いつの頃からか、手元にある「ハイドンセット」。
名曲てんこ盛りというボックスセット(LP3枚)なので、これまでじっくり聴く機会がなかったが、先日、これをまとめて録音しよと思い改めて聴いてみてすごいと思った。
この6曲の弦楽四重奏曲は、モーツアルトがフリーの作曲家としてウイーンに出た後、ハイドンが到達した(弦楽四重奏の)高みに刺激を受けて(パトロンからの依頼ではなく)自主作曲した意欲作である。
・第14番 ト長調 K.387
・第15番 ニ短調 K.421
・第16番 変ホ長調 K.428
・第17番 変ロ長調 K.458 ’狩’
・第18番 イ長調 K.464
・第19番 ハ長調 K.465 ’不協和和音’
これらは、シュヴィーデン男爵やハイドンを招いた1785年の1月と2月の演奏会で披露され、その際のハイドンの肯定的評価への答礼として、同氏に一括献呈されたという。
このボックスセットでは、イタリア弦楽四重奏団が演奏しているが、その明るい伸びやかな演奏は好感がもてる。