップを目指しておられる晴子さん。

「辞めてしまいたい」という思いと何度も向き合いながら、自分の目標を見つめ直し、前向きに頑張っておられます。そんな日々の中でも、FTM女性としてファッションを楽しむ心を忘れない彼女です。

 

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晴子から伝えたいこと(パート22)

 

私は正直言って業務のきつい介護職を辞めてしまおうかと今までに何度も思い、考えてしまったことがあります。その最たる理由は、継続しても本当にキャリアアップを図れて所得向上に繋がるのかと心配があったためです。確かに夜勤手当や資格取得手当等は得られるようになっても、これらの手当は労力の割に合わない感が私にはあります。

 

夜勤は身体のリズムを崩しやすいため、できるだけ回数が少ない方がいいです。一方、介護福祉士資格取得にはそれなりの学習が必要であるのにも関わらず、資格手当は安い傾向があります。また実務に就いていると、介護職が専門職という実感が薄い感を私も受けることがあるのです。

 

その他、ケアマネジャーのポストの空きが少なくなるばかりの傾向です。

 

以上のようであると、どうせ安月給なら介護事務職に就いて楽な方がいいと私は考えたくなり、ホームヘルパー2級講座後に介護保険事務(ケアクラーク)講座を受講しました。そして介護事務職への応募もしてみましたが、募集枠に対して応募者過多で狭き門であることを痛感させられました。

 

この応募の際、介護分野における求人募集を見る機会があったのですが、私も介護職で3年(残り約2年)継続すれば、介護分野でのキャリアアップを転職により図れるチャンスが得られることを知ることができました。具体的には、私はグループホーム(認知症高齢者共同生活介護)で介護職に就いており、少なくとも3年以上の間、認知症高齢者への対応経験あれば、そのグループホームの管理者になれるチャンスが法的にあることです。専門職に就いている実感を得るには、その管理者を目指し、その前段階として介護福祉士資格取得したいと私は思えるようになりました。

 

振り返ってみると、何度も介護職を辞めてしまいたいと思った度に思い留まることができているのは、まだまだ介護分野で経験不足の私には、その分野でのキャリアアップのチャンスが得られにくいばかりか、今までの介護職経験を簡単に無にしてしまっていいのかと冷静になれたためです。だからこそ、自分の長期目標が何なのかを見据えて、日々の業務に就いて行きたいと私は前向きな気持ちになれてよかったです。

 

話を変えますが、介護保険事務(ケアクラーク)講座で知り合った友達の女性3人は、講座や試験で会う度にいつもスカートを穿いていなかったです。その一方で、いつも私がメイクして髪を結んでスカート穿いているからなのかもしれませんが、友達の一人が私のファッションのことを言われて、私はとても嬉しかったです。

 

その時の自分の気持ちによって私はどれを着たいのかと思い、迷いながらお出かけに着ていくファッションを決めることもあるぐらいです。なので、MTF女性の私がファッションで自分を表現したい気持ちを受け止めてもらえた感があって、私は落ち着いたのです。

 

このように嬉しいこともあると、適宜、婦人服を見て楽しむことは私にとって大切なことではないのかと、あらためて感じさせられております。

 


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