「V」 for Viola(ヴィオラ)
いつも表舞台にあって派手な音色を振りまくヴァイオリンの影にあって、地味だがしっかりした中音域を支えるヴィオラが好きだ。
特に、モーツアルトの「ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲」(変ホ長調 K.364)におけるヴィオラの活躍は、目を見張るものがある。
特に、オーデイオファンには、左右のチャンネルが正しく接続されているかどうかを判断する楽曲としても重宝される。
つまり、ヴァイオリンが左に、ヴィオラが右から聞こえるかによって接続は正しいと確認できるわけである。
手元にあるディスクはこれ。
デュメイ(男性:ヴァイオリン)とハーゲン(ヴィオラ)がザルツブルク・カメラータと共演した演奏。
ここでは、五嶋みどりさん(ヴァイオリン)とピンカス・ズッカーマン氏(ヴィオラ)の
演奏をお楽しみいただきましょう。バックは、ズービン・メータ指揮ニューヨークフィルで、カーネーギーホール開館100周年の記念演奏会です。
第1楽章だけでも15分ほどかかりますが、開始2分30秒過ぎからヴァイオリンとヴィオラが登場します。ヴァイオリンとの対比で、ヴィオラの持つふくよかな音色をお楽しみいただけたらと思います。