アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

共感~泊原発廃炉訴訟における意見陳述

2015年02月28日 | ドラミング
道内唯一の泊原発の廃炉を求める訴訟を始めて3年半が経過した。

市川守弘弁護団長によると、この間、被告である電力会社側は、泊原発の危険性を指摘した原告側の主張に対し反論も主張もせず、もっぱら時間稼ぎに終始しているという。

これは、泊原発に限らず他の訴訟でも明らかになっている傾向で、規制委員会の審査結果が出るまではだんまり戦術に徹しようという(全国的な電力会社の)方針にもとづくもののようだ。

過日(1月27日)行われた第12回口頭弁論においては、原告団最高齢の小林善樹さん(元機械工学エンジニア)が意見陳述を行った。



詳細は、大きな記事をご覧いただきたいが、「原発は人類と共存できない」という高い見地からの陳述は、法廷に静かな感動を呼ぶものであったという。

小生は(名ばかり)原告の一人だが、すばらしい陳述だと思った。
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闘病の記~津村節子著「紅梅」

2015年02月27日 | つぶやき
先に拝見した津村さんの対談集「遥かな道」で紹介されていた同氏の「紅梅」を読んだ。



「~道」が同氏の作家人生を振り返るものであったのに対し、この「紅梅」は、夫で著名な史実作家であった吉村昭氏の闘病生活と死を扱っている。

舌癌から膵臓癌へと発展し、つらい闘病生活を送る夫を支えながら、その実態と死を(作家という別の眼で)見つめ続けた稀有な記録文学である。

夫は、最後に「もういい!」と言いつつ、自らの延命処置を暴力的に引きちぎり死を迎えるのだが、これを驚きの眼でみつめる著者の心情を思うと、涙なしには読み終えることができなかった。
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みつけた!

2015年02月26日 | 田舎暮らし
カードのポイントが8,000点ほど貯まったので、何か良い物と交換しようと思った。

カタログに、どこかで見たようなものが載っている。柳宗理デザインによる南部鉄のフライパンだ。

早速、取り寄せてみたのがこれ。



さて、記憶の底にあったこのフライパンは、過日拝見したkuraraさんのブログにあった宝島社のe-MOOK「美しい日用品」に掲載されていたのだ。



この本のキャッチには、

「美しく、使いやすく丈夫で、つくり手の思いが伝わる「日用品」は、使えば使うほど、磨き磨かれるほど暮らしになじんでいき、いつしか「愛用品」という付き合い方に変わっています。

”暮らし上手”の台所や机には、決まってその人だけの愛用品が、ちょっと誇らしげに置いてあるものです」

とある。

4月からの新しい家で、このパンが同様の存在になることを願っている。
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雪ふたたび

2015年02月25日 | 田舎暮らし
また、雪が戻って来てしまった。

今朝早く、ベッドでまどろんでいるとゴーゴーと除雪車の音が聞こえてきた。
「アレ~、また雪かや」と起きだしてベランダを見ると、7~8cmの積雪。

結局、そのまま起きだして久しぶりの雪かきをした。

朝食後には日差しが出て、こんな具合になっているのだが、ラジオが伝えた当地の今朝6時の気温は、-8.1℃。これじゃ、雪が降ってもおかしくないと納得した。



ところで、4月の転居を控え、引っ越し準備(と言うより、身辺整理の意味合いが濃い)が佳境に入っている。

一番の難敵と思っていたLPレコード約700枚とCD約1,000枚は、特注した段ボールがツボにはまって難なくクリア。35x35x20cmの小さな段ボール23ヶに収まった。

実際に片付けを始めてみると、難敵はむしろ、古いゴルフクラブの山、スキーの板、壊れかかったオイルヒーターやテレビのアンテナフィーダー(ケーブル)などで、これらはやむなく、粗大ごみとして清掃センターに持ち込み廃棄(有料)してもらった。

昨日までに、寝室のクロゼットと箪笥を除いてすべてに手が入ったので、概ね、峠は越えたと言ってよい。
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中島ワールド~中島京子著「かたづの!」

2015年02月24日 | 読書三昧
5年前、「小さなおうち」で直木賞を受賞した中島さんの近作、「かたづの!」を読んだ。「小説すばる」2013年1月~14年2月号連載、380余頁の大作。



物語~世が豊臣から徳川に変わろうとする激動の時代、南部八戸での平穏な暮らしを覆すように襲った、城主である夫・直政と幼い嫡男の不審死。その裏には、南部宗家の藩主で叔父・利直の謀略があった・・・。

当主を失った八戸南部藩は、叔父の謀略をはねのけ、城主の妻「祢々(ねね)」自ら、希代の女大名として藩政にあたる。

一方、物語は、南部に伝わる秘宝・片角(かたづの)と実在の女藩主「祢々」との絆を元に語られていくのだが、この民話風の作りが中島さんらしいファンタジーに仕上がっていて面白い。
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ウサが来た

2015年02月23日 | 田舎暮らし
昨日朝、家内が「ウサちゃんが来たみたいよ」というので外に出てみると、ベランダの前の雪面に、たしかに野ウサギの足跡がある。写真では、左から右方向へ走り去ったようだ。



上部にある一直線の足跡は、キタキツネのものだ。

これらの足跡を追って西側の林の中に入ってみると、その辺一面に、いろいろな動物の足跡が入り乱れていた。



春が近づき、彼らの動きが一段と活発になり、エサを求めてその辺を歩き回っているらしい。
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穏やかな日々

2015年02月22日 | 田舎暮らし
当地(北海道ニセコ)は、このところ穏やかな天気が続いています。
特に昨日は、抜けるような青空が広がり、隣接するスキー場は大勢の(特に、外国人の)人々でにぎわいました。



夕方、散歩に出ると、ニセコのランドマーク羊蹄山(1,898m)が夕日を受け、その美しい姿を見せていました。

ただ、道路の両側は、背丈を超える高い雪の壁ができているため、思うように良い写真がとれません。それでも、何とかご覧のような絵になりました。

近所のプチホテルからは、スキー場との間を往復する送迎車がせわしなく出入りしています。



いつもなら(別荘地内を)忙しく走り回る除雪車も、昨日はお休みのようでした。この小型の除雪車3台に加え、建設会社と契約している大型除排雪車2台とで、約50棟の別荘の除雪を行っています。
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辺野古の攻防

2015年02月21日 | つぶやき
今さら、美しい辺野古の海に、米軍のための巨大基地をつくるなど狂気の沙汰だ。

そこに生息するジュゴンとかサンゴとか、種々の動植物を圧殺してまで必要な基地なのか?



一方、政府は、キャンプ・シュワブのゲート前に設営されている反対派のテントが気に食わないとして、近々、これを撤去するという。



元首相も現況が気になるらしく、最近、このテントを訪れたという。


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My Favorite Analog!~グローフェ「グランドキャニオン」

2015年02月20日 | この一枚
古き良き時代の米国を代表するグローフェの「グランドキャニオン」を聴いた。演奏は、当時音が良いと評判だったオーマンディ・フィラデルフィア。



勿論、LPなのでダイナミックレンジなどは現在のCDに敵わないのだが、絶頂期のフィラデルフィアの音を楽しむことができる。表題作の他、ガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」がカップリングされている。

このLPは、CBSソニーの世界クラシック音楽全集(103枚)の中の1枚で、ジャケットに近代絵画の傑作が使われていて楽しみが倍化する。

この絵は、モディリアーニの「子を抱くジプシー女」である。首の長い独特の画風が目を引く。

一方、この全集は新品のまま保管されていたものを入手したので、いずれも始めて針を下ろすわけで、ノイズがなく極上の再生音を奏でるのがうれしい。
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穏やかな日がつづくニセコ

2015年02月19日 | 田舎暮らし
当地(北海道ニセコ)は、このところ穏やかなお天気が続いています。
今朝も早くから、足の長い日差しが室内に入り込んできています。

お山(羊蹄山1,898m)も見えていますが、ちょっと雲がかかっています。



それにしても、冬のこの時期に、こんな穏やかなお山を見ることはめずらしいです。



足元には、動物(キタキツネ)の足跡がたくさん刻まれています。
春が近づいて、彼らの動きも活発になっているようです。

蛇足:一昨年、胆石炎で入院して以来、消化に負担のかかる「刺身」は控えていたのですが、昨日、行きつけのスーパーで刺身の盛り合わせを見たら食べたくなり買って帰りました。

夕食にこれを食べたわけですが、胃の負担になるどころか食後の落ち着きもよく、夜はぐっすり眠れ、どうやらこれで「刺身」は解禁のようです。
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