アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

過日のスキー場

2014年02月28日 | 田舎暮らし
当地(ニセコ)は、このところ好天続きで雪も降らなかったのですが、昨夜から強い風とともに、また雪が降り出しました。とは言え、10時過ぎには日差しも出て、午後は全道的に晴れるようです。

過日(26日)のスキー場でのスナップ。
この日は、いつものような抜けるような青空ではなく、薄雲がかかっていました。



山麓に近いゲレンデは雪質もあまり良くないので、いつもは(スキーを脱がされるため)敬遠しているゴンドラの終点まで下り、そこから登り返しました。



ゴンドラの車内。6人乗りで、他の(邦人の)方と乗り合わせ。何が気になるのか、家内が天井を眺めています。



ゴンドラ山頂駅近くに立つ、なんたらの鐘。この鐘の鳴るのを聞いたことなし。

ゴンドラから、さらに3人乗りリフトを乗り継いで、標高1,100m地点に立つと、その日は、羊蹄山(1,898m)がかすんでいました。



急坂の上に立つ家内。普段は(このように立ち止まることはなく)一気に滑り降りるのですが、どうしたのでしょうか。



帰途、建設中のプチホテルの前を通ると、屋根にいっぱい雪をのせていました。



日差しが強く、春が近いことを教えてくれているようです。
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破滅へ向かう日本~船戸与一著「満州国演義 8-南冥の雫」

2014年02月28日 | 読書三昧
船戸氏渾身のライフワーク「満州国演義」第8作。ミッドウェイ海戦からインパール作戦までを描く427頁の書下ろし長編。今年1月に発売されたばかりだが、町の図書室からお借りして読んだ。



昭和17年、米国を中心とした連合軍の本格的な反撃に直面し、連戦連敗が続く日本軍であったが、戦線を立て直すどころか内部抗争に明け暮れ、制海空権を失って全面的な崩壊が始まっていた。

主人公の敷島4兄弟も、それぞれ時代に翻弄されていく。
満州国外務官僚の長兄・太郎は、開戦とともに外交官としての仕事は皆無に近く無聊をかこつ。外に囲った愛人の所在を妻に知られ騒動となる。

無頼の次兄・次郎は、シンガポール陥落を見定めた後、ビルマに入りインパール作戦に従軍する。関東軍憲兵の三男・三郎は少佐に昇進するが、相変わらず、訳のわからぬ任務に業をにやす。

民間人の四男・四朗は、満映から関東軍の対ソ諜報部門へ徴用され、外電の翻訳などで日を送るも、日本が崩壊に向かう歩みに焦燥感を募らせる毎日であった。

この本では、ガダルカナルやアッツ島での凄惨な玉砕戦などは登場しないが、飢餓と熱病が主たる戦死の要因となったインパール作戦が詳述されている。何と無謀な痛ましい戦いであったことか。
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ドラマ「明日、ママがいない」の波紋

2014年02月28日 | ギャラリー


一昨日、日テレ系のドラマ「明日ママ」を見た。

動機は、下記のような評論が22日の新聞(朝日)に掲載されていたからだが、いろいろと考えさせられた。



ドラマの舞台は、親に見放された子どもたちが暮らす児童養護施設「コガモの家」。
こうした施設が全国に約600ヶ所あり、暮らす子供は3万人を超えるというから驚く。原因は、主として「虐待」という。

そこに入所中の子どもは、それぞれ次のようなあだ名で呼ばれている。

 ・ポスト:赤ちゃんポストに預けられていた。
 ・ドンキ:母親が交際相手の男性を鈍器(灰皿)で殴る傷害事件を起こした。
 ・ロッカー:コインロッカーに捨てられていた。
 ・ボンビ:親が貧乏のため預けられた。ボンビはビンボウの逆読み。
 ・オツボネ:17歳になっても里子としての貰い手がいない少女。

記者氏は言う。
こうした形でドラマ化し、それがフラッシュバック(入所児童への悪影響)を起こす危険はないのかと。

第7話を見るかぎり、芦田愛菜ちゃんが演じる「ポスト」を始め、子供たちが妙に生き生きとしていて、むしろ、里親候補を含む周囲の大人たちのふがいなさやドタバタが気になった。やはり、子どもは親を映す鏡なのだ。

ご参考:
 ・ドラマのHP
 ・「赤ちゃんポスト」を運営する熊本県の慈恵病院
 ・「明日ママ」に対する病院側の見解
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辞表出すのはあなたでしょう~NHK会長

2014年02月27日 | ドラミング
世の中、実に鋭い人が居て、世相をズバリと一言で切り捨てる。

今朝の新聞(朝日)に載った投稿川柳。

  ・ちょっと待て、辞表出すのはあなたでしょう
  ・会社ではこれで出世をした不思議

いずれも、NHK籾井会長が、理事全員に辞表を出させたことを皮肉った句だが、言い得て妙である。

一方、しんぶん赤旗には、元経営委員の小林緑さんが、「やり方は恐怖政治」という談話を寄せている。以下、ご紹介したい。



大きな活字の記事がこちらにあります。
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宇都宮弁護士の活躍描く~宮部みゆき著「火車」

2014年02月27日 | 読書三昧
東京都知事選挙で善戦した宇都宮健児弁護士をモデルにした小説だというので読んでみた。山本周五郎賞を受賞した宮部氏初期の傑作サスペンス。



物語~休職中の本間刑事は、遠縁の依頼で失踪した婚約者の行方を捜査する。何故、彼女は突然、存在を消し去り、身を隠したのか。その謎を解く鍵は、カード社会の犠牲者である自己破産者の凄惨な生きざまに集約されていた・・・。

先に、東野圭吾氏のデビュー当初の作品を読み、そのメリハリの効いた筆力に大変感心したのだが、この宮部さんの作品も初期のもので、切れ味鋭いサスペンスドラマに仕上がっている。1992年ミステリー文庫部門第1位。

この小説の中で宇都宮弁護士は、自己破産者を含めカード社会の犠牲者を救うために奮闘する老弁護士として、実にリアルに描かれている。

こうしたスタンスや実績があってはじめて、弱者・庶民目線で都政を遂行できるわけだが、その点で選挙結果は残念だった。
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理事10人の辞表出させる~NHK籾井会長

2014年02月26日 | ドラミング
NHKの籾井会長が就任直後に、理事10人の辞表を提出させていたというニュースが流れ、この事実が明らかとなった衆院総務委員会の質疑を聴くに及んで仰天してしまった。彼が、就任会見で、「ボルトとナットを締め直す」と言っていたのは、こういう意味だったのだ。

彼にとって、NHK会長という職は、落下傘で敵地に降り立つようなもののはず。

であれば、先ずは、番組制作や報道、企画や経営といったそれぞれの分野の幹部である理事の信任と厚いサポートがあって初めて、職責が全うできるというものだ。

それが、就任直後に、「君たちは、前会長の任命になるのだから、即刻、辞表を出せ」と命じられたら、理事たちはどう思うだろうか。勿論、職務命令と言われれば、やむなく出すだろうが、こんなことで決して経営がうまく行くはずがない。

この件は、今朝の新聞(朝日)でも大きな扱いで報道され、社説にもなった。以下、ご紹介したい。



大きな活字の記事は、こちらにあります。

ご参考
 ・NHK籾井会長就任記者会見要旨(pdf file)
   
 ・会長、副会長及び、理事の服務に関する準則(pdf file)
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米英戦争やむなし~船戸与一著「満州国演義 7~雷の波濤」

2014年02月26日 | この一冊
満州国クロニクル(年代記)として出発した本書だが、日中戦争からナチス・ドイツの欧州侵略と日独伊三国同盟などを経て対米英開戦に至る激動期を詳述する。書き下ろし477頁の連作第7巻。



物語~1940年(昭和15年)フランスがナチス・ドイツに降伏した。
日本は、影響力を強めるドイツ・イタリアと三国同盟を結び国際関係の打開を図るも、日本の南仏印進駐に対する米国の通商条約の破棄と石油禁輸によって、軍部はもとより国民世論も次第に米英戦争やむなしに傾いていく・・・。

一方、マレー半島に上陸した山本奉文司令官率いる第25軍は、シンガポール攻略に向かったが、これは、先に読んだ森村誠一氏の「南十字星の誓い」に引き継がれる内容で興味深かった。

小生は40年生まれだが、正に激動の時代に生を受けたことになる。
大政翼賛会や国民総動員体制の下、庶民はどのような思いで日々、暮らしていたのであろうか。

この本は、そうした庶民の暮らしに直接触れているわけではないが、世の中が大戦へと向かう中、不安な中にも懸命に生きていたに違いない。
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健さん中国を行く~映画「単騎、千里を走る」

2014年02月25日 | ギャラリー
今回も TSUTAYA の宅配で見た。
巨匠チャン・イーモウ監督が、高倉健さんを主演に迎えて描く感動ドラマ。



物語~静かな漁村に暮らす主人公のもとに、疎遠になっている息子が病に倒れたとの知らせが届く。彼は、息子が中国で民俗学者としてやり残した仕事を引き継ごうと、単身中国の麗江市へと旅立つ。そして、種々の困難を克服する過程で、中国の人々と心を通わせて行く・・・。



いやはや、高倉健さん演じる鄙びた漁村の老漁師がいきなり中国へ行って、わけのわからない(男性の)案内人を相手に悪戦苦闘するあたりは、場面こそ違え、外国で商売をして来た我が身に置き換え、共感するところ大であった。

また、人々の人情や絆を大切にする心に国境はないとの思いを強くした。子役の少年がとても可愛い。随分前になるが、モンゴルの草原で出会った少年たちの無垢の笑顔を思い出した。写真は、ネットから拝借しました。
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都民の選択は~原発「再稼働」か

2014年02月25日 | ドラミング
過日の東京都知事選挙で、舛添知事が誕生した。
果たして、都民は、原発「再稼働」を選択したのか。

21日の新聞(朝日)に次のような投書が掲載されていたので、ご紹介しよう。



投書氏は言う。
仮に、舛添知事の誕生が原発「再起動」を意味するというなら、先に、名護市の市長選挙で基地反対の現職を選んだ市民の意向を無視して、基地建設を進めることはできまいと。
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田舎暮らし日記~2月22日号

2014年02月24日 | 田舎暮らし
朝起きたら8時を回っていた。
昨晩11時頃寝たのだから、9時間も寝たことになる。

空は素晴らしく晴れ上がっていて、快晴だ。
少々出遅れたがスキーに行こうとセンターへ行ってみると、駐車場は車で一杯。ざっと200台ほど入っている。今日は混みそうだ。



花園第1・2・3とリフトを3本乗り継いで海抜1,100mの稜線に立つと、案の定、周囲は外国からのお客様で一杯だ。これじゃまともに滑れそうにない。



(大きな写真が、こちらにあります)

気を取り直して滑り出すが、明け方降雪があり、しかも少し湿った雪だったせいで板があちこちを向き、はなはだ滑り心地がよくない。

というわけで、早々に切りあげて帰宅した。

午後、気になっていた確定申告を「eTax」で行ったのだが、最後のデータ送信の段階で、またつまづいた。

個人認証カードが認識できないのだ。
カードリーダもカードもハード的には、ちゃんと認識されているのに、どうしてダメなのだろう。

カードリーダーのドライバーソフトを確認しに行ったら、「Windows8.1には対応していない」との表示が出ている。このせいかも知れない。

ということで、家内のPC(Win7)に替え、同じ操作をするも結果は同じ。やはり、データ送信の段階でカードが認識できずエラーとなる。

そこで、エラーコードを参照して、JPKI(公的個人認証サービス)の動作確認ツールで、認証カードをチェックするも「問題なし」とのご宣託。

これでは打つ手なしと、念の為、データを再送してみたら、今度は、何の問題もなく(所管の税務署あて)送信でき、受信確認メールも来て一件落着となった。

何かキツネにつままれたようだったが、結果良ければすべてよし、で何とか終わらせることができた。(税金の還付額は67,000円ほど)

それにしても疲れた。
というわけで、ベッドにもぐり込み2時間ほど寝る。この日は都合、11時間も寝たことになる。

夜、山田太一原作のドラマ「時は立ちどまらない」を見る。



3.11で引き裂かれた二つの家族の物語なのだが、津波で家族3人を失い、家も船も漁網も流された漁師が、びょうびょうと広がる廃墟に立ち、(あれから3年にもなるのに)「まだ、この程度かよ!」と号泣する姿に涙した。

このドラマのように、津波や原発事故で被災した大勢の人々が、未だ元の暮らしを取り戻せずにいる中で、何で「集団的自衛権」なのだ、何で「原発再稼働」なのだと、底知れぬ怒りを禁じ得なかった。ドラマの写真は、ネットから拝借しました。
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