アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

惜別

2013年12月31日 | ギャラリー
昨日の新聞(朝日)に、2013年版「デキゴトロジー」が掲載されていた。
著名人の逝去もそのひとつだが、小生にとって思い出深い方々を偲ぶ意味でリストにしてみた。

  ・ウオルフガング・サバリッシュ(89歳)2月22日逝去、(敬称略:以下同じ)
    ドイツの指揮者で、NHK交響楽団の常任指揮者を長く務めた。何度か生演奏を聴いている。

  ・三国廉太郎(90歳)4月14日
    俳優。「釣りバカ日誌」のスーさん役でおなじみ。味のある演技で、大好きな俳優の一人。



  ・中坊公平(83歳)5月3日
    日本弁護士会会長。森永ヒ素ミルク中毒事件や豊島産業廃棄物問題の解決に尽力した。

  ・吉田昌朗(58歳)7月9日
    東京電力福島第一原発所長。事故発生時、影響を最小限に抑えるべく死を賭して奮闘した。

  ・品川正治(89歳)8月29日
    経済同友会終身幹事。財界人ではあったが、平和憲法の大切さを訴え続けた。

  ・山崎豊子(88歳)9月29日
    社会派の作家。「沈まぬ太陽」「運命の人」など社会問題にするどく切り込む話題作を発表。

  ・天野祐吉(80歳)10月20日
    コラムニスト。朝日新聞の「CM天気図」でおなじみだった。世相を鋭く斬った軽妙な語りで活躍。

  ・川上哲治(93歳)10月28日
    赤バットでヒットを量産した巨人軍の神様。小さい頃、その活躍に胸を躍らせた。

  ・ネルソン・マンデラ(95歳)12月5日
    27年もの投獄に屈せず、アパルトヘイトと闘い初代南アフリカ大統領となる。民族和解に尽力。

今年も私たちは、偉大な足跡を残したこれらの人々を失った。
写真は、ネットから借用しました。
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情報公開こそ~国民を守る

2013年12月31日 | ドラミング
29日付けの新聞(朝日)に、映画監督鎌仲ひとみさんの談話が掲載されていた。



彼女は、ドキュメンタリー映画の制作を続けているのだが、福島原発事故の際、SPEEDIの情報が(住民に)提供されなかったことこそ罪に問うルールをつくるべきと言う。

これは、「特定秘密情報保護法」の本質をつく指摘で、本来、国民のものであるはずの情報は、隠すのでなく積極的に公開すべきなのだ。

そうしてこそ、国民を守ることができるということを、今の政府の中枢にいる政治家は理解してほしい。
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大掃除~年に一度の厄払い

2013年12月30日 | 田舎暮らし
当地(北海道ニセコ)は、数日来、雪が降り続いています。
鳥の餌場もこんなに雪をのせています。



幸い、今朝は、10時を回った頃から雲が切れ、晴れ間ものぞいています。

  ・大掃除、今日一日のベットカバー
  ・大掃除、「歓喜の歌」が応援し
  ・こりゃたまらん、家蜘蛛さっさと退散し

という訳で、家内にせっつかれて大掃除をしています。
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目標に向かって~石田衣良著「シューカツ」

2013年12月30日 | 読書三昧
先に拝見した同氏の「コンカツ」が、とても面白かったので、これを借りて来て読んだ。07年1月~9月函館新聞他に連載。



物語~マンモス私大生の水越千晴は、同期の学生6人とともに「シューカツプロジェクト」を立ち上げ、就活に参戦する。エントリーシートの書き方に始まり、種々の「就活テクニック」をマスターして臨むも、本命の在京テレビ局の最終面接で意外な質問が飛び出して・・・。

書名からあれこれの「就活テクニック」の話かと想像したのだが、なかなかどうして、働くということはどういうことか、また、働くことを通して社会とどうつながるのかなどを、しっかり考えさせる内容になっていて好感を持った。

読了後、この記事を書くため(アマゾンで本書の)評価(36件)を見たが、良否が大きく割れていた。

良とするものは、就活を終えたOBOGのもので、自分もこれにいかに悩まされたか、大変だったかを振り返り、現在、これと苦闘する若者に熱いエールを送るものであった。

一方、否とした人の多くは現役世代で、就活中であったり、また、希望がかなわなかった人のようで、現実はこんなに甘くなく且つ、登場人物や場の設定が安易すぎるというものであった。

小生らの時代は、高度経済成長期の入口で、超売り手市場だったこともあり就活経験がないのだが、今、この戦線で苦闘する若い人たちには、是非、がんばって欲しいと最大限のエールをおくりつつ読み終えた。(お勧め度:★★)
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さすがの星浩さんもビックリ~首相の靖国参拝

2013年12月30日 | ドラミング
朝日新聞の特別編集委員である星浩さんが26日の1面に、安倍首相に「政権1年、民意を畏れよ」という書簡形式の論説を書いていた。



まさに、その日の午後、安倍首相の電撃的な靖国参拝が行われた。
まさか星さんが、事前にこの参拝を知っていたわけではあるまいが、それにしても、絶好のタイミングではあった。

星さんは言う。
「経済再生という喫緊の課題に全力を傾注するのか、優先順位を決める時、何より大切なのは、民意を畏れることです」と。

さてさて、このアドバイス、この先も無視され続けるのか見守って行きたい。来年の今頃、この記事を参照しながら振り返ってみることにしよう。
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映画「アンナ・カレーニナ」

2013年12月29日 | ギャラリー
ロシアの文豪、トルストイの名作「アンナ・カレーニナ」を見た。
この映画は、今年前半にロードショーとなり、9月にDVDがリリースされた。



本来なら劇場の大画面で見たいところだが、件のTSUTAYA DISCASを利用した。

一方、トルストイの原作をいつかは読んでみたいと思いつつ、今日まで果たせずにいたわけだが、こうして映像化されたものを一気に見てしまって良いのだろうかという思いもあった。

果たして、やはり、小説と映画が別物ではないかとの思いを強くした。

特に、アンナを演じた女優さんのイメージが、従来、トルストイの名作として思い描いていたアンナ像と違ってしまっていたことだ。思い描いていたアンナは、もう少し知的で清楚な女性であった。

ところがこの映画では、確かに美しい人なのだが、上流階級の貴婦人が持つであろう包容力のある美しさではないように思えた。



勿論、それは、見る人の好みの問題でもあるので何とも言えないが、もし小説ならば、自分の理想像としてのアンナであるはずである。

その点、映画は、演じる役者さんのキャラによって、見る人のイメージが固定されてしまうきらいがある。従って、キャスティングがとても重要なのだが、これは難しい問題だ。写真は、映画のHPから借用しました。
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いつの間にかそっと入り込む~監視の網

2013年12月29日 | ドラミング
第143回(10年上半期)の直木賞を受賞した「小さいおうち」の作者、中島京子さんも、その取材を通して、戦前、(思想統制や監視の網が)人びとが気付かないまま暮らしに入り込んで行ったことを知ったという。



そして、「特定秘密保護法」の成立過程が、当時の状況によく似ていると言う。怖い話だ。

政権成立当初は、経済政策を優先するとしていた安倍首相も、最近では、自身の信念にもとづく右翼的、タカ派的政策をゴリ押しし始めたように思えてならない。

今回の(政権担当1年を期した)靖国参拝など、「もう待ちきれない」との思いが勝った結果であろうが、私たち国民の目には、とても奇異に映る。記事は、23日付け朝日新聞から転載しました。
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コンサートライフ2013

2013年12月28日 | 音楽三昧
今年も、コンサートには恵まれない1年であった。

つまり、1年を通して次の4つのコンサートにしか出かけなかった。

  ・ミュンヘンフィル(4月14日)
  ・ムターヴァイオリンリサイタル(5月31日)
  ・札幌交響楽団(6月1日)
  ・東京都交響楽団(9月14日)



ただ、それぞれ特長のある演奏会で、内容のあるコンサートだったと振り返ることができる。

4月のミュンヘンフィルが演奏したベートーヴェンの交響曲第7番は、作曲者の国のオーケストラが演奏する「正調ベートーヴェン」であったし、札幌交響楽団演奏会は、サンサーンスの交響曲第3番「オルガン付き」だったことから、初めて会場(Kitara)のオルガンの全力演奏をオーケストラとのコラボで聴くことができた。

また、東京都交響楽団が演奏したベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲とブラームスの交響曲第4番は、「炎のコバケン」の愛称で知られる小林研一郎氏の指揮もあって、極めてエモーショナルな演奏を聴くことができた。また、久しぶりに、世界的ヴァイオリニスト・ムターさんの演奏に接することもできた。

この2・3年、どうも低調なコンサート通いが続いているのだが、それが来演者の顔ぶれによるものか、小生らの出不精によるものかはっきりしないが、来年は、もう少し、納得のいくコンサートライフにしたいと思っている。
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敗戦少年世代の使命は?~映画監督 大林宣彦さん

2013年12月28日 | ドラミング
27日の新聞(朝日)に掲載された映画監督大林宣彦さんの談話。



大林さんは、「平和を築くには時間がかかるが、戦争はすぐにはじまります」と述べて、「特定秘密保護法案」の持つ危険性を指摘します。

そして、今の20歳以下の世代が銃を持って殺し合いに行くような国にしてはならないと訴えています。
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不毛なマスターベーション~首相の靖国参拝

2013年12月27日 | ドラミング
何ともはや、思わず笑ってしまった。
この人の思考方法の幼稚さには、とてもついていけない。

今朝の新聞(朝日)に載った投稿川柳。

  ・ まねたのかやりたい放題三代目
  ・ 先人の築いた道がぬかるみに

自己が信ずる道があっても良い。
しかし、日本を代表する「公人」であってすれば、今、ここでやっていいことと悪いことは、しかと自覚してもらわねば困る。



この参拝で、隣国の対日強硬派を勢いづかせ、関係改善は難しくなったと言わざるを得ない。写真は、朝日デジタルから借用しました。
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