毎年、今頃にまとめる「今年読んだ本」(2018年版)。
今年はもうリストにするのは止めようと思ったくらい、読書量は減る一方だ。今朝読み終えたものを含め、今年は34表紙44冊となった。
やはり、加齢に伴う視力や気力の衰えによると言いたいところだが、要は、サボっていたということだ。特に、夏の間はほどんど読めなかった。
黒井千次著「流砂」
星野道夫著「旅をする木」(★★★)
朝井まかて著「悪玉伝」
俵万智著「牧水の恋」(★★)
プーシキン著・望月哲男訳「スペードのクイーン」
池波正太郎・他著「蘇える鬼平犯科帳」
藤沢周平著「日暮れ竹河岸」(★★★)
ビートたけし著「キャバレー」
俵万智著「九十八の旅物語」
バーナード・リーチ著「日本絵日記」
高橋弘希著「送り火」
飯嶋和一著「星夜航行」(上下巻)(★★★)
村山由佳著「風は西から」(★★★)
白川優子著「紛争地の看護師」(★★★★★)
原田マハ著「スイート・ホーム」(★★★)
内橋克人著「荒野渺茫」(上下巻)
古賀茂明・望月衣塑子著「国難を呼ぶ男!安倍晋三 THE 独裁者」(★★)
ゲーテ著高橋義孝訳「若きウェルテルの悩み」
伊藤千尋著「凛とした小国」(★★★)
朝井まかて著「雲上雲下」(★★★)
諸田玲子著「お順」(上下巻)
澤地久枝著「滄海よ眠れ」(1・2巻)
イアン・トール著、村上和久訳「太平洋の試練」(上下巻)
藤沢周平著「全集第6巻:又蔵の火・他」
郷原信郎著「青年市長は”司法の闇”と闘った」
若竹千佐子著「おらおらでひとりいぐも」(★★)
遠藤展子著「藤沢周平:遺された手帳」
村上春樹著「騎士団長殺し」(上下巻)
玉岡かおる著「花になるらん」(★★★)
葉室麟著「鬼神の如く」
関良基著「赤松小三郎ともう一つの明治維新」
望月衣塑子著「新聞記者」
モーパッサン著・永田千奈訳「女の一生」
ドストエフスキー著・亀山郁夫訳「カラマーゾフの兄弟」全5巻
纏めると、
①今年、最も感銘を受けた本は、国境なき医師団で活躍する看護師白川優子さんが書いた「紛争地の看護師」。文章や体裁の問題ではなく、彼女が6歳にして夢みた「医師団への参加」を30年かけて実現したその頑張りに共感した。
また、星野道夫著「旅をする木」や伊藤千尋著「凛とした小国」なども、そのテーマ性から深く共感するものがあった。
②今年はまた、飯嶋和一著「星夜航行」(上下巻)や「カラマーゾフの兄弟」(全5巻2,550頁)など、読み応えのする長編ものを辛抱強く読んだ。特に「星夜航行」は、太閤秀吉による「朝鮮出兵」に正面から取り組んだ意欲作であり、著作に5年を要した1,100余頁の力作である。
③今年も引き続き古今の名著に挑戦したが、結局、「カラマーゾフの兄弟」、モーパッサンの「女の一生」、ゲーテの「若きウェルテルの悩み」とプーシキンの「スペードのクイーン」の4表紙8冊にとどまった。
ただ、これもそのように意識していなければ、現代の面白い本に流れて行ってしまう訳で、引き続きの課題と言えよう。
蛇足:料理のミュシェランよろしく、「お勧め度」は下記のように★の数で表しています。
・先ず、「是非、お読み下さい」と強く推薦したい本 → ★★★
・次に、「お読みになってみては」とお勧めできる本 → ★★
・最後に、「お暇があればどうぞ」とお勧めする本 → ★
仮に★三つ以上の本なら、心地よい後読感に浸れることうけあいます。