LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

第33回ミーティングを行いました。

2010年05月05日 | ミーティング
4月18日(日)第33回ミーティングを行いました。参加者は23名、その中で初めてのご参加はゲイの学生さんとMTFの学生さん、そしてレズビアンのお子さんをお持ちのお母さまの3名でした。

HPでお知らせしていましたように、兵庫県会議員の稲村和美さんと尼崎市議会議員の須田和さんをゲストにお迎えして、政治にできること、また政治にお願いしたいことなどについて、前半の1時間半、活発に意見を交換しました。お二人は無所属の市民活動出身の議員さんということで、つなぐ会のあるお母さまからご紹介があり、急なお願いにもかかわらず参加してくださいました。

まず、LGBTの問題については、①自殺対策 ②HIVなど医療面 ③人権 ④教育など、あらゆる角度からの取り組みが必要というお話がありました。けれど行政側は、職員の個人的資質もあるが、対象者がきわめて少ないと認識しているようだ、と。なので当事者が積極的に参画していく必要があるし、常に広報にも目を通し、パブリック・コメントなどが募集されているときにはどんどん声を届けていくことが大切ということでした。(このごろ広報見ていませんでした。読まなくっちゃ!笑)一方参加者からは、「いつまでたっても政治や行政は堂々巡りで、先に進まない。人口の数%は存在するとすでに色々な書物に書いてあるのだから、声が上がらなくても対策をとってほしい」「当事者に声を上げろと言っても直接言えないから困っている」「しんどい思いをしている当事者はたくさんいる」などの意見が次々と出されました。いつもの会とは一味違う活発な議論に、政治への強い要望をみんなが持っていることをあらためて実感しました。お二人からは最後に「命にかかわるところで相談相手に知識がない」ことのないよう、また相談があった時に「どこかにつなげることができるよう」にも取り組みたいというお話があり、休憩時間中も参加者一人ひとりの声に耳を傾けてくださっていました。稲村さん、須田さん、本当にありがとうございました。

お二人が帰られた後半は、熱気は冷めていつもの和やかな会に戻り(笑)、それぞれの思いを交換し合いました。はじめてご参加のお母さま、高校生の娘さんからカミングアウトされた時には、3日間仕事に行けなかったそうです。小さいときから問題を抱えてきたはずなのに、何もしてやれなかったことは親としてとても辛いことだった。でも3日後に友人に話してから元気になった、とのこと。あるお父さまからは「僕は3カ月かかったよ!お母さんは早かったね~」と(笑)。うつ状態だったお子さんは、その後仲間に出会って元気になられたとのこと。お母さまは今まで多数者の世界しか知らなかったけれど、新しい世界を知ることができてよかったと思う、と話してくださいました。

草の根の活動に取り組んでいるつなぐ会ですが、初めて政治家をゲストにお迎えして、思いがけず、政治への強い期待を再確認した会となりました。ある学生さんから提案があり、今後ミーティングの参加者の声をアンケートという形でいただき、機会を作って政治や行政に届けていくことも、今後のつなぐ会の課題として取り組んでいくことになりました。ということで、みなさん、政治や行政、教育への要望を、みなさんの生の声をつなぐ会に届けに来てください。お待ちしています!!



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする