アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

ウイーン楽友協会ライヴを聴く

2023年09月30日 | 音楽三昧

 

久しぶりに、ウイーン楽友協会におけるライヴ録音を聴いた。

ムジークフェライン2016-2017の内、16年9月28日に行われたアントニオ・パッパーノ指揮ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団と世界的ヴァイオリニスト、ギル・シャハムによるチャイコフスキープログラムである。

さすが楽友協会における録音と、その広大な音場再生に感心しながら聴いた。

それにしても、やはりチャイコフスキーは良い。
ロシアによるウクライナ侵攻以来、彼の音楽を聴く機会も減ったが、その楽曲の持つロシア的雰囲気や芸術性等は、いささかも価値を失ってはいない。

曲目

 ロッシーニ 歌劇「チェネレントラ」序曲
 チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 OP.35
 チャイコフスキー 交響曲第5番 ホ短調 OP.64
 ロッシーニ 歌劇「セヴィリアの理髪師」序曲

演奏

 ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団
 アントニオ・パッパーノ(指揮)
 ギル・シャハム(ヴァイオリン)

2016年9月28日 ウイーン楽友協会でのライヴ録音(オーストリア放送協会)

 

 

 

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聴いたのは・・・

2023年09月29日 | アーバンライフ

入院生活の暇つぶしに何を聴くか、何が聴きたくなるか分からなかったので、クラシックやJPOP等、15時間分ほどのコンテンツをiPodに詰めて持って行った。

クラシックは、ブレンデルのパガテル集、ムローヴァのMV協、コバケンのマーラーや小澤のB交響曲集など。

JPOPは、ケイコ・リー、綾戸智恵、井上陽水、オフコースなど。

結局、よく聴いたのは井上陽水。
そこそこ社会性があり、その歌の世界のユニークさに魅了された。

例えば、「傘がない」~出だしに新聞記事などを引用しながら、結局、彼女に会いに行くのだが雨天で傘がない、困ったという歌。

まあ、よくあるシチュエーションで実に微笑ましい。
また、彼の張りのあるテノールは歌詞がよく聞き取れ、「くよくよせずに頑張れ」と元気をもらった。

という訳で、入院中、始終「井上陽水」を聴いて過ごした。

主な曲は、

 傘がない
 夢の中へ
 いっそセレナーデ
 飾りじゃないのよ涙は
 ジェラシー
 5月の別れ
 リバーサイドホテル
 少年時代、など。

蛇足:クラシックは、ある程度の精神性が要求されるのと、長時間の集中が難しかった。(ので、あまり聴かなかった)

 

 

 

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デフォー著・吉田健一訳「ロビンソン漂流記」

2023年09月28日 | 名作読破PRJ

 

5泊6日の入院生活の間、島本理生さんの「ファーストラヴ」に続き掲題書を大変面白く読んだ。
「新潮文庫」2010年第75刷、362頁。

大要は承知していたが、孤島に一人漂着して生活を始めた主人公を待ちかまえていた種々の困難さと、それに打ち勝って生き抜いて行く様に感動した。

木製のスコップで土地を耕して麦を育て、麦芽を保管する籠を造り、石臼で製粉しパンを焼き上げるまでに10数年を要したという。

他方、野生の山羊を飼う牧場を造り、搾乳からチーズやバターの製造、また、豊富にあった野生の葡萄は、干し葡萄に加工して貯蔵する等々、生活に要するすべてを自給自足するその根気と逞しさに驚愕した。

そして、海賊船に奇跡的に救助されるまでの28年間、常に神の摂理を信じ、祈りを絶やすことがなかったと言うからすごい。

 

 

 

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食事でおなかを整えよう

2023年09月27日 | アーバンライフ

ちょっとした入院生活ではあったが、運動不足も重なりヘビー級の「それ」に陥り困った。

昨日、粒粒辛苦の末に何とか解決したが、今朝の新聞(朝日)に掲載された「Let's 腸活 食事でおなかを整えよう」を拝見して納得した。

記事に添えられたアンケート結果は以下の通り。

 

詳細は、こちらをご参照ください。

 

 

 

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無事生還

2023年09月26日 | アーバンライフ

19日に札幌の泌尿器科病院に入院し、排尿機能改善のための手術(前立腺肥大症内腺核出術)を受けたが、手術、経過ともに順調で、予定を1日繰り上げ24日に退院した。

状態はまだ安定していないが、自力で排尿できる快感を味わっている。
せいぜい予後に注意しつつ、穏やかに暮らしたいと思っている。

 

 

 

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島本理生著「ファーストラヴ」

2023年09月25日 | 読書三昧

 

2018年上半期第159回直木賞受賞作。
「別冊文藝春秋」2016年7月~2018年1月号連載、299頁。

「動機はそちらで見つけてください」。
父親を刺殺した容疑で逮捕された女子大生「環菜」の台詞は、驚きをもって迎えられた・・・。

児童虐待が及ぼす広く深い影響を、彼女の家族、生い立ちや友人関係等を通して解明して行く過程を興味深く読んだ。

久しぶりに緊張感を強いられる読書であった。勿論、(排尿機能改善のための)入院加療中に読んだということからかも知れない。

選者評:伊集院静氏
「作品のテーマ、構成、展開、登場人物それぞれの存在感、そして何よりこの作家だけが持つ、どのセンテンスからも伝わって来る叙情の込もった文章が、今回の候補作の中で群を抜いていた。とくに本作で感心したのは主人公・真壁由紀から感じられた、内面に潜む、戸惑い、不安の表現であった。」

 

 

 

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イ・ムジチ合奏団演奏会

2023年09月18日 | 音楽三昧

 

昨日午後、札幌Kitaraで掲題のコンサートを聴いた。

人気の高い合奏団だけに、大ホールがほぼ満員となる盛況であった。

イ・ムジチは昨年結成70年を迎え、ヴィヴァルディの「四季」は彼らの活躍によって広く知られるようになった。世界中で1,200万枚のセールの由。

プログラムの前半は、名曲アラカルト。
後半は、ヴィバルディの合奏協奏曲「四季」全曲が演奏された。

手慣れた納得の演奏に、盛んな拍手が送られた。

曲目

 パッヘルベル カノン
 ヴィヴァルディ 「調和の霊感」から協奏曲 ニ短調 Op.3-11
 J.S.バッハ 管弦楽組曲 第3番 ニ長調 BWV1068 から「アリア」
 ボッケリーニ メヌエット
 モリコーネ 「めぐり逢い」~メインテーマ
 ヴィヴァルディ 弦楽のための協奏曲 ト長調 RV151 「アラ・ルスティカ」
 ヴィヴァルディ ヴァイオリン協奏曲集 「四季」

演奏

 イ・ムジチ合奏団

 

 

 

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新着FMエアーチェック~N響第1990回定期公演

2023年09月17日 | 音楽三昧

 

15日、NHKFMで生中継されたN響第1990回定期公演を録音し、ライブラリーに収容し聴いた。

曲目は、ワーグナーの楽劇「ニーベルングの指環」4部作を1991年にヘンク・デ・フリーヘルがダイジェスト化したオーケストラル・アドベンチャー。

この楽劇は、前夜祭の「ラインの黄金」を皮切りに、第1夜「ワルキューレ」、第2夜「ジークフリート」及び、第3夜「神々のたそがれ」と続く全4部、演奏に14時間余を要する超大作だ。

作品は、北欧神話から着想し、世界支配を可能とする「指環」をめぐり神々の世界の生成と没落、そして英雄ジークフリートの死を描く壮大な物語である。

これをたった1時間に編曲するのは至難の業だが、聴いてみると、なんだか楽劇全体を通して聴いた気になるから不思議だ。フリーヘルの編曲が巧みであると言われる所以であろう。写真は、指揮者のファビオ・ルイージ氏。番組のHPからお借りしました。

 

 

 

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伊吹有喜著「雲を紡ぐ」

2023年09月16日 | 読書三昧

 

2020年上半期第163回直木賞候補作。
「別冊文藝春秋」第325~335連載、360頁。

学校でのいじめと母娘関係のこじれから引きこもりとなった美緒。

ネットで見た盛岡近郊の祖父の(羊毛染色・毛織り)工房へ逃げ込み職人の道を歩み始める・・・。

何かよくある話と思って読み始めたが、物を作るという行為には微塵の曖昧さも許されないことを知り、また、その面白さに魅了されていく美緒の成長過程が丁寧に描かれていて好感を持った。

久しぶりに良い本に恵まれたと思った。ご一読をお勧めします。(お勧め度:★★★)

蛇足:この期の受賞作は、馳星周著「少年と犬」。この本が相手でなければ受賞作となっていたに違いない。

選者評:林真理子氏
「今回は伊吹有喜さんの「雲を紡ぐ」を推そうと決めていた。ひとつ間違えると、ありきたりの“お仕事小説”になるところであるが、作者は性急に物語を進めない。ちょうど手織りの布のように、デリケートに少しずつ心が語られていく。小説に対する誠実さを持っている作家だと思った。」

 

 

 

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小粒・種あり

2023年09月15日 | アーバンライフ

今週のトドック(コープ食材宅配)で届いた道産ぶどう2種。

ナイアガラとキャンベルという種類だが、味は良いが食感がもうひとつである。

つまり、流行りのシャインマスカットを持ち出すまでもないが、やはり”小粒で種あり”は、如何にも食べ劣り(?)がする。

つまり、最近は”ぶどうを食べて種を出す”という習慣をなくしてしまっているから、いかにも億劫だ。

このままでは、道産ぶどうは淘汰されてしまうのではと心配になった。

 

 

 

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