アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

身近な秋

2013年09月29日 | 田舎暮らし
朝夕の涼しさが本格的な秋の到来を予感させます。

今朝、ふと台所の窓から外を見ると、西側の林で紅葉が進んでいるのを発見。
体感以上に秋の深まりを感じさせられました。





紅葉一番乗りの「ツタウルシ」ですが、大きな木の幹にからんだ葉が一斉に紅葉し始めました。



この後、漆や白樺、イタヤカエデなどに広がり、山麓一体が紅葉で埋め尽くされます。
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岡田秀文著「関ヶ原」

2013年09月29日 | 読書三昧
昨日は、二週に一度の(拙宅の)図書室詣の日。
午前中、まだ1/3ほど残っていた「関ヶ原」を大急ぎで読む。



”これまでにない新しい関ヶ原!”とのキャッチに引かれて読んだが、それは、秀吉の正妻「寧々」を軸に描いたということのようだ。

加えて、寧々が三成の娘「辰」を預かり、庇護していくあたりが目新しいということか。

しかし、関が原の闘いという「戦争」を描く以上、東西両陣営の旗頭であった「家康」と「三成」が主役とならざるを得ず、また、「諜略」中心の記述だから、「目新しさ」を出すのはなかなか難しい。

それにしても、幾多の作家により詳述された「関ヶ原」を、今また世に問う勇気を多としたい。
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あなたは引き際がいい人?

2013年09月28日 | ギャラリー
そう言えば、最近、「何でもランキング」というのをやっていないなと思いながら、今朝の新聞(朝日)雑学版を見ていたら、掲題のような記事にぶつかりました。

読んでみると思い当たる節があり、早速、これを拝借してご紹介することにしました。

アンケートは、同紙の読者2,254人から寄せられたもので、それにしても、「自分は引き際がいい」と自覚している方が7割もおられるのには驚きました。



あるいは血液型のせいか、小生は、(A型ですが)何につけ、あれこれ考え込んでしまうタイプで、この場合、残りの3割に分類され、引き際の悪い人間ということになります。

この記事の中でも、その例として次のようなケースを紹介しています。

49歳の女性ですが、

「バブル期、家賃収入を目当てに買ったワンルームマンションに借り手が付かず、価格も暴落したのに手放すタイミングを逸して大損。

次に手を出した株も含み損が6千万円にも膨らんでいるのに、今が底のはず。その内持ち直すと悪しきプラス思考一辺倒になって、出口がみつからない」

と欲がからむと、これも「引き際」が難しくなるようです。

これは、株に限らず恋愛や結婚など、人生の節々で遭遇する問題ですが、さあ、あなたは引き際のいい方ですか、それとも・・・?
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反革命~小田実著「河3」

2013年09月27日 | この一冊
先に読み終えた第2巻の続編で、2段組み633頁の大冊。「すばる」2004年8月号~2007年5月号連載。



これで都合3巻1,800余頁を読了したことになるのだが、日朝の血を受け継ぐ「重夫」少年の闘いはまだ終わらない。つまり、著者は、この小説を7年にわたり書き続けたが、他界により完成に至らなかった。

ただ、本書は、巨大な隣国の近代化の実相と苦難の歴史を知る上で貴重な記録となっており、また、その壮大な物語は、読む者に深い感動を与えずにはおかない。

特に、この第3巻では、北伐によって成立した武漢革命政権が、蒋介石の裏切りによって瓦解し、政権の中枢にあった国民党「左」派や共産党が武力弾圧された困難な時代を詳述している。

中国との友好関係がとかく問題になっている時だけに、隣国の近代史を理解する上でも有用な著作だと思った。(お勧め度:★★)この記事は、古巣からの再録です。
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季節も世相も~

2013年09月27日 | 田舎暮らし
太平洋上の台風が大陸の冷たい空気を呼び込んだとかで、当地ニセコの今朝の気温は1.5℃。

散歩から帰ってきた家内が、「スキー場の周りに霜が下りていた」と言っていました。

そう言えば、昨日、お山(羊蹄山1,898m)は、頂上付近が霧氷で白っぽくなっていました。間もなく、初冠雪も見られることでしょう。



ところで、今朝の新聞(朝日)に載った時事川柳。

 ・お友達、いやいやわたしら親戚よ
 ・偉人より法人目指せと子に勧め
 ・君の名はむかし春樹でいま直樹

1首目は、先に拙稿でも、JR北海道は東電同様、ガバナンスの欠如ではと述べたばかりですが、同じような思いをされた方がおられるようです。

2首目は、消費税増税論議の中で、突然浮上した復興特別法人税の1年前倒し廃止論に、自民党の中からも異論が出ているというニュース。

庶民には、年間8兆円もの消費税増税を押し付ける一方、法人には、復興特別法人税の廃止、設備投資減税、雇用促進・賃上げ企業の税負担軽減及び、さらなる法人税率引き下げ等々の大盤振る舞いをしようという政府の姿勢を皮肉ったもの。

3首目は、ご存知「半沢直樹」ですが、最終回の視聴率は、北海道でも39%越えとなりました。(描写に誇張が多く、小生は、あまり楽しめませんでした。)

ということで、季節も世相も少々お寒い話題で申し訳ありません。
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禁断症状~音楽に飢える

2013年09月26日 | 音楽三昧
母屋の屋根の改修や葺き替え、外壁の塗装などの工事が入って1週間。
工事屋さんの手前もあり、また、ドンドンという釘を打つ音などで、音楽を聴く時間は夜間に限られる。

ただ、やはり日中にも音楽を聴きたいと思い、持ち出してきたのがこれ。



これなら、工事の音がしようが、日中、気兼ねなく音楽を聴くことができる。
これで、少々、禁断症状が緩和されるやも知れぬ。

このヘッドフォンは、国内で唯一、スタックス(STAX)という会社が販売している静電タイプで、音の良さで知られる。

つまり、高い電圧をかけた静電界の中に薄いポリエステルのフィルムを置き、これに電子化した音楽を通電すると、そのフィルムが振動して音を出す仕組みだ。

原理的に重低音を出すことは難しいのだが、薄いフィルムを駆動するだけなので、音楽的変化に対する直線性が良く(歪が少なく)且つ、繊細で、クラシック音楽に向いている。

今日午前中、屋根屋さんが真上でトタンを固定する音がドンドンしていたが、それをもろともせず、良い音を聴かせてくれた。



聴いた音楽は、レイチェル・ポッジャーの2つのヴァイオリンのための協奏曲など。
いつものネットオーデイオでなく、今日は、CDを直接回して聴いた。
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カリカリホクホク~ジャガイモのチヂミ

2013年09月26日 | 田舎暮らし
新聞(朝日)に載った「ジャガイモチヂミ」のレシピ。
いつか試してみようと、切り抜いて保管していました。



せっかく、自家栽培のジャガイモがあるのだからやってみようということになり、昨日の昼食にトライしました。

結果は大成功で、「カリカリホクホク」を楽しみました。



焼き方がレシピのそれと異なり、一人前2枚と大きくしたため、見た目は何かドヨーンとした感じですが、オリジナル通りの美味しさと思わせる出来でした。メデタシ!

材料(二人分)
・ジャガイモ 2個(200g)
・豚ひき肉 70g
・白菜キムチ 100g
・小麦粉 80g
・片栗粉 20g
・おろしニンニク 少々
・青唐辛子 1本
・酒、醤油 塩 少々
・ごま油 適量
・酢醤油用調味料 適量

作り方
①ジャガイモは皮をむき、細切りにする。軽く水にさらし、水をしっかり切る。
②白菜キムチは粗みじん、青唐辛子はみじん切りにする。
③豚ひき肉に、酒、醤油、おろしニンニクを加え、軽く下味をつける。
④小麦粉、片栗粉を合わせ、塩を加える。卵をときほぐして加え、水も加えて手早く混ぜる。
⑤④の生地に②の白菜キムチ、青唐辛子、③の豚肉を加え混ぜる。これにジャガイモを加え、衣とよくなじむように混ぜる。
⑥ホットプレートを熱し、ごま油をひく。
⑦⑤の生地を「小さく」丸くのせ、均等にならす。焼き色がついたら裏返し。両面をこんがり焼き、食べ易い大きさに切って盛る。
⑧調味料を合わせてチョカンジャン(酢醤油)を作り、添える。
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ニセコは、今日は雨です。

2013年09月25日 | 田舎暮らし
しばらく良いお天気に恵まれましたが、ニセコは昨夜から激しい雨になりました。
この雨で、母屋の屋根の葺き替えも外壁の塗装工事もお休みです。

予報では、雨は今日一日だけのようですから、(工事は)明日にも再開されるでしょう。

この雨で、木々の葉が色づきはじめました。
黄葉しているのは、道路を挟んでお向かいのホウノキです。
大きな葉が雨にぬれています。



半月ほどすれば、山麓一体は、見事な紅葉に彩られます。
それと歩調を揃えるように、寒さもやって来るでしょう。

「ラクヨウ茸」は、その後も収穫できています。



秋の深まりを実感させるニセコの雨です。
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遠く離れて住む親の元気を支える

2013年09月25日 | ギャラリー
過日の新聞(朝日)雑学版に、掲題のような記事がのった。

遠くに住む年老いた親。
気にしているが気軽に会いにいけない。でも、元気で長生きしてもらいたい。

「大阪市の会社員ミユキさん(33才)は、数年前、東京に暮らす母親(当時63才)を亡くし、父親(70才)は一人暮らしとなった。

半年後、ミユキさんは、母の新盆に帰省。出迎えた父親の憔悴振りに衝撃を受けた。

背筋をピンと伸ばし、しゃきしゃき動いていた父が、座卓に手をつかないと立ち上がれなくなっていた。歩行も極端に遅く、すぐ疲れを訴える。」

心配になった彼女が国立長寿医療研究センターの大川部長に相談すると、「日中、お父さんは何をしているのか尋ねてみて」と言われた。

伴侶の死や退職、転居などを契機に社会との関わりがうすれ、活動量が減る人が少なくない。これが老いを急速に進めるのだ。

そして、動かないとますます動けなくなる。行き着く先は、寝たきりだ。

この悪循環から抜け出すには、「社会との関わり」を取り戻すことが大切だ。それには、近親者の支えが必要になる。

遠くに住んでいて直接支援できなくても、「イラスト」のように、電話、ファックス、メールなどを活用して支援することもできる。



あなたのご両親、いまもお元気にお過ごしですか。
離れて住んでいても、十分支援はできます。今日にも電話してみてはいかがでしょう。

蛇足:小生らは逆に、首都圏に住む子供たちから遠く離れて暮らす身ですが、時々、このブログなど覗いてみて、まぁ元気にしているなと安心しているのか、気にかける様子もありません。

彼らにこそ、この記事を読ませる必要があるのかも知れません。
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第148回直木賞受賞作~安部龍太郎著「等伯(上下)」

2013年09月24日 | この一冊
信長から秀吉の時代に活躍した絵師、長谷川等伯の伝記的小説。
日経11年1月~12年5月連載、上下巻都合714頁の大作。第148回直木賞受賞。



物語~養父母の非業の死で故郷(七尾)を追われた長谷川信春は、激動の戦国を生き抜き、都で天下一の絵師をめざし奮闘する。秀吉の世で得た一時の平穏も、狩野派との争い、心の師千利休の自刃等から孤高の闘いを強いられる。

そして、等伯(信春)がたどり着いた愛と鎮魂の境地が国宝「松林図屏風」(6曲1双)であったという。ご一読をお勧めします。(お勧め度:★★★)

直木賞選評:林真理子氏
上巻は戦国の世を生き抜く等伯を描いて、まるで冒険小説のような面白さだ。そして下巻は、政治に翻弄され、陰謀と策略の世界に身を置く画家を描ききった。違う色彩で、上下巻を一気に読ませる力はさすがである。
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