アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

自宅に招くのはお好き?

2014年12月31日 | ギャラリー
当地(北海道ニセコ)は、昨夜からまた大雪になっています。

今朝の積雪は、30cmほど。
玄関回りやベランダに降り積もった雪と格闘すること30分。何とか、身動きできるようになりましたが、いずれ、これらの雪を片付けなければならず憂鬱です。

ところで、過日、新聞(朝日雑学版)に掲載された掲題のアンケート。
正月を前に、ふさわしい話題かわかりませんが、一応、ご参考までにお目にかけます。



この結果を拝見して、私たち日本人の特長がよく出ていると思いました。
つまり、友人・知人を自宅に招いて歓待するという方の割合は、概ね、4人に一人です。

若い頃、海外勤務をしていた時分に、欧米人との付き合いがありましたが、彼らの場合、自宅に友人・知人を招いて歓談するのは当たり前で、これをしないと、むしろ村八分にあってしまうようでした。

文化の違いと言ってしまえばそれまでですが、住宅事情が許せば、日本人ももっと自宅を社交の場として開放する気風が必要なのではと思います。あなたはどう思いますか?
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My Favorite Doughnuts!~岩崎宏美さんの「PRAHA」

2014年12月30日 | この一枚
伸びやかな歌声と歌唱力の高さで人気の岩崎宏美さんのアルバム「PRAHA」。



このアルバムのことは、「ステレオサウンド」誌に掲載されたオーデイオ評論家小林吾郎氏との対談で知りました。

岩崎さんのベストヒットを中心に収録されていますが、何と言っても、ドヴォルザーク・ホールのチェコフィル及び、エクストンの江崎友淑氏(著名な録音技師)とのコラボレーションというのが、オーデイオファイル(愛好家)にとっても魅力です。

果たして、出だしの「聖母たちのララバイ」から、雄大なオーケストラをバックに、岩崎さんの美しいボーカルが響きます。

収録曲

1.聖母たちのララバイ
2.シアワセノカタチ
3.思秋期
4.夢やぶれて(ミュージカル「レ・ミゼラブル」から)
5.手紙
6.ロマンス
7.好きにならずにいられない
8.シンデレラ・ハネムーン
9.万華鏡
10.すみれ色の涙
11.ただ、愛のためにだけ
12.つばさ~Dedicated to 本田美奈子~

耳に馴染んだ「聖母たちのララバイ」や「すみれ色の涙」などは勿論、今度のアルバムで最も気に入ったのが、本田美奈子さんの「つばさ」でした。この曲は、詩も曲もとても良いのですが、何といっても故人となった本田さんへの挽歌となっています。



また、このアルバムには、阿久悠氏の作詞になる岩崎さんデビュー直後の曲が3曲入っています。「思秋期」、「ロマンス」と「シンデレラハネムーン」ですが、いずれも、同氏特有の、そのステージを切り取ったようなすばらしい詩がお楽しみになれます。以下、「思秋期」のみご紹介します。

思秋期

 ”足音もなく行き過ぎた
 季節をひとり見送って
 はらはら涙あふれる私18

 無口だけれどあたたかい
 心を持ったあのひとの
 別れの言葉抱きしめやがて19に

 心ゆれる秋になって涙もろい私
 青春はこわれもの愛しても傷つき
 青春は忘れもの過ぎてから気がつく

 ふとしたことではじめての
 くちづけをしたあのひとは
 ごめんといったそれっきり声もかけない

 卒業式の前の日に
 心を告げに来たひとは
 私の悩む顔見て肩をすぼめた

 誰も彼も通り過ぎて二度とここへ来ない
 青春はこわれもの愛しても傷つき
 青春は忘れもの過ぎてから気がつく

 ひとりで紅茶のみながら
 絵葉書なんか書いている
 お元気ですかみなさん
 いつか逢いましょう

 無邪気な春の語らいや
 はなやぐ夏のいたずらや
 笑いころげたあれこれ思う秋の日”

「思秋期」。どんな曲かイメージがわきませんでしたが、「青春はこわれもの~」というフレーズで思い出しました。いい歌ですね。
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重厚な物語~伊集院静著「ノボさん・小説正岡子規と夏目漱石」

2014年12月29日 | 読書三昧
伊集院さんについては、誠に申し訳ないが夏目雅子さんのご亭主くらいの認識しかなく、今まで、彼の著作に接する機会がなかった。

ところが、この「ノボさん」を拝読して、同氏の物書きとしての確固としたスタンスや、筆力を知るに及んで、すっかりファンになってしまった。



この小説は、現代俳句の系譜を明確にした正岡子規の文学的業績を縦糸に、夏目漱石との友情を横糸に、重厚且つ、良質な物語に仕上がっている。小説現代10年7月~13年8月号掲載。創作に3年余を費やした404頁の大作である。

子規や漱石の青春と交友、加えて、その文学が確立されている過程がよくわかり、とても感心しながら拝読した。ご一読をお薦めします。(お勧め度:★★★)
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「お宅」と呼ばれても

2014年12月28日 | ギャラリー
日中関係は、尖閣諸島の国有化や安倍首相による靖国参拝などによって、かってないほど悪化している。

先月、首脳会談が実現したことで両国関係の今後を楽観視する向きもあるが、現政権による戦後の価値観の否定が根底にある以上、今以上の好転は望めそうもない。

こうした政治レベルでの冷え込んだ関係とは裏腹に、民間交流は着実に前進しているようで、これもその例のひとつかも知れない。



今年、10回目を迎えた中国人の日本語作文コンクールには、史上最多の4,133編もの応募があったという。

元々、世界中で日本語を学ぶ人は約400万人いるが、その内の100万人は中国人だというから驚く。

それだけ日本に対する関心が高いわけだが、中でもマンガやアニメなど、日本のサブカルチャーから近づくことも多いようだ。

これを反映して、今回のコンクールのテーマは、

 ・「ACG(アニメ・コミック・ゲーム)と私」
 ・「公共マナーと中国人」

のふたつであった由。

これは、それらの応募の中から優秀な作品として表彰された50余編を収容したものである。

今回、中国の大学で日本語教師をなさっていた「毎日がちょっとぼうけん」さんのブログで、その存在を知り購入して読み始めた。

現代中国の若者は日本をどう思っているのか、日本人との対比で中国人はどうあるべき、と考えているのかがよくわかりとても面白い。
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いやはやの大雪

2014年12月27日 | 田舎暮らし
この冬は雪が少なくて楽だねなどと言っていたら、この三日ほど、大雪が続いて雪かきでヘロヘロになってしまった。

幸い、今朝は降りやんでいて、これでちょっとは息つきができそうだ。



豪雪に屋根からの落雪も重なって、拙宅の東側の空き地は軒までの雪に埋まってしまった。



これは、お隣さんのガレージだが、1m以上の雪を積んでいる。

雪は降りやんだが、次の降雪に備えて廃雪のための通路を作ったりしなければならないので、今日も痛い腰をいたわりながらの作業が続くことになる。
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比例区の得票こそ「真の民意」

2014年12月26日 | ドラミング
昨日の新聞(朝日)にこんな投書が載った。



至言だと思う。

今度の衆院選で、「自民圧勝」とか「与党2/3を上回る」などの大きな見出しが躍ったが、実際の民意は、投書氏のおっしゃる通りだと思う。

もう少し厳しく言えば、投票率が低かったこともあり、自民党の得た絶対票の割合(全有権者対比)は、何と17%でしかない。これをもって参院で否決された法案の(衆院での)再可決や改憲の発議などしたら、それはもう民主主義の破壊でしかない。

民意を歪める「小選挙区制」は、すぐ止めるべきだ。
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今年読んだ本(2014年版)

2014年12月25日 | 読書三昧
当地(北海道ニセコ)は昨日、朝からひどい雪。
かれこれ、6~70cmも積もって、朝昼晩と3回雪かきをした。

ところで、毎年この時期に、今年読んだ本のリストを作成して、その特長などをまとめている。

今年は、どうだったか。

 ・日本文芸家協会編「代表作時代小説」
 ・火坂雅志著「沢彦」(お勧め度:★★★)
 ・養老孟司著「「自分」の壁」
 ・五木寛之著「孤独の力」
 ・和田竜著「村上海賊の娘」
 ・笹本稜平著「分水嶺」(★★)
 ・安部龍太郎著「冬を待つ城」(★★)
 ・伊東潤著「巨鯨の海」(★★)
 ・小杉健治著「決断」
 ・安部龍太郎著「五峰の鷹」
 ・姫野カオルコ著「昭和の犬」
 ・小山田浩子著「穴」
 ・中島京子著「妻が椎茸だったころ」(★★★)
 ・佐々木譲著「憂いなき街」
 ・北原亜以子著「澪つくし」
 ・小池真理子著「ソナチネ」
 ・田中経一著「麒麟の舌を持つ男」(★★)
 ・朝井まかて著「阿蘭陀西鶴」(★★★)
 ・北原亜以子著「深川澪通り燈ともし頃」
 ・山崎ナオコーラ著「太陽がもったいない」
 ・北原亜以子著「深川澪通り木戸番小屋」
 ・村上春樹著「色彩を持たない田崎つくると、彼の巡礼の年」
 ・森博嗣著「素直に生きる100の講義」
 ・北原亞以子著「恋情の果て」(★★)
 ・葉室麟著「さわらびの譜」
 ・松井今朝子著「今ごはん、昔ごはん」(★★)
 ・葉室麟著「紫匂う」
 ・熊谷達也著「微睡みの海」
 ・藤沢周平全集第4巻
 ・澤田ふじ子著「大蛇の橋」
 ・葉室麟著「山桜記」
 ・ネイマール父子著「ネイマール(自叙伝)」
 ・門田隆将著「記者たちは海に向かった」
 ・澤田ふじ子著「高瀬川女船歌」
 ・澤田ふじ子著「やがての蛍」
 ・池永陽著「ちっぽけな恋」
 ・宮本輝著「満月の道」
 ・新田次郎著「冬山の掟」
 ・森村誠一著「健康に生きる覚悟」
 ・中野京子著「名画の謎」
 ・鹿島田真希著「冥土めぐり」
 ・伊藤潤著「峠越え」
 ・山崎豊子著「約束の海」(★★★)
 ・葉室麟著「潮鳴り」
 ・水上勉著「飢餓海峡」
 ・藤井孝一著「読書はアウトプットが99%」
 ・朝日新聞特別報道部著「プロメテウスの罠6」
 ・山本兼一著「花鳥の夢」(★★★)
 ・乃南アサ著「凍える牙」
 ・山本文緒著「プラナリア」
 ・山本文緒著「なぎさ」
 ・小川洋子編「小川洋子の陶酔短編箱」
 ・笹沢信著「藤沢周平伝」
 ・船戸与一著「満州国演義 8-南冥の雫」
 ・宮部みゆき著「火車」
 ・笹本稜平著「その峰の彼方」(★★)
 ・藤原敬之著「カネ遣いという教養」
 ・朝井まかて著「すかたん」(★★★)
 ・東野圭吾著「同級生」
 ・葉室麟著「この君なくば」
 ・火坂雅志著「常在戦場」
 ・吉田修一著「愛に乱暴」
 ・火坂雅志著「気骨稜々なり」(★★★)
 ・石田衣良著「シューカツ」(★★)

以上、63冊だった。纏めると、

1. 朝井まかて著「阿蘭陀西鶴」、中島京子著「妻が椎茸だったころ」、山本兼一著「花鳥の夢」及び、安部龍太郎著「冬を待つ城」など、それぞれ、直木賞作家にふさわしい読み応えのある作品に出会え、大いに楽しんだ。火坂雅志氏の「気骨稜々なり」や「沢彦」なども面白かった。

2. 一方、あれこれの受賞作で、マスコミでも取り上げられたりした話題作が、案外つまらなかったりしたものがあった。鹿島田真希著「冥土めぐり」や小山田浩子著「穴」は芥川賞受賞作だが、独りよがりの展開のせいか物語に入り込めないままだった。また、今年の本屋大賞を受賞した和田竜著「村上海賊の娘」だが、何やら騒々しいだけで、胸にストンと落ちるものがなかった。いつものことだが、「受賞作=良書」とはいかないようだ。

3. 従来、縁のなかった作家にも接したいと、今年は、澤田ふじ子さんや北原亞以子さんらに対象を広げてみた。ご両人とも上手なストーリーテラーだが、澤田さんは、筆が立ちすぎるのか、主人公に先回りして物語を作り過ぎるきらいがある。主人公の眼と思考を通して物語を展開した方が、読者は感情移入がし易く心にも残る。田中経一氏も初めて接する人だったが、「麒麟の舌を持つ男」は面白かった。

4. 今年、残念だったのは、葉室麟氏の筆力の衰えだ。「蜩ノ記」で直木賞を得た頃は、藤沢周平氏の再来かとさえ思いながら、その分厚い物語を堪能したが、最近の同氏の作品は浅く単調でいただけない。やはり、流行作家になり書き飛ばすことが多くなると、質が落ちる典型か。

蛇足:一昨日、家内と読書について話す機会があった。彼女は「今読んでいる山本一力さんで、ちょうど100冊目」とのこと。書評はないが、書名は日記に残しているという。
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My Favorite Doughnuts!~カラヤン「モーツァルト・管楽器のための協奏曲集」

2014年12月24日 | この一枚
今回ご紹介するのは、モーツァルトの「管楽器のための協奏曲集」です。



モーツアルト晩年の傑作、クラリネット協奏曲のソリストは、首席奏者のカール・ライスター氏。そのふくよかで滑らかな調べは格別です。

1971年の録音と記載されていますから、何と43年前の録音です。

残念ながら、このCD(2枚組)は廃盤となっていて、中古を探す以外、入手する手立てがありませんが、機会があれば是非、聴いて欲しいドーナツです。

勿論、曲目、演奏ともに一級品で、且つ、ジャケットの絵も美しく、収蔵に値する一枚です。

CD-1
・クラリネット協奏曲イ長調 K.622
 カール・ライスター(cl)

・オーボエ協奏曲ハ長調 K.314
 ローター・コッホ(ob)

・ファゴット協奏曲変ロ長調 K.191
 ギュンター・ピースク(fg)

CD-2
・フルートとハープのための協奏曲ハ長調 K.299
 ジェイムズ・ゴールウェイ(fl)
 フリッツ・ヘルミス(hp)

・フルート協奏曲第1番ト長調 K.313
 アンドレアス・ブラウ(fl)

演奏:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
    ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)

録音:1971/8/17-24 サン・モリッツ、フランス教会
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カボチャ食べたよ

2014年12月23日 | 田舎暮らし
昨日は冬至。
夕食にカボチャを食べ、柚子を浮かべたお風呂に入りやすみました。

当地のお天気は、終日雪が降り続くもニュース報道ほどには悪くなく、朝夕2回の雪かきもそれぞれ20分ほどで終わり、そこそこハッピーな冬至でした。

冬至になって何よりもうれしいことは、この日を境に、日に日に夜明けが早くなり昼の時間が長くなること。

そして、その延長線上に、春の足音が聞こえて来ること。

まだまだ先のことですが、雪深い北国の私たちにとっては、「日に日に」という希望が持てるのが何よりなのです。



今日の拙宅周辺の様子。
積雪は、1.5mくらいになっています。
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今どき~税金丸抱えなんて

2014年12月22日 | つぶやき
今度の衆院選挙を通して、最も気になったのは「政党助成(交付)金」のこと。

5人以上の国会議員を抱えている政党ならば、何の苦労もなく、四半期毎、国から助成金が振り込まれて来る。



今年も、320億円もの税金が共産党を除く各党に分配された。

生活保護費ですら支給の抑制や減額が行われている昨今、税金を交付されてする政党活動なんてナンセンスだと思いませんか。こんな政党が、国民の声を丁寧に聴き、それを国政に反映しようとする気になるでしょうか?

この制度は、単に税金のムダ使いというだけでなく、離合集散の繰り返しに代表される政党の堕落と政治の腐敗を生む温床ともなっています。即刻廃止する以外ないでしょう。
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