マハさんにはまりついでに、これも読ませていただいた。
「オール読物」などに掲載されたどれも質の高い短編5編を収容、189頁。アートものながら、どこからでも読み始められる気軽さがある。
物語(中断された展覧会の記憶)~MoMA(NY近代美術館)の展覧会ディレクター「杏子」は、ふくしま近代美術館で開催されている「アンドリュー・ワイエスの世界」展に展示されている(ワイエスの名画)「クリスティーナの世界」を引き取るため、3.11の直後、福島へ向かった・・・。
絵画と言えば、ルノアールやモネなど印象派の巨匠が残した名画にしか目が向かず、この物語のテーマとなったワイエスの「クリスティーナの世界」という傑作の存在も初めて知った。
近現代絵画に造詣の深いマハさんの本は、その意味でも重要だ。下記の絵画(クリスティーナの世界)画像は、ネットから借用しました。