LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

もうすぐ講演会・・

2006年10月12日 | Weblog
講演会が近づいてきました。あちらこちらに出かけて行っては宣伝しています。でも申し込みはまだまだ少ないです・・(涙)。「いい講演会です。きっとあなたの世界が広がります。是非来て下さ―い」どこか高いところから叫びたい気持ちです。

この間大阪で開かれたクォーク主催のシンポジウムに参加しました。ちゃっかり宣伝もさせていただきました。このシンポジウムは結構高度な内容で、中身の濃い、いいシンポジウムでした。
まず研究者の方からの報告、問題点の指摘。数字はやはり説得力があります。9割以上の当事者がLGBTに関するマイナスなイメージを教育の中で受けている、これを学術界やLGBTの中だけに留めておいてはいけない、是非とも教育行政に届けようと思いました。
そしてアディクションからの回復を支援している方の報告、自らもその経験を持っておられて、私のようにのんきに生きてきた人間から見ればそのライフヒストリーはすさまじいものですが、今ご自身の経験を生かして多くの方を支えておられるその生き方に、人間はどこまでもすばらしいと思わずにはいられませんでした。
そしてHIV支援者の立場から。MSM(men who sex with men の略だそうです)にHIV感染が多く、当事者が自ら学習会や啓発活動を行っていることは知っていましたが、ゲイコミュニティ以外の人たちへの啓発や支援を課題とされていること、そして意外と少なすぎる予算の割り当て額などをお聞きして、本来なら国がするべき活動なのだからもっと支援があってしかるべきと憤慨しました。この問題はこのコミュニティだけの問題ではなく、世界的な人類レベルの問題であり、教育からの見直しが急務だと思います。
最後に尾辻さんが政治家としての立場から。最初に引用された「政治を軽蔑するものは、軽蔑に値する政治しかもつことはできない」というトーマス・マンの言葉をずっしりと重く受け止めました。もっと政治に近づこう、もっと政治を活用しよう、そうでなければいつまでたってもその恩恵は受けられないと実感します。海外のように多くのLGBTの政治家が存在するようになるのはいつのことでしょう。日本は女性議員の数でさえまだまだ少ないのですから・・。今の若者がもっと政治に近づき、若者の声を政治の場へ送らなければなりませんね。LGBTに課せられた使命の一つではないでしょうか。

などなど、このシンポジウムはアドバンス編でした。それに比べて神戸の講演会は入門編です。この問題の存在すら知らない人、問題だと感じていない人、私はどうすればいいの、という人に来ていただきたいです。理解してほしいという人、カミングアウトしたけどイマイチよくわかっていないのでは・・という人、「でも孫の顔は見たいな」と今でも言ってくるお父さんやお母さんなど、どんどん連れてきて下さい。講演会を応援して下さるある大学の先生がおっしゃっていました。「自分らしく生きられないような社会は成熟した社会とは言えない」と。みなさん、お待ちしています!!


 ☆手記またはメッセージ、どんどんお送り下さい!
  短くても結構です。みなさんの声を社会に届けましょう。お待ちしています。


  

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