アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

石の上にも16年

2017年12月31日 | アーバンライフ

ボランティア活動として管理・運営して来た「網膜剥離友の会」のHPを本日付けで閉鎖した。

「会」の閉会・解散に伴うものだが、開設以来16年よく続いたものと思う。

要因としては、この病気で苦労したという思いだけでなく、

①少額ながら「会」から金銭的援助があったこと、
②コンテンツの元となる情報を「会報」を通して得られたこと、

などがあげられる。

かって難病として恐れられた「網膜剥離」だが、この「会」の活動もあり、現在では(治療技術の進歩から)治癒率99.5%を誇るまでになっている。

ただ、この年末に寄せられたご相談でも、治療したはずが実は完治していなかったことが判明し、「会」の協力医のもとで再手術を受けて失明を免れた方がおられた。

従って、このHPに蓄積された(250頁を越す)膨大な情報は、今後も必要とされる方々がおられるに違いないと、引き続き、新サイトでご利用いただくこととした。

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バクダン?

2017年12月30日 | アーバンライフ

食糧品の宅配で、今週届いた一品。

思わずバクダンかと思ったが、直径10cmはある里イモの「親芋」だった。

最近は野菜不足で、出荷品質を大分緩和している由。
つまり、通常出荷しない「ハネもの」も、今どき仕方ないと出しているようなのだ。

前回は、胴回り5cm近くもある(極太の)人参が届いた。
しかも泥付きだったから、これを除くのに一苦労した。ただ、人参そのものはとても美味しかったので良しとした。

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今年読んだ本(2017年版)

2017年12月29日 | 読書三昧

毎年、今頃にまとめる「今年読んだ本」(2017年版)

今年も、リストにするのが恥ずかしいくらい低調(35冊)だった。
ただ、名作など複数巻のものもあったので、冊数では46冊となった。従来、週1冊(年52冊)を目安としていたので、来年は何とかこのペースを取り戻したい。

 不破哲三・渡辺治共著「現代史とスターリン」
 ヴェルス著「80日間世界一周」全2冊
 原田マハ著「たゆたえども沈まず」(★★★)
 櫻部由美子著「フェルメールの街」(★★★)
 伊藤詩織著「ブラックボックス」(★★★)
 NHKスペシャル取材班著「原爆死の真実」
 門井慶喜著「銀河鉄道の父」(★★)→ 直木賞候補作
 朝井まかて著「福袋」(★★)
 不破哲三著「スターリン秘史」全6巻
 アーサー・ビナード編著「知らなかったぼくらの戦争」(★★★)
 田中尚喜著「百歳まで歩く」
 沼田直佑著「影裏」
 スノーデン「日本への警告」
 原田マハ著「アノニム」(★★★)
 国谷裕子著「キャスターという仕事」(★★★)
 ドストエフスキー著・安岡治子訳「貧しき人々」
 トルストイ著・望月哲男訳 「アンナ・カレーニナ」全4巻
 朝井まかて著「最悪の将軍」
 ドストエフスキー著・亀山郁夫訳「罪と罰」全3巻
 葉室麟著「墨龍賦」
 黒川創著「岩場の上から」
 藤谷治著「あの日、マーラーが」
 なかにし礼著「夜の歌」
 森絵都著「みかづき」(★★)
 原田マハ著「デトロイト美術館の奇跡」(★★★)
 南木佳士著「薬石としての本たち」
 朝井まかて著「銀の猫」(★★★)
 毛利まさみち著・水上悦子画「青の森伝説」
 小川洋子著「不時着する流星たち」
 宮本輝著「草花たちの静かな誓い」(★★★)
 原田マハ著「サロメ」
 ドナルド・キーン著・角地幸男訳「石川啄木」
 ドナルド・キーン/キーン誠己著「黄犬(キーン)ダイアリー」(★★)
 木内昇著「光炎の人」
 金平茂紀著「抗うキャスター」(★★)

纏めると、

①今年も、原田マハさんと朝井まかてさんの作品を楽しみながら読んだ。それだけ面白くまた、興味を引く物語だったということだろう。特に、マハさんの最近作、「たゆたえども沈まず」がゴッホの実像に迫るという点でとても良かった。

②アベダメ政権の継続で、時事問題に対する著作も多かった。TBS金平キャスターに始まり、国谷裕子さんやスノーデン氏の著作を興味深く読んだ。また現代史に別の光を当てた不破哲三氏の労作「スターリン秘史」全6巻を読了した。

③昨年の藤村「夜明け前」全4巻1,700余頁で始まった名作への挑戦は、今年はドストエフスキーの「罪と罰」「カラマーゾフの兄弟」「貧しき人々」に受け継がれ、トルストイ「アンナ・カレーニナ」、ヴェルス「80日間世界一周」まで拡大した。これは、今年も引き続き追及したいテーマだ。また、「夜明け前」の読了は、今秋の馬籠・妻籠への旅へとつながった。

蛇足:料理のミュシェランよろしく、「お勧め度」は下記のように★の数で表しています。
  ・先ず、「是非、お読み下さい」と強く推薦したい本 → ★★★
  ・次に、「お読みになってみては」とお勧めできる本 → ★★
  ・最後に、「お暇があればどうぞ」とお勧めする本  → ★
仮に★三つの本なら、心地よい後読感に浸れることうけあいます。

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約4トン

2017年12月28日 | アーバンライフ

例年になく寒い日が続いている。
これは、昨日のtenki.jpだが、日中でも-6℃以下で大分寒かった。午後、散歩に出た際、毛糸の手袋では手がかじかんだ。

部屋では、日中も暖房用のコンベクター(温湯・温風変換器)が動き続けている。

温湯はベランダに設置した大型ボイラーが作っているのだが、燃料の石油は、地下タンクから各戸の小型タンク(60リットル)を経由して自動的に供給されている。

その点スイッチひとつで済むが、今年1年間の消費量を集計みたら、1,425リットルとなって驚いた。ドラム缶3.5本分だ。

代金もかなり高額(94,531円)だが、支払いはマンション管理費に含め銀行から引き落とされ、これも手間いらずだ。

ただ、原油価格が徐々に上がっていて、給油単価(現行66.3円)もいずれ上昇するに違いない。

一方、この石油の消費によって排出される廃ガス(炭素)は、約4トンにもなる計算で、地球温暖化の片棒を担いていることになりやりきれない思いだ。

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不破哲三・渡辺治共著「現代史とスターリン」

2017年12月27日 | 読書三昧

不破氏の大作「スターリン秘史」全6巻が提起したスターリンをめぐる世界史的な論点を、渡辺氏の視点から再提起し、両氏が議論を深めたもの。350頁の大作。

渡辺氏は、「スターリン秘史」に関し、”スターリンを通じて現代史の見直しを図ろうという作品になっている。内容の重大さから全6巻はめっぽう面白く、毎回、刊行されるのを楽しみにした”と述べている。

この点は小生も同感で、全6巻の読了に概ね2年を要したが、この間、一度として興味を失うことはなかった。それほど、不破氏が提起したスターリン独裁の害毒のひどさには唖然とした。

本書では、論壇で提起されている別の見解について、再度、不破氏の意見を尋ねている。

例えば、独ソ不可侵条約の締結に関して、ソ連の防衛的意図にもとづくものとの解釈が一般的だが、不破氏は、スターリンの領土拡張を意図した覇権主義が主たる要因としている点などである。

いずれにせよ、不破氏の大作が提起した問題点をさらに理解する上で貴重な文献となっている。

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何でもランキング~コーヒーと紅茶どちらが好き?

2017年12月26日 | ギャラリー
 
過日の新聞(朝日)雑学版に載った何でもランキング。
今回のテーマは、コーヒーか紅茶か?
 
概ね、予想通りの結果だが、コーヒー党がこんなに多いとはちょっと意外な感じではある。
 
小生もコーヒーが好きだがカフェインに弱く、例えば、午後以降これを飲もうものなら、夜睡眠が浅くなり翌日にまで影響が出る。
 
という訳で、とてもうまいものか、あるいは、イライラしているかなど、よほどのことがない限り、コーヒーを飲むことはない。この点、言わば、紅茶党ということになる。
 
とは言え、最近飲んだコーヒーでおいしいと思ったケースを二つ。
 
一つは、先々月、福島で開催された中学校の同窓会に参加した折、福島駅のSPAL 2Fのスターバックスで飲んだカプチーノ。クリーミーな泡が溶け込んだコーヒーの味は格別であった。
 
 
二つは、廃炉訴訟第23回公判の19日に、札幌西11丁目の「菊地珈琲」で飲んだ「ブルマンブレンド」(610円)。どちらも、忘れられないおいしさだった。
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阪田知樹リサイタル

2017年12月25日 | 音楽三昧

昨日午後、近くの芸術文化ホールで阪田さんのリサイタルを聴いた。
イヴでもあり、クリスマスにちなんだ選曲。

プログラム

 ・J.S.バッハ フランス組曲 第5番 ト長調 BWV816
 ・ベートーヴェン ピアノソナタ 第31番 変イ長調 作品110
 ・ショパン スケルツォ 第2番 変ロ短調 作品31
 ・リスト クリスマス・ツリー S.186/R.71より
 ・ラフマニノフ 晩祷 作品37より第5曲
 ・ラフマニノフ ピアノソナタ 第2番 変ロ短調 作品36

阪田さんは、本邦では広く知られているピアニストではないが、経歴書によると19歳の時、ヴァン・クライバーン国際コンクールで最年少入賞を果たし、また、各種の国際フェスティバルに招聘されるなど、国際的に広く活躍されている由。

その繊細なタッチから紡ぎ出される音楽は、特筆に値する。スタインウェイの華麗な響きと相まってすばらしい演奏を聴かせてくれた。

演奏後、ご本人からプログラムについての解説と挨拶があった。イヴと新年を迎える聴衆に対し、心のこもったメッセージがあり好感をもった。

アンコールに、シューマン/リストの「献呈」が演奏され、クリスマスイヴにふさわしいリサイタルとなった。

献呈

 きみこそはわが魂よ、わが心よ、
 きみこそはわが楽しみ、わが苦しみよ、
 きみこそはわが生を営む世界よ、
 きみこそはわが天翔ける天空よ、
 きみこそはわが心の悶えを
 とこしえに葬ったわが墓穴よ。

 きみこそはわが安らぎよ、和みよ、
 きみこそは天から授かったものよ、
 きみの愛こそわが価値を悟らせ、
 きみの眼差しこそわが心をきよめ、
 きみの愛こそわれを高めるものよ、
 わが善い霊よ、よりよいわが身よ。

写真と歌詞はネットから拝借しました。
尚、ユンディ・リ氏の「献呈」がこちらにあります。

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痛快~ヴェルヌ著・高橋優訳「80日間世界一周」

2017年12月24日 | 名作読破PRJ

名作読破プロジェクト。
今回は、フランスの作家ジュール・ヴェルヌ(Jules Verne)著「80日間世界一周」。文庫上下巻613頁。

1872年、主人公の英国紳士フォッグは、クラブでの2万ポンドの賭けに勝つため、蒸気船・気球・ゾウ・鉄道・橇などを利用して80日間での世界一周を目指す。

この小説が編まれた背景には、二つの大きな交通インフラの改革があり、一般人でも、世界一周の旅が実現できるようになったからという。

一つは、スエズ運河の開通であり、二つは、アメリカ大陸横断鉄道の完成である。

結果、欧州からインド・アジアに向かう船旅は、以前に比べ17日間も短縮され、また、馬車で半年もかかっていた大陸横断は、列車による1週間の旅で済むようになった。

魅力あふれる登場人物、ジャーナリステックな語り口と名作に恥じない話運びに感心しながら読み終えた。

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カボチャ食べた?

2017年12月23日 | アーバンライフ

昨日は冬至。
拙宅では毎年この日に、無病息災を願ってカボチャを食べることにしています。

今年は、ホワイトソース仕込みの「(カボチャ)グラタン」でした。
カボチャは「雪化粧」で、ホワイトソースのトロ味とバターの風味がきいたとても美味しい一品でした。

ところで、今年はお風呂に入れる「柚子」を入手できず、結局、「ゆず湯」はおあずけとなりました。
昨日、食料の買い出しにスーパーに行ったのですが、まったく見かけませんでした。

一方、冬至は、1年で最も陽が短い日でもあります。
この日を境に、日を追うように夜明けが早くなっていくのはうれしいものです。

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共闘の力

2017年12月22日 | ドラミング

今朝の新聞(赤旗)1面に掲載された市民連合@新潟磯貝さんのインタビュー。

先の衆院選で、新潟の「市民連合」は、6つの選挙区の内3つで当選を勝ち取った。
当選者の側にあって人目を引いていた磯貝さんだが、実は原発被災者で、福島から家族とともに避難してきているのだという。

アベ改憲が叫ばれる今日、「今こそ、政府の手のひらから脱して、自分たちの生活は自分たちで守る」以外にないことに気付く必要があると。ご一読をお勧めします。

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