アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

またまた美女の登場ですよ~グリモー「ブラームス・ピアノ協奏曲」

2013年10月31日 | 音楽三昧
先日、アマゾンから届いた「新着ドーナツ」2枚の内の1枚。



彼女の演奏は、デビューしたての頃から(ライヴを含め)聴いていますが、才色兼備のピアニストは演奏にもますます磨きがかかり、私たちファンを魅了しています。

このアルバムは、バイエルン響(1番)及び、ウイーンフィル(2番)と共演したブラームスのピアノ協奏曲集です。

この大曲を完璧に表現するには、演奏技術もさることながら、相応の音楽的解釈と人生経験が必要です。その意味で、彼女もその領域に達したということでしょう。(1番は、97年にも録音しているらしいが)

2曲とも、細部にこだわらないスケールの大きな演奏で気に入りました。
加えて、この晩秋のニセコの重厚な風景がブラームスの大曲を聴くにぴったりです。

ライヴ録音ですが、演奏の最後に短めの拍手が入っているだけで、スタジオ録音かと思わせるほど静かに録られています。

アルバムは、1・2番がそれぞれに収録された2枚組です。輸入盤で、¥2,185はお買い得。
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国民から隠したい~いつか来た道、戦争への道

2013年10月31日 | ドラミング
沖縄返還に関わる日米秘密協定、真っ黒に塗り固められた原発資料、尖閣諸島で巡視船に体当たりする中国漁船の映像・・・。

時の政府(国家権力)が、主権者である国民の目から何かを隠した結果、良かったことなど何一つない。

今国会に提出された「特定秘密保護法案」。
この道は、いつか来た道。戦争への道を歩んではならない。

昨日の新聞(朝日)に載った社説をご紹介します。



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大根干し~沢庵漬けの準備

2013年10月30日 | 田舎暮らし
菜園で栽培していた大根は、そこそこの出来。
収穫を待ちきれず間引きして食べたりしたので、最終的に収穫できたのは20本ほど。

内、16本を軒下につるした。
10日ほど干せば、沢庵漬けにできると思う。





ところで、夏の酷暑のせいか、この秋の「山ぶどう」は不作のようで、あちこち見て回ったが、全然ダメというのが家内の弁。

勿論、鈴なりになっているところもあるのだが、高い木に巻き付いているツルで、とても採れそうにない。

ところが、拙宅のベランダの柱に巻き付いているツルには、そこそこ成っていて、これだけ収穫できた。



いかんせん、ジャムにするにしても量が足りない。家内は、冷凍庫にあるブルーベリーと合わせてみると言っている。
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涙なしには~乃南アサ著「いちばん長い夜に」

2013年10月30日 | 読書三昧
好評の「いつか陽の当たる場所で」のシリーズ第3作。
「yom yom」誌 Vol.16~26 隔巻に掲載された連作短編6編を収める。



物語~マエ(前科)もちの若い二人の女性が東京の下町でひっそりと暮らしている。周囲の人々との交流も生まれ、仕事も軌道に乗りつつあったが、主人公の芭子(はこ)が、友人綾香が生んだ子供の行方を捜すべく仙台に向かい3.11に遭遇する・・・

作者の乃南さんご自身が、同日(3月11日)取材で仙台を訪れ大震災に直面、被災されたという。その体験を元にした短編「いちばん長い夜」が秀逸。

また、友人の綾香が、ボランテイアとして大震災の復興に取り組む中で、人の命を奪う殺人という犯罪の真の意味を体感し、自らの一生をかけて贖罪すると(芭子らに)語る場面など、涙なしに読み進むことができない。直木賞作家の実力を示す第一級の人間ドラマに仕上がっている。(お勧め度:★★★)

同じ大震災を経験された仙台市在住の作家、熊谷達也氏も同氏の「調律師」の中で、震災のすさまじさ、人間の生きる意味などについて詳述されている。
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やっぱりビジネスクラスよね~台湾旅行

2013年10月29日 | ギャラリー
台湾新幹線に乗るには、と調べた結果たどり着いたのが「ビジネスクラス+豪華ホテル+新幹線」というツアー。

しがない年金暮らしとしては、従来、「廉価版ツアー」と決めているのだが、他に選択肢がない以上仕方がないかということになった。

ところで、ビジネスクラスである。

札幌~台北は、片道4時間の旅。
少し我慢すればすぐ着いてしまう旅だが、やはりビジネスクラスはよかった。楽だった。

第一に、キャビンが静か。
エアバスA330-300だったが、機体の前方40席ほどがビジネスクラスで、「飛行機ってこんなに静かだったのだ」と感心する始末で、これならラクチンだとご満悦。

第二に、当然のことながら、椅子が大きくゆったりしている。



リクライニングは電動で、さまざまな形(肢体)にできるのだが、その操作が複雑怪奇でもうひとつよくわからない。あれこれいじっていたら、まるで「お休みなさい」ポーズをとらされ、あわてて元に戻した。(実機は、写真の操作盤とは違っていた)

第三に、やはり食事が楽しい。
食卓にはテーブルクロスが敷かれ、食前酒に白ワインを頼んだら、フランス製のそれが小型のワイングラスで出て来た。普段、アルコールを口にすることはないが、旅に出たときくらいはとオーダーしてみた。

次に、メインデッシュとサラダ、パンなどのサービスがあり、それが済むとデザートとお茶をのせた別のトレイが出て来た。ここまで、あれこれサービスするのは、CAも楽ではないなと同情しきりであった。

ただ、日本(札幌)発の食事は美味しかったが、帰りの台北発は大外れでせっかくの楽しい旅が台無しになってしまった。

家内は、すっかりビジネスの虜となり、「これならヨーロッパまで行ってもいいわよ」と言っている。写真は、チャイナエアーのHPから借用しました。
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これも愛らしい~ムター「モーツアルト・ヴァイオリン協奏曲」

2013年10月29日 | 音楽三昧
いつになくおだやかなカラヤンの眼差しの先に、ヴァイオリンを手にした天才少女、アンネ=ゾフィ・ムターが瞑目しています。



1978年、帝王カラヤンに見出されモーツアルトのヴァイオリンコンチェルトを収録した際のスナップですが、この時、彼女はまだ14歳。

何とも微笑ましいシーンですが、この写真が醸し出す雰囲気そのままに、初々しさとやさしさに満ちたモーツアルトです。

今回、デジタル化に先立ち再度聴きましたが、とても14歳の少女の演奏とは思えないほどしっかりした仕上がりとなっています。

ただ、残念なのは、第3番を収録したA面に大きな傷が2ヶ所あって、そこを針が通過する際、プチプチとかなり大きな雑音が出ることです。

幸い、デジタル化した際、Editing Softでこれらのノイズを取り去ることができましたので、まったく気になりません。

今後しばしば、ライブラリー(NAS)から引き出して聴くことになるでしょう。(この記事も古巣からの移転です)

蛇足:現在のムター女史。
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一人寂しくスウィートに泊る

2013年10月28日 | ギャラリー
過日の台湾旅行。
豪華ホテルに宿泊という振れ込みだったこともあり、2日目の高雄では、スウィートがアサインされた。

55㎡もある細長い部屋を二つ、ドアでつないだ都合110㎡もあるフロアに案内され目を丸くした。

片方の部屋は、リビングに台所。他方はベッドルームにサニタリー+予備室という構成だ。



これは、ベッドルームだが、巨大なダブルベッドが二つ入っていて、4人家族でも泊まれる造りになっている。

ただ、これだけ広いと、何をするにせよ部屋中を歩き回らなければならず大変だ。例えば、荷物をリビングに広げると、寝室で着替えのシャツが欲しいと思っても、わざわざ、隣の部屋まで歩いて取りに行かなければならない。広いことイコール快適ではないと思った。

ところで、ツアーメンバーの中に、お若いカップルと奥さんの母親という3人組がおられたのだが、翌朝、ロビーで出発を待っていると、その母親が「何かすごい部屋でしたね」と話しかけて来た。

聞いてみると、彼(彼女)ら3人組にも2つのスウィートが割りふられたのだという。そのため、カップルの奥さんと母親とが同じスウィートに入ったから、旦那さんは、一人寂しく他のスウィートを使わざるを得なかった由。

家内などは、「スウィートよりウオシュレットよね」と変なことを言っていたのだが、幸い、3日目の台北のホテルでは、それが装備されていた。メデタシ!
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これは愛らしい~神童キーシン

2013年10月28日 | 音楽三昧
こんな愛らしいキーシン様を残したまま(古巣を)閉鎖するには忍びないと、急遽、こちらに移すことにしました。



過日、50枚ほど入手した中古LPに含まれていた1枚。
それを録音、デジタル化しました。

神童キーシンが第8回チャイコフスキー国際コンクールのオープニングコンサートに登場して世間を驚かせたのは1986年、彼が15歳の時でした。

このレコードは、その前年(つまり、彼が14歳のとき)、モスクワで開催されたリサイタルのライブ録音で、ショパンの「マズルカ集」や、シューマンの「献呈」などが収められています。

現在の彼は、働き盛りの40代。
その凄みのある演奏で聴衆を魅了し続けていますが、このように、ジャケットを通して少年時代のキーシンに接することがきるのは、とても興味深いことです。
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80歳を過ぎても楽しい~女子ゴルフ

2013年10月27日 | ギャラリー
この25日から、新聞(朝日)の生活欄で「いざ!女子ゴルフ」という連載がはじまった。
元気な高齢者が多い中、女性にもゴルフの持つ魅力を伝え、長く楽しんでもらおうというのが狙いのようだ。

ちなみに、連載第1回に登場したのは、川崎市にお住まいの清野さんとおっしゃる80歳の女性が、33歳で始めたゴルフを今日まで続けてこられた魅力について語っておられる。



小生ら夫婦(二人とも70歳代)も、年に10回ほど、隣接するゴルフ場で思うにまかせないボールを打っては追いかけしているが、興味がつきない。

記事によると、女性のゴルファーは全体の2割ほど。女性が100人居れば3~4人が楽しむという世界だが、女性ゴルファーは増え続けているという。あなたもゴルフ始めませんか?
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面白い~池井戸潤著「七つの会議」

2013年10月27日 | 読書三昧
「倍返しだ!」のセリフでヒットした、ドラマ「半沢直樹」。
これに少々刺激を受け、池井戸さんの本を読んでみたいと思った。

町の図書室に行くと、彼の特別コーナーが出来ていて何冊か展示されていた。どれにするか迷ったので、活字の大きな本書を借りて来た。日経電子版11年5月~12年5月連載。



物語~営業第2課長の原島は、いつもノルマを達成できないまま、営業会議で部長のつるし上げにあっていた。これに対し第1課の坂戸課長は、大きな販売目標を次々とクリアして部長の覚えも目出度かったのだが・・・

坂戸課長の毎月の目標クリアの陰で、強度不足の部品を使用してコストカットされた製品が大量に販売されるという不祥事が深く、静かに進行していた。

登場人物が、(現役時代に)身近に存在した誰かれに例えられそうなリアリティーがあって、それだけに面白く読んだ。

また、日々のノルマに追われる話や、不具合を体よく隠すあたりにも現実味があり、そうしたことが、広く支持される理由になっているのではないか。
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